天浮船に乗ってモーセが古代日本を訪れていた!「モーセの墓」の歩き方/ムー的地球の歩き方JAPAN

文=中村友紀

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    ムーと「地球の歩き方」のコラボ『地球の歩き方ムー JAPAN』から、後世に残したいムー的遺産を紹介!

    出エジプトの古代イスラエルの英雄が眠る場所

     キリストの墓といえば、青森県新郷村が有名だが、能登半島にはモーセの墓と伝えられる古墳がある。

    「伝説の森公園 モーゼパーク」のポケットガーデン(写真= 宝達志水町HPより)。

     いうまでもないがモーセは、イスラエルの民を引き連れてエジプトを脱出し、シナイ山で神から十戒石板を受け取ったとされる人物だ。
     そのモーセの墓がなぜ、日本の能登半島にあるのか。
     古史古伝『竹内文書』によると、シナイ山に登ったモーセは、天浮船に乗って能登半のある山を訪れ、そこで天皇に謁見して十戒を得、再びシナイ山に戻ったとされる。
     その後、モーセは再来日、再々来日を果たし、最終的には妻の大室姫と能登で暮らして、死後はこの山に葬られたというのだ。
     能登半島の聖地──それが宝達山だ。
     石川県羽咋郡宝達志水町、かほく市、河北郡津幡町、富山県氷見市にまたがる標高637メートルの山で、能登地方の最高峰である。

    現在、宝達山の山頂部には礼拝所のような碑が建てられ、まさに聖地といった様相だ。

     その宝達山の山麓、宝達志水町に「三ツ子塚」と呼ばれる3つの古墳がある。これがモーセと家族が葬られた墓とされ、それぞれにモーセと妻の大室姫、孫のタルラス・イホフビリオスが眠っているというのだ。
     この伝承を受け、現在、モーセの墓一帯は「伝説の森公園 モーゼパーク」として整備されている。緑の木々に囲まれた山のなか、入り口近くのポケットガーデンをすぎ、ミステリーヤードに至ると、そこにモーセの墓はある。
     ちなみに2010年11月6日付の「東京中日新聞」によれば、近くの山では膝からくるぶしまで約75センチもある「巨人の骨」が見つかっており、終戦後には米軍が現地調査を行ったという話もある。また地元には「平林(へらいばやし)」という、ヘブライを連想させる地名も見られるというのだ。
     と、このように謎に包まれた「モーゼパーク」。自由に訪れることができるので、あなたにも新しい発見があるかもしれない。

    (月刊ムー 2025年1月号)

    中村友紀

    「ムー」制作に35年以上かかわるベテラン編集記者。「地球の歩き方ムー」にもムー側のメインライターとして参加。

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