下北沢タイムリープとパラレルワールドの謎/MUTube&特集紹介  2026年10月号

関連キーワード:

    多元宇宙の仕組みとタイムリープか、謎に包まれた関係がついに明かされる!! この記事を三上編集長がMUTubeで解説。

    増加する奇妙な問い合わせ

     ある企業でここ数か月、熱量の高い問い合わせが増えてきている。カスタマーたちは、絶対に自分が正しいといい張るというのだ。
     詳しい内容は書けないが、たとえば何かの見本を見て、それと同じものを量産するとしよう。その仕上がりが間違っていたなら、通常は見本の時点ですでに間違っていたことになる。しかしカスタマーは、正しい見本を確かに確認したと主張するのだ。昔からこの手の問い合わせは稀にあったが、カスタマーが正しかったことはない。それは今でも同じで、カスタマーの手元に正しい見本があったことはなく、カスタマーが「このように操作したはずだ」ということを裏づけるログは残っていない。しかし、筆者はふと思った。
     カスタマーはもしかしたら、本当に正しい見本を見ていたのではないだろうか? そう考えるのは、筆者自身がある異常な体験をしていたからだ。
     2021年、思えばこの年はいくつか異常な出来事があった。7月23日、筆者は宅配で届いた某社の2食分のパスタソースを見ていた。2食分なのに3種類の袋がふたつずつ入っていた。

     市販のレトルトパウチのような白い袋×2
     小さな白い袋×2
     オレンジ色の液体が見える袋×2

     白い袋には両面とも何も書いていない。オレンジ色の液体には小さな文字で何か書いてあるが、小さくて読む気がしない。何が届いたのかよくわからず調べたら、小さな白い袋とオレンジ色の液体の袋を組み合わせるのだと思えた。改めて、オレンジ色の袋を電灯に透かして文字を読んでみると、最初に「台湾」というとても小さな文字が何とか読めた。
     どう使えばいいのかがわかったものの、同じように困っている人たちがいないかとウェブを検索してみた。ところがそのような人はいない。そのため筆者はサポートにメールしたのだ。
     それに対する返信には、商品内容がこう書いてあった。

     商品Aのソース×2(白い袋)
     商品Bのソース×2
     商品Bのラー油×2

     これを読んだ筆者は、「白い袋といっても、大きいものと小さいものがある」と思ったものだ。

    身近にあるマンデラエフェクト

     しかし翌日、実際に食べようとしてびっくりした。
     小さな袋は銀色になっていて、しかも大きく説明書きがついているのだ。取れる。
     何が起きた?
     この手のことは脳科学でしばしば説明される。脳は見たいものを見る、と。
     ただ、それだけで説明できるのだろうか。銀色を白色と誤認識し、3点中2点の袋の文字だけがまったく認識できず、残り1点の袋の文字は小さく見えた。いったいどんなバイアスがかかればこんな認識になるのだろう?
     実は筆者はこれ以前にも、さらに衝撃的な体験をしていた。
     それは2020年5月のことだ。
     筆者は、日本にもマンデラエフェクト(効果)の事例がないかと検索していた。マンデラエフェクトとは、関係のない地域、年代の異なる人たちが、現実とは違う記憶を共通して持つ現象を指す。事例はいくらでもあるが、別コラムにいくつか挙げたので読んでみてほしい。
     検索の結果、渋谷でマンデラエフェクトがあるというページを見つけた。
    「宮益坂の上り口付近に見たことのない銅像がある」
    「モヤイ像の後ろに顔はなかったのでは?」
     という2件が書かれていた。筆者は5月30日、それを確認するためだけに渋谷に行ったのだ。話は端折るが銅像は実際にあった。女性の銅像で施工年が書いてあり、筆者が渋谷によく来ていた2010年ごろにすでにあったはずなのを確認した記憶がある。
     その後2021年4月のある日、いろいろと異常なことが続き筆者はふとこう思った。
    「これであの宮益坂の銅像がなくなっていたりしたら、笑うしかないな」
     見にいくと銅像はなかった。渋谷区役所に問い合わせたが、撤去記録はない。「Google Map」の過去映像を見ても、銅像がそこにあった記録は見つけられなかった。
     改めて最初の件を考えてみよう。
     カスタマーは見本が正しいと信じている。その時点ではこれが正しいかどうかは、他の人々にとってどうでもいいことだ。だからその人は、自分の信じた通りの現実を創造し、どんなにしっかり見ても正しく見える見本を見ていたのではないだろうか。
     しかしクレームをいれると、見本が正しいかどうかは自分だけではなく、相手の会社と、さらに常識によってジャッジされる。このときに起きるのは次のことかもしれない。接点ができた結果、カスタマーの現実は集合現実に巻きこまれ、見本は時間を遡さかのぼって最初から正しくないものとなった。まるでマンデラエフェクトみたいに……。

    (文=冨山詩曜)

    続きは本誌(電子版)で。
    https://amzn.asia/d/01DnzR5O

    月刊ムーの特集記事を三上編集長が解説!

    webムー編集部

    関連記事

    おすすめ記事