異形の鳥居は八咫烏を模っていた! 岐阜の山奥に鎮座する「三柱鳥居」の謎/MUTube&特集紹介
岐阜の山奥ににも、神社とはまるで無関係の謎の三柱鳥居が鎮座するという。はたしてその正体とは? 三上編集長がMUTubeで解説。
記事を読む
地下深くで発見された石棺には美しい女性と謎の箱が眠っていたーー。彼女は異星人か、未来人か?
米ソ冷戦時代の1969年、現ロシア・ケメロヴォ州の小さな村リチャフチクで奇妙な発見があった。炭鉱の発破作業中、6人の鉱夫が深さ約70メートル、幅20メートルの炭層から精巧な細工が施された2メートルほどの石棺を発見したのだ。
後にこの発見は大きな騒動に発展する。それは、発見場所が推定約8億年前の炭層だったこと、そして、石棺の内部にヨーロッパ系の美しい女性が液体に浸かった状態で埋葬されていたからだ。
発見当初、「古代の財宝が隠されているかもしれない」と考えた鉱夫らは石棺を慎重に地上へ引き上げてみた。それは大理石のような美しい石で作られており、開けようとしたものの、樹脂のようなもので目止めされており、びくともしない。触れてみるとそれは固く化石化しており、まるで石棺を封印しているかのようであった。その堅固さにどう開けるか思いあぐねていると、固かった樹脂が太陽の熱で徐々に融解され、最後は透明な液体となって溶け落ちてしまったというのである。
そこで恐る恐る蓋を開けてみると、石棺は厚さ15センチほどで、二重になっていた。そしてその中にはヨーロッパ系の特徴を持つ美しい女性が、ピンクとブルーがかった透明な液体に浸かり横たわっていたのだ。
女性は細身で身長は180センチほど。手足は白く、30歳前後に見えた。腰まで伸びた髪は巻き毛のダークブラウンで、大きく見開かれた瞳は青い。服は半袖で膝丈の白い薄手のワンピースを着ており、所々花の刺繍が施されていた。そして頭部には幅25センチ、高さ10センチほどの一端が丸く黒い、長方形をした金属製の箱が置かれていた。
この話はたちまち村中を駆け巡り、蓋が開いた午前10時から午後3時ごろまでの間に、多くの住民が炭鉱に押し寄せた。女性はその美しさから「プリンセス・ティスルスキー」と呼ばれ、村人ほぼ全員がその存在を目にしたのである。
だが、地区センターから報告を受けた軍や消防、警察が到着すると事態は一変。レンガ色のヘリコプターから十数名の職員が降り立つと、現場はたちまち彼らの統制下に置かれた。そして伝染病の疑いがあるという理由から、石棺に触れた、もしくは近づいたものは、住所・氏名を書き留められ「他言無用」と釘を刺されたのだ。
唖然とする村人たちを尻目に、彼らは樹脂が滲み出た土俵を集め、ヘリコプターに運び始めた。同時に石棺も積み込もうとしたが、中はフチまでたっぷりの液体が蓄えられている。そこで彼らは液体を汲み出し、運び出そうとしたが、女性の肌は空気に触れところからみるみる黒く変色し始めたのだ。そこで慌てて液体を元に戻したところ、肌はまた白く美しい状態に戻ったことから、彼らは液体を抜くのを断念。石棺はそのままヘリコプターに積み込まれ、ノボシビルスク方面へと運ばれていったのである。
プリンセス・ティスルスキーとは一体何者なのか。その正体について村では様々な憶測が飛び交ったが、後日、ノボシビルスクからきた大学教授は、村に「分析の結果、進化論が当てはまらない正体不明の生命体」として説明したという。
まずプリンセス・ティスルスキーが埋葬されていた場所だが、教授によるとそこは何万年という時を経て樹木と共に炭化した約8億年前の地層であったそうだ。8億年前といえば、先カンブリア時代である。当時の地球には原始生命体くらいで人間が存在するはずがない。
さらに彼女を遺伝子分析にかけてみたところ、現代人と100%同一であることが判明。またさらなる調査の結果、石棺の中の液体は古代種の玉ねぎやニンニクにある組成物の一部が抽出されたこと、着用していた衣服は分析が不可能——つまり未知なる繊維でできていたことなどが明かしたというが、頭上に置かれていた金属製の箱については「調査中」として、その他の情報は一言も語らなかったという。
その後、軍は村人に箝口令を敷き、プリンセス・ティスルスキーに関する一切の詮索を禁じた。石棺発見から1年を経たずして発見者である6名の鉱夫が事故や病気で次々と亡くなり、事件の真相を追求しようと中央委員会に手紙を書いた青年らまでもが謎の死を遂げると、村人たちは完全に沈黙。プリンセス・ティスルスキーは、謎のまま人々の記憶から消し去られてしまったのである。
プリンセス・ティスルスキーの正体については異星人説も囁かれているが、遺伝子が我々現代人と一致しているということは、未来人である可能性も少なくはないだろう。これは憶測でしかないが、8億年前の地層でも耐える石棺に謎の黒い機器が未知のテクノロジーのものだとして、女性は未来から来たタイムトラベラーのようにも思える。
この発見が事実だとすれば、ソ連崩壊後も何かしら調査、分析が行われているはずだ。近年、元KGB職員が新聞記者にプリンセス・ティスルスキーの真実を語ったことを皮切りに、当時要職についていた人物らも徐々にその重い口を開き始めているという。約半世紀の時を経て、プリンセス・ティスルスキーの真相はようやく動き始めたばかり。はたして彼女は今どこで眠っているのだろうか。
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
関連記事
異形の鳥居は八咫烏を模っていた! 岐阜の山奥に鎮座する「三柱鳥居」の謎/MUTube&特集紹介
岐阜の山奥ににも、神社とはまるで無関係の謎の三柱鳥居が鎮座するという。はたしてその正体とは? 三上編集長がMUTubeで解説。
記事を読む
「ピアスの穴から飛び出た白い糸」都市伝説は日本生まれだった! White Threadの恐怖/AI時代の都市伝説
都市伝説研究家の宇佐和通氏の新刊『AI時代の都市伝説』から、今改めて知るべきトピックを抜粋して紹介!
記事を読む
霊や念を具現化してしまった絵は「見てはいけない」——トラウマ絵画の恐怖/朝里樹の都市伝説タイムトリップ
都市伝説には元ネタがあった。見ると不幸になる絵には、何が描かれているのか。
記事を読む
隣のじいさんは鳥を呑んで屁を奏でるーー「鳥呑み爺」のお話/妖怪補遺々々
ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去られた妖怪”を発掘する、それが「妖怪補遺々々」! 今回は昔話でおなじみのバイプレイヤー「隣の爺」の悲しき顛末から補遺
記事を読む
おすすめ記事