「つちのこ神社」に祀られるご神体は…? 岐阜県東白川村に潜む怪蛇つちへんびの謎
毎年の「つちのこ捜索」が話題になる東白川村。当地にある「つちのこ神社」には、まさに怪蛇が眠っているという……。
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岐阜県加茂郡東白川村は、日本有数のツチノコの村だ。
本誌読者にはおなじみだと思うが、ツチノコは胴の部分が極端に太いヘビで、日本各地で古くから目撃されてきた怪物、UMAだ。その名前が広く知られるようになったのは、1970年代に日本中で巻き起こったツチノコブームによる。
だが当時、村の古老たちは口々にこういったという。
「こんなもん、何度も見たことがある」
東白川村では、古くから「つちへんぴ(土蛇)」という怪物の存在が語り継がれていて、姿を見ると災いが訪れると信じられてきた。そのため目撃しても、それまではあまり多くは語られなかったというのだ。
実際に村人とツチノコの遭遇は多く、農作業中の茶畑や桑畑で見ただとか、崖から転がり落ちてきた姿を見たとかいったものがあり、気がついたら自宅のなかにいたという話まである。「日本一ツチノコとの遭遇が多い村」である東白川村では、ツチノコは決して特別な存在ではなかったということなのだ。
東白川村を象徴するのが、つちのこ館。ここには村で報告された数々のツチノコ目撃情報が詳細に書かれたパネルや、リアルな再現模型などが展示され、また売店では「つちのこパン」やグッズも販売されている。
そして村が大いに盛りあがるのが、毎年5月3日。年に一度の大冒険・つちのこフェスタが開催され、ツチノコの大捜索が行われる。ちなみに賞金も用意されており、生体捕獲の場合、今年はなんと133万円がゲットできてしまう。そのほか、宝さがしや特産品抽選会など、たくさんのイベントも用意されているという。
最後に、村には1959年に発見されたというツチノコの死骸を御神体(!)とする、つちのこ神社もあるので、お参りしてみるのもおもしろいかもしれない。
(月刊ムー 2025年5月号)
中村友紀
「ムー」制作に35年以上かかわるベテラン編集記者。「地球の歩き方ムー」にもムー側のメインライターとして参加。
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