「エプスタイン文書で暴かれた世界の闇」/ムー民のためのブックガイド

文=星野太朗

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    「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。

    エプスタイン文書で暴かれた世界の闇

    及川幸久 ウマヅラビデオ コヤッキースタジオ・とーや 著

    ヴィジュアルを中心に、世界の闇を読み解く

     本誌読者には今さらいうまでもないだろうが、「エプスタイン文書」とは、世界中の権力者が関与したとされる、一大スキャンダルを白日の下に曝した膨大な文書である。
     謎の大富豪ジェフリー・エプスタインが、私有する島(エプスタイン島)で権力者たちを相手に、未成年に対する性加害の場を提供していたというこの事件。それに関わったとされるのがトランプ大統領やイーロン・マスク、ビル・ゲイツにクリントン夫妻ら、錚々たる面々で、しかも当のエプスタイン自身は事件発覚後に不可解な死を遂げたというのだから、世界も震撼しようというもの。

     本書はこの「エプスタイン事件」を、単なるスキャンダルではなく、「現代世界の権力構造や社会の深層に潜む闇を読み解く鍵として捉え直す試み」であり、「その背後に広がる国際政治、情報機関、金融市場、そして権力者たちの相互関係」にまで踏み込んだ意欲作である。
     著者の及川幸久氏は国際情勢アナリストで、著書多数。ウマヅラビデオは3人組の人気YouTuberで、『シン・人類史』や『アナザー・ジャパン』(いずれもサンマーク出版)等、本欄でご紹介した著書もある。そしてコヤッキースタジオ・とーや氏もまた考察系YouTuberだ。
     書籍というより雑誌に近いヴィジュアル中心の構成で、肩肘張らず気軽に読めるが、内容自体は極めて冷静かつ客観的。価格もお手ごろなので、ぜひご覧いただきたい。

    宝島社/1390円(税込)

    (月刊ムー 2026年11月号掲載)

    星野太朗

    書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。

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