危機の時代に読むべし!「災禍の神話学」ーー神話に記された災禍の記憶とは?

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    気鋭の神話学者が「災禍」をテーマに神話を読解!

    地震、戦争、疫病が物語になるとき

     終わらない戦争、くすぶりつづける疫病、激しさを増す一方の自然災害。21世紀になってもなお、人類は災害に翻弄される時代を生きている。先人たちが残した「聖なる物語」である神話にもさまざまな災害が描かれているが、そうした神話のなかの「災禍」を読み解くことで何かを得ることができるのではないか……という視点からまとめられたのが本書『災禍の神話学』。

     著者は、神話学者の沖田瑞穂さん。沖田さんにはwebムーでも、ジブリ作品と神話の意外な関係性などについてたっぷりと教えていただいたが、本書でも世界各地の神話を縦覧した斬新な視点におどろかされる。
     沖田さんによれば、大地震などのあとに語られる怪談にも、聖性を伴う「現代の神話」として捉え直すことができるものがあるという。災害、怪談、死と再生……こんな時代だからこそ考えたいテーマがならぶ注目の一冊だ。

    『災禍の神話学』
    沖田瑞穂著、2,420円(税込)、河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309228938/

    webムーでの沖田さん記事はこちらから!

    webムー編集部

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