妙法蓮華経を深読み「お経に記された宝のありか 仏教レコード」/ムー民のためのブックガイド

文=星野太朗

関連キーワード:

    「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。

    お経に記された宝のありか 仏教レコード

    三木大雲 著

    虚空蔵へのアクセス法を記した、究極のお経「妙法蓮華経」の現代語訳と詳細な解説、注釈付き

    「お経」といえば、ほとんどの一般人にとっては、葬式や法事で、ただ漫然と聴かされるだけの、意味もよくわからず、退屈に感じてしまうものと受け取られがちである。
     だが著者によれば、実際にお経に描かれているのは「まるでSFのような光景」であり、その内容は「人生の攻略本」にして「宝の地図」だというのだ。あえて本誌の読者に馴染み深い言葉を使えば、お経こそ「アカシックレコード(虚空蔵)」にアクセスする方法を記した、マニュアルそのものなのである(そしていうまでもなく、表題の「レコード」も、これに関係している!)。

     本書の中核をなすのは、「妙法蓮華経」というお経。著者によれば、これは数あるお経の中でも、「究極のお経」であるという。
     当然、その難解晦渋な原文も大量に引用されているが、その現代語訳と、著者自身による詳細な解説に加えて、随所に適宜、注釈まで入っているから、実に読みやすい。
     しかもこの解説がともかく秀逸で、一読するだけで、難解な経文の奥義がすんなり理解できてしまうのだ(何なら原文の部分は、読み飛ばしてしまってもかまわないのではないか)。

     著者の三木大雲氏は京都市出身で、光照山蓮久寺第38代住職。「怪談を切り口にわかりやすく教えを説く〈怪談説法〉を確立」し、怪奇現象の相談やYouTubeでの発信など、幅広く活躍している。大黒様の霊示により
    何と宝くじで1億5000万円を当てたという、驚異のエピソードの持ち主でもある。

     実は本書は、10万部突破のベストセラーとなった前著『お経から読み解く未来予言 仏教コード』(Gakken)の待望の続編である。評者はこの前著は未読だが、本書を先に読んでから前著を読んでも、まったく差しつかえないと思われる。

     さて本書によれば、神様の正体は「意思を持った光」である。それが「自ら光り輝き、自在に空を飛ぶ」というのだから、もはや光の国のウルトラマンである。さらに彼らは、実は人類の祖先でもあるというのだ。
     このように、本書では、宇宙創成の秘密から、地球の成り立ち、「お釈迦様が本当に伝えたかった究極の真理」から、「苦しみを減らし、穏やかに生きる」方法までが明かされている。
     知的好奇心も大満足、しかも実用性も満点というのだから、これは読まない手はないだろう。

    Gakken/1650円(税込)

    (月刊ムー 2026年10月号掲載)

    星野太朗

    書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。

    関連記事

    おすすめ記事