8月の第1週目の夜に「そういうのを見る」……大阪・京橋にしみ込んだ「空襲怪談」の数々
大阪の京橋駅周辺でささやかれる、いくつもの不思議な話。それは個別に存在しながらも、どれもが土地にひもづき、連鎖しあっているようでもある。
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田辺青蛙 著/北川央 監修
全国選りすぐりの15の名城にまつわる怪談・奇談
長い戦乱の歴史を持つわが国には、何と「2万5000~3万ほど」の城があったとされる。そして歴史ある城であるからには、それに関する怪談・奇談や、「思わぬ物語」の数々が付きまとうのは必定。となれば、城好きな人にとってはそれらを知って味わいたい、ワクワクしたいと願うのもまた、自然な人情であろう。
そこで本書である。本書には、北は北海道の松前城から、南は沖縄の首里城まで、「全国から選りすぐりの十五の名城」が採り上げられ、そこに潜む怪談のみならず、各城の歴史や所縁ある武将たちのエピソード、それに「詳細な縄張り図」までもが一挙掲載されている。中でも、「日本で一番怪談の多い城」だという大阪城は、何をおいても必見である。
著者の田辺青蛙氏は怪談を得意とする作家で、なんとあの刀鍛冶・備前長船の末裔。挿絵を担当されたうめだまりこ氏は、日英米でイラストレーターや絵本作家・漫画家として活躍。そして監修の北川央氏は日本史学者で、かつて大阪城天守閣館長を務められた方。本書の執筆者として、まさに鉄壁の布陣というべきお三方である。
本書のような「魔書」は、ひと通り目を通して知的好奇心を満たし、ああ面白かった、で事足れりとするにはあまりにももったいない。ぜひとも紹介された古城を実際に訪ね、城の息吹を感じ取っていただきたい。人生を一変させてしまう体験が、そこには待っているかもしれない。

(月刊ムー 2026年06月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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