人間の寿命の生物学的限界値は“約190年”だった! しかし627年まで延ばす禁断の手法も…!

文=webムー編集部

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    人類はついに“命の天井”を知ってしまったのか――。永遠の命を夢見た現代科学は、皮肉にもその限界値を突き止めてしまった可能性がある。

    “不老不死”を阻む最後の壁――体細胞変異という宿命

     ロシアのスコルコヴォ科学技術研究所の学者たちは今回、人間の寿命に潜む“絶対的な上限”を明らかにしようと試みた。そこで浮かび上がったのが、「体細胞変異」と呼ばれる避けがたい現象である。これは細胞が分裂するたびにDNAに刻まれる微細なコピーエラーのことであり、現状ではどんなバイオテクノロジーを駆使しても完全に防ぐことはできないという。

    イメージ画像:「Adobe Stock」

     染色体の末端部にあるテロメアの短縮や細胞老廃物の蓄積といった、これまで知られてきた老化要因をすべて克服できたとしても、この変異だけは止まらない。無数に積み重なった遺伝子の誤りは、やがて細胞の働きを鈍らせ、組織を侵し、最終的には臓器の機能不全を引き起こす。つまり人類の寿命は、この“見えないノイズ”によって静かに、しかし着実に削られていく運命にあるのだ。

     そして今回、体細胞変異のペースを厳密に計算した結果、人間が絶対に超えることができない年齢の壁、すなわち寿命の上限値は「190年前後」であることが判明した。研究チームは、この体細胞変異のみが老化を進行させると仮定したモデルを構築。その結果、理論上の平均寿命は146年から194年に達することが示された。これは現在の平均寿命のおよそ2倍に相当する数値だ。

    190年の先にある“異常値”――627年という禁断の数字

     しかし興味深いのは、極めて例外的な条件下において、寿命がなんと「最大627年」に達する可能性があると算出された点だ。まるで伝説の長命種を思わせる現実離れした数値だが、いったいこれはどういうことなのか?

     627年まで寿命を延ばすカギは、臓器ごとの再生能力にあるという。皮膚や肝臓の細胞は絶えず新陳代謝を繰り返し、完全ではないが損傷を補い続ける。一方で心臓や脳はほとんど再生されず、時間とともに体細胞変異が蓄積していく。体内におけるこの非対称性こそが、寿命の上限を押し下げる決定的要因とみられている。

    イメージ画像:「Adobe Stock」

     つまり将来、再生医療によって脳や心臓の細胞を新陳代謝できる時代がやってくるならば、その時に人類は190年前後という限界値を突破し、未知の長寿領域へと足を踏み入れることになるのだ。

     近年、細胞の“生物学的時計”を巻き戻す若返り研究は急速に進展している。しかし今回の研究は、そうした試みが最終的に行き着く先に“行き止まり”が存在する可能性を示唆するものだ。

     不老不死を目指す人類の野望。その行方は、思いのほか冷酷な現実に縛られている。どれほど医学が進歩しようとも、細胞に刻まれる小さな誤りは止められない。そしてその積み重ねこそが、われわれに運命づけられた“真の終わり”を決めているのだ。

    【参考】
    https://www.dailymail.com/sciencetech/article-15999739/Scientists-discover-ultimate-limit-lifespan.html

    webムー編集部

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