神話や錬金術の神秘を詰め込んだ多層シンボル占い「グランジュ・ルノルマン・カード」の魅力/R.M.Bijou
19世紀フランスという激動の時代に生まれた「グランジュ・ルノルマン・カード」占いに、待望の日本語解説書が登場! 日本でほぼ唯一の「グランジュ」使い、赤魔導士Bijouがその世界を解説する。
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文・マンガ=辛酸なめ子 協力=ARASH ART SALON
ペルシャの首都テヘランで有名なコーヒー占い師だった祖母と母のDNAを受け継ぎ、2010年に東京・広尾でコーヒー占い専門サロンを開設したアラシ氏。今や「広尾の父」と呼ばれ、国内はもちろん、海外からも鑑定希望のお客様が来店するほど。今回、辛酸氏は仕事を占ってもらうことに。はたしてその結果は?
祖母と母がコーヒー占い師で、それを受け継ぎ、日本に真のコーヒー占いを広めているアラシさん。パウダー状にきめ細かく挽いたコーヒー豆にお湯を注ぎ、ドリップせずにそのままカップへ。飲み終えた後、底に残った粉の模様で未来を占います。
瞳に深遠な光を宿したアラシさんは、不思議な力を持っていそうです。小さいころからエネルギーを感じたり、目に見えない存在に声をかけられたりすることがあったそう。
「コーヒー占いは、占い師の人生経験も鑑定に影響するんじゃないかな」とのことで、コーヒーの粉が描きだす模様から何を読み取るかは、占い師によって変わってくるようです。
「コーヒーを飲んだ人のエネルギーによってできる模様を読むところが、ほかの占いとの違いです。一生に一度しかできない模様なんです」
そういわれると飲む前から緊張しますが、コーヒーがかなりおいしいので、ホッとリラックスできる感覚があります。
「イランから取り寄せたコーヒーです。コーヒーが苦手な方でもおいしく飲めると評判で、コーヒーだけでも飲みたいという方もいますが、お出しできるのは占いのときだけです」
粉ごとカップに入れた熱いコーヒーが、適温に冷めてからいただくそうです。
「冷ましている間に、粉が沈んでいきます。飲み終わってから儀式をして、カップを伏せて模様ができるまで待ちます」
アラシさんの誘導で、無事にコーヒーカップの中に模様が浮かびあがりました。今後の仕事についてお尋ねすると……。
「仕事にあまり変化をつくらなくてもいいんじゃないかな。だから、無理に仕事を増やす必要はありません。ただ、悪い人が甘い話を持ってくるかもしれないので気をつけてください」
その翌週に行ったセミナーが怪しい雰囲気で、最後までいたら勧誘されそうなので途中で帰宅。さらに、見知らぬ番号からスマホに着信があり、「海外の有名な投資家が来日するのでLINEに登録するように」という詐欺の導入っぽいメッセージが! アラシさんのおっしゃるとおりの展開に。アラシさんのパワーとコーヒーのおいしさはガチでした。
辛酸なめ子
漫画家、コラムニスト。芸能界から霊能界、セレブから宇宙人まで独自の視点で切りこむ。
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