ギザの地下には「第2のスフィンクス」が眠っている! 石碑を研究者が解析、古代エジプト驚愕の新発見か
3000年以上も隠され続けてきた「第2のスフィンクス」をついに発見か!? 古代エジプト人が残した「夢の碑文」を手掛かりに、衝撃の新事実が判明!
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新たな研究により、クフ王の大ピラミッドは螺旋状に刻まれた傾斜路システムを用いて建造された可能性が高まった。この方法であれば最短20年で完成するという。
数千年前の古代エジプト人が、なぜあれほど巨大なギザの大ピラミッドを建造できたのか? 長きにわたり専門家を悩ませている大いなるミステリーだ。
底辺230メートル、高さ146.5メートルの大ピラミッド(クフ王のピラミッド)に要した石の数は、約230万個だと考えられている。クフ王の治世は27年間であることから、単純計算すれば数分ごとに1つのブロックを休みなく積み上げていく必要がある。はたしてそんなことが可能だったのか。
しかし、ついにこの大いなる謎が解明されたかもしれない。研究者のビセンテ・ルイス・ロセル・ロイグ氏が科学誌「npj Heritage Science」で発表した研究によると、ピラミッドの建設に使用された石材を運搬するために、螺旋状に刻まれた巧妙な傾斜路システムが用いられていたことが示唆されている。
ピラミッド建設法としてこれまで有力視されてきたのは、ピラミッドの外側に巨大な傾斜通路(ランプ)をつくり、その斜面に石を乗せて引き上げたというモデルである。ある意味では誰もが思いつくシンプルな建造法である。
だがこの説には大きな弱点がある。傾斜通路を作るには、ピラミッドそのものに匹敵するくらいの量の土砂やレンガが必要となり、完成後には周囲のどこかに大量の廃資材が残っていなければおかしいが、ギザ台地の周囲にそのような廃棄物はほとんど見つかっていない。さらにあるシミュレーションでは、この方法だと完成に最低50年はかかることが算出されており、とてもクフ王の治世27年間では間に合わないのだ。
そこで今回、ロイグ氏が最新のシミュレーションによって導き出したのは、ギザの大ピラミッドが高度な「統合エッジランプ(Integrated Edge-Ramp:IER)モデル」に基づき建造された可能性だ。このモデル最大の特徴は、従来の巨大な外部ランプではなく、ピラミッドの縁に直接組み込まれた多チャンネルのランプシステムにある。
当初ピラミッドの構造を検証していたロイグ氏は、ピラミッドの4面すべてから連なった傾斜路を設けることで、それぞれの傾斜路で同時並行的に作業ができることに気づいたという。これにより、工期を劇的に短縮できるのだ。
そして完成に近づくにつれて、その傾斜路を順番に石で埋めていき、最終的にはピラミッドの外殻のなかに完全に取り込んでしまうことがあらかじめ見込まれていたという。これでピラミッドの周囲に廃棄された資材がないことの説明にもなる。
この統合エッジランプモデルであれば、大ピラミッドの主要部分の建設は14年以内で完了できることがシミュレーションで判明しているという。石の採掘や輸送、ナイル川の氾濫期にあわせた季節的な作業休止を加味した現実的シナリオでも、20~27年で全工程を終えることができるようだ。
大ピラミッドの「王の間」の天井には約50~70トンもの巨大な花崗岩の梁(はり)が9本も並んでいる。総重量400トンにも及ぶこれらの巨石は、約900キロメートル離れたアスワンからナイル川で運ばれたことがわかっている。
この巨大な花崗岩の梁を、どのようにして王の間まで運んだのかこれまでよくわかっていなかったが、統合エッジランプモデルによれば、解体して再利用可能な短い傾斜路を一時的に作って搬入した可能性があるという。これにより、休みなく運ばれる石灰岩の流れを止めることなく、内部に花崗岩を組み込むことができたというのだ。
統合エッジランプモデルで説明できることは他にもある。
2016〜17年にカイロ大学とフランスのHIP Institute、名古屋大学が共同で実施した「ScanPyramidsプロジェクト」では、宇宙からふり注ぐ素粒子であるミュオンを使ったトモグラフィー技術によって、大ピラミッド内部に複数の“空洞”が存在することが確認されている。
そして、統合エッジランプモデルで予測した傾斜通路やその角度と、「ScanPyramidsプロジェクト」が検出した空洞の位置を重ね合わせてみると、驚くほど高い精度で一致したのだ。このことは統合エッジランプモデルが単なる机上の理論ではなく、大ピラミッドの実証データと対応関係にある実用的なモデルであることを示している。
ピラミッドの角、特に南東部分に残されている激しい摩耗は、石材の流入が著しく頻繁であったことを示しており、構造的に最も脆弱である入口に該当する可能性があるということだ。
こうして大ピラミッドに数ある空洞は、傾斜通路を埋めたときに生じてしまった“建造の痕跡”であったことが暗に示されてくる。これまでバラバラだったいくつもの謎が、統合エッジランプモデルによって一本に繋がるのだ。
ロイグ氏によれば、統合エッジランプモデルは大ピラミッドのみならずカフラー王、メンカウラー王、赤のピラミッド、屈折ピラミッドなど、ほかのピラミッドにも応用できるはずだという。それぞれの傾斜、形状、位置などの入力パラメータを調整するだけで、ほかの研究者もこのツールを用いてさまざまな工学的仮説を検証できるのだ。
まさに、ジグゾーパズルのピースが徐々にはまりつつある様相を呈してきた最新のピラミッド研究。さらなる進展に期待しよう。
【参考】
https://www.sciencefocus.com/news/how-pyramids-were-built
https://www.ancient-origins.net/news-history-archaeology/great-pyramid-construction-00102694
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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