「異星人・マンクナワブは巨大なアリの姿で地下に潜んでいる」アマゾン先住民が断言! 米大陸に共通するアントピープル伝説の謎
地下世界に住むアリや“グレイ”に似たヒューマノイドがアメリカ先住民の伝承に登場している。彼らは地球外からやって来たのか。そして今も地下世界に住んでいるのだろうか――。
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ネイティブアメリカンの神秘的な伝承が数多く残る伝説の山、「ウラカ・メサ」――。その頂にあると噂されているポータルは異次元へと通じているのか、それとも“地獄の入り口”なのか。同地の知られざる謎に迫る!
「ウラカ・メサ」は米ニューメキシコ州北部、コルファックス郡フィルモントスカウト牧場敷地内の広大なメサ(急斜面に囲まれた平らな台地)である。標高は2,600メートルにも達する高い山だ。
ナバホ族、アパッチ族、アナサジ族など、さまざまな部族が代々、ウラカ・メサの周囲に定住しており、それぞれの民間伝承で、この山は奇妙で恐ろしいことが絶えず起こる場所として語られている。
その中でも注目すべきは、数百年前に突然起きたアナサジ族の失踪についてのストーリーだ。彼らになにが起こったのか、歴史家にもまだよくわかっていない。彼らは他の部族によって殺害されたのか、誰かを恐れて急いで逃げたのか、あるいはまったく別の理由があったのか。多くの仮説が持ち上がっているが、今のところはどれも推測の域を出ない。
地元のシャーマンによれば、当時ウラカ・メサの頂上では、人間と冥界から来た“邪悪な存在”との間で激しい戦いが行われていたという。最終的に人間が勝利して“邪悪な存在”を地下に追い払い、その入り口を封印したのだが、この激しい戦いでアナサジ族がほぼ全滅したというのである。
それ以来、ウラカ・メサの頂上のどこかに、別の世界へと通じる“ポータル”が存在するという伝承が生まれた。このポータルは、普通の人間には見えないため見つけることはほとんど不可能である。しかし時折、そこから“何か”が漏れ出してくるのだという。
2003年、ウラカ・メサの頂上に一人で向かい、そこでテントを張ってキャンプをした旅行者の話がオンラインで話題になった。深夜、テント内で就寝中に大雨の音で目覚めた彼は、外の様子を観察しようと外を見ると、恐ろしい光景が目の前に広がっていたのだ。
彼によれば、地面から約1メートルのところでポータルが開き、人が乗った馬が飛び出してきたというのだ。馬に乗った人物の姿は、古い西部劇に出てくる古典的な先住民族のようであったという。
突然現れた人馬にひどくおびえた彼はパニックになって身一つで逃げ出したのだが、不運なことに途中で有刺鉄線の柵に激突し、重傷を負ったという。その後、人馬がどこへ向かったかはもはや知る術もなかった。
また、ウラカ・メサの頂上に登ろうとする好奇心旺盛な観光客からのメッセージも時々ネット上に投稿されている。
彼らはそこで「青く輝くボール」が空中に浮かんでいる光景を目撃したり、年老いた先住民のシャーマンを目撃したと証言している。
マイケル・コネリーの著書『Riders in the Sky: Ghosts and Legends of the Philmont Scout Ranch(ライダーズ・イン・ザ・スカイ:フィルモントスカウト牧場の幽霊と伝説)』には、ウラカ・メサの周辺一帯で幽霊らしき馬の群れが繰り返し目撃されていることや、 1940年代にボーイスカウトが山で跡形もなく消えてしまった事件が記されている。
ボーイスカウトの事件以来、夕方になるとユニフォーム姿の少年が大声で泣きながらキャンプファイヤーに近づこうとする光景が目撃されるようになったという。人々は彼を助けようとするのだが、少年は「無理だ」とうめき声を上げて姿を消してしまうというのだ。
また、ウラカ・メサの山頂では「悪魔のような生き物」の目撃情報も報告されており、その中には木の陰に隠れながら観光客を執拗に観察する真っ黒な子どもの人影に関する目撃証言もある。
また、「時代遅れの服を着た奇妙な人々」や、「見た目がまったく普通ではない動物」に出会ったという者もいる。
強力なエネルギー場を持つウラカ・メサのポータルは、地元の動植物の遺伝子型に影響を与え、それらを変化させ、外観を損ね、退化させているという見解もある。
科学者もウラカ・メサの異変の研究に取り組んでいる。1968年、地質学者の F・レオ・ミサキ氏が同地を訪れ、地質に鉄と磁鉄鉱が多く存在することを発見した。同地で落雷が頻繁に観測されたり、空が神秘的な青色に輝くことがある原因かもしれないという。しかし、ミサキ氏は最終的に「これらの地球化学的異常に単純な説明はない」と結論づけ、話はそう簡単ではないことが示された。
ほぼ垂直な崖に囲まれた山頂部分には、何世紀も前に先住民によって作られた多くの地上絵が残されているのだが、残念ながら今のところネット上にもそれらの写真はアップロードされていないという。また、地上絵の中には「人間以外の」奇妙な生き物の姿も見られるという。
ちなみに、アナサジ族がほぼ全滅する犠牲を払ってまでポータルに封印した“邪悪な存在”だが、一説によればその封印を解く力を持っているのはカラス科の鳥、カササギ(Magpie)だという。
そこで、シャーマンはこのカササギが寄ってこないように、ポータルの周囲にネコのトーテムを4本設置したのだが、現在このトーテムは2本しか残っていないという。そしてトーテムが1本もなくなってしまうとカササギがやって来て、封印を解いてしまうというのである。
はたして、ウラカ・メサの頂には本当にポータル、あるいは“地獄の入り口”があるのだろうか。そしてその封印が解かれる日は近いのか。ウラカ・メサにまつわるミステリーはこの先も予断を許さないようである。
【参考】
https://www.infinityexplorers.com/mystery-of-mount-urraca/
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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