遺作的対談の続編「古事記が秘めたスサノヲの謎を解く!」/ムー民のためのブックガイド

文=星野太朗

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    古事記が秘めたスサノヲの謎を解く!

    羽賀ヒカル 鎌田東二 著

    昨年出版された対談の続編!! 鎌田東二の遺言

     鎌田東二は、神職の資格を有する元京都大学名誉教授であり、宗教哲学・民俗学の巨星。彼が日本の思想界・精神界にもたらしたインパクトはあまりにも宏大で、2025年5月にご逝去された際に評者が受けた衝撃と喪失感は凄まじいものであった。
     そんな鎌田が、生前にYouTuberの羽賀ヒカル氏との間に、対談を遺していたのだ。それが昨年(2025年)、『古事記の封印を解く!』と題されて出版されたときには、思わず感涙にむせんだものである。当然、本欄でもご紹介し、鎌田の最後の遺言であると覚悟を決め、感謝もしたものだ。

     ところが、である。鎌田の没後1年を経て、同書の続編が世に出たのだ。奇跡である。まさか今になって、再び鎌田の肉声を聞くことができようとは! 長生きはするものだ。

     本書の中で羽賀氏はいう、「今ここでわたしと鎌田先生が語り合っていることも、お互いが大切にしてきた考えや思いを差し出しあい、そこから新たな神を生み出そうとしている」のだと。そして鎌田は応える、「確かにそうだ」、この対談は「魂のやりとりであり、言霊のやりとり」なのだ、そこに彼は「非常に重要な霊性、生命性を感じ」ると。
     本書は、「新しい時代の須佐之男や大国主の卵たち」に向けた、鎌田の正真正銘、最後の応援歌である。本書はもちろん、前書も未読だという不届きな人は、とりあえず両方ともカートに入れて、今すぐ注文確定ボタンを押すのだ!

    青林堂/1980円(税込)

    (月刊ムー 2026年11月号掲載)

    星野太朗

    書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。

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