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人類の心を魅了してやまない、地球外知的生命体の存在。最新研究によって、その姿が人類に似ている可能性が非常に高いことが判明した!
地球外知的生命体と聞いて、どのような姿を想像するだろう。頭が大きくアーモンド型の目をもつグレイタイプや、映画『エイリアン』に登場するような不気味なクリーチャーを思い描くかもしれない。
近年では、他の惑星で進化した生物は、人類とは似ても似つかぬ想像を超えた姿や生態であるはずだとの認識が科学界で広まり、実際にSF映画『メッセージ』のような作品も話題になった。しかし、最新の研究論文によって地球外知的生命体は「人間に似た姿」をしている可能性が高いことが判明し、改めて大きな注目を集めている。
複数の海外メディアが報じた内容によると、研究を主導しているのは米ペンシルベニア州立大学の研究チーム。人類の進化は惑星そのものの「自然な進化」がもたらした結果であり、他の惑星であっても結果的に地球と同じような環境が整うことで、人類と似た進化をたどる生命が現れてもまったくおかしくはないという。
今回の研究で一つの鍵となっているのが、「ハードステップ」と呼ばれる理論だ。1983年に物理学者ブランドン・カーターが提唱した知的生命体の進化に関するモデルで、太陽の寿命全体と人類が地球上で進化に要した時間を比較。人類のような知的生命体が誕生するのは非常に困難なことであり、地球外知的生命体の存在は「極めて有り得ない」と結論づけていた。
一方、最新の研究ではハードステップ理論ははっきりと否定されている。論文主執筆者で独ミュンヘン大学のダン・ミルズ博士は、微生物やバクテリアによる地球の大気の酸素化によって、新しい生命体が発達する機会を創出したと主張。「人類は地球の歴史の中で『早く』や『遅く』進化したのではなく、条件が整ったときに『時間通りに』進化した。他の惑星では地球よりも早くこれらの条件を達成できるかもしれないが、さらに長い時間がかかるかもしれない」と述べた。
ペンシルベニア州立大学のジェニファー・マカラディ教授によれば、かつて地球は多くの生命にとって住みにくい環境だった。しかし、複雑な生命の進化は運によって起こるのではなく、地球環境が「許容状態」に達したときに初めて重要な進化が可能になるものだという。
研究者たちは人類の“起源”について、栄養分の入手可能性や海面温度・海洋塩分濃度・大気中の酸素量の変化など、居住可能な環境が次々に整ったことで説明できると提唱している。地球が人類にとって住みやすい環境になったのはごく最近のことであり、単にさまざまな条件が作用した結果に過ぎないそうだ。
研究の共著者でペンシルベニア州立大学のジェイソン・ライト教授は、ハードステップ理論のように太陽の寿命に基づいて予測するのではなく、「地質学的時間スケールを使うべき」とコメント。「生命が惑星とともに進化するのであれば、恒星ではなく惑星のペース・時間スケールで進化するだろう」と語っている。
論文内で説明されたプロジェクトには太陽系外の惑星の研究も含まれ、酸素などの生物学的に重要な要素を探すという。人類と似た知的生命体の発見につながるのか、壮大な宇宙の神秘に興味は尽きない。
【参考】
https://www.sci.news/astronomy/hard-steps-model-intelligent-life-13678.html
webムー編集部
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