W杯出場を左右する! コートジボワールの呪術師たち/サッカー都市伝説(5)

文=中野雄二

    世界最大のスポーツの祭典にまつわる、ウソのような本当の話。

     呪いの本場といえば、アフリカ大陸。いまだ呪術信仰が人々の心を支配しているともいわれる地である。

     2006年、コートジボワールは、アフリカ地区予選を制してW杯初出場を成し遂げた。が、この快挙の裏には、呪術師たちの暗躍があったといわれている。

     そもそもの始まりは、1992年のこと。この年、コートジボワールはアフリカ・ネーションズカップの決勝戦まで勝ち残った。なんとしてでも優勝したいコートジボワールの政府高官は、呪術師を呼び、勝利のまじないをかけるように頼みこんだ。
     そのかいあってか、コートジボワールはPK戦の末、11対10という壮絶なスコアでガーナを破り、初優勝を決める。
     ところが政府高官は呪術師たちに、約束の報酬を一部しか支払わなかった。怒った呪術師たちは、コートジボワール代表に呪いをかける。するとそれから10年間、コートジボワール代表は国際試合でほとんど勝てなくなってしまったのである。
     事態を憂慮した大統領は呪術師たちを官邸に招き、謝罪と約束した報酬の支払いで和解を求めた。 
     呪術師たちもこの謝罪を受け入れ、秘密の儀式が執り行われた。10年間に及んだ恐るべき呪いが解かれたのである。

     その途端、驚いたことにコートジボワール代表は国際試合で次々と勝ちつづけ、W杯初出場の快挙を成し遂げる。その後、コートジボワール代表は3大会つづけてW杯出場を果たしたが、今年のロシア大会は予選で敗退してしまった。
     ひょっとすると、呪術師たちへの謝礼の支払いが、また滞ってしまったのだろうか……。

    アフリカネイションズカップ2015ではコートジボワール代表が見事優勝。呪術の効果だったのか? 画像=Wikipedia
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