「ピラミッドパワー」の正体と利用方法とは? 巨大発電装置が古代エジプトの生活を支えていた!/久野友萬
「ピラミッドパワー」をご存じだろうか。ピラミッドの中にしおれた花を入れると復活し、切れないカミソリは切れるようになり、牛乳はいつまでも腐らない――。そんな謎のパワーをピラミッドパワーと呼ぶが、なんとピ
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ハトホルの秘儀——。それは、かつてイエス・キリストとマグダラのマリアが、クフ王のピラミッドの中で執り行った儀式であるという。このときふたりは互いの魂を肉体から解放し、重ねあわせた。これによってイエスは救世主としての力に目覚め、数々の奇跡を行ったと、保江邦夫氏は語る。そして、この秘儀は、あなたにも実践可能だというのだ!
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かつてイエス・キリストとマグダラのマリアは、ピラミッドの中で「ハトホルの秘儀」を行い、それを機にイエスは救世主としての能力を開花させた——。 理論物理学者の保江邦夫氏は、このスリリングな説を支持している。そして、同氏によれば、イエスを覚醒させたハトホルの秘儀はだれにでも実践可能であり、それを執り行うことによって自由自在に人生を生きることができるという。今回は、その秘密に迫ってみたい。 この秘儀を保江氏が知ることになったきっかけは、同氏が2004年に、末期の大腸ガンから奇跡の生還を果たしたことだった。6時間以上に及ぶ大手術の後、文字どおり生死の境をさまよい、暗黒の世界で激痛に苦しんでいた同氏は、聖母マリアに助けを求めた。キリスト教の信者だったからではない。当時教鞭を執っていた岡山県にあるノートルダム清心女子大のキャンパスにはいくつものマリア像があったため、自然と敬愛や親しみを覚えていたからだ。 すると目の前に、小さく光る点が出現した。それは見る見るうちに大きくなり、やがて一羽の白いハトとなって闇を駆逐した。同時に、それまでの激痛が和らぎ、安らかな眠りに就くことができたそうだ。 聖母マリアが自分を救ってくれた。そう確信した保江氏は、マリアゆかりの聖地であるルールドやファティマへのお礼参りをすると同時に、マリアに関する文献を読みあさった。そのなかでたまたま『マグダラのマリアによる福音書』(出版社は不詳。河出書房新社から出ている同名の書は「ハトホルの秘儀」について触れていない)という書籍を手にするのだが、そこには予想外の内容が書かれていた。
その前にお断りしておくが、マグダラのマリアは聖母マリアとは別人で、保江氏が購入した書籍は、マグダラについて言及したものであった。保江氏もそのことにはすぐに気づいたが、手に取ったのも何かの縁だろうと読み進めることにした。 すると……。イエスは30代前半のころ、クフ王のピラミッドの王の間で、当時のエジプトの神官から、マグダラのマリアとともにハトホルの秘儀を受けたという記述が出てきた。冒頭に書いたように、イエスはこの秘儀によって救世主となり、水をワインに変える、死した人を生き返らせるといった、さまざまな奇跡を行うことができるようになったそうだ。 では、ハトホルの秘儀とはいかなるものか。同書によれば、それは(原則として)男性と女性が互いの魂を肉体から解放し、重ねあわせることだという。この儀式を経ることで、エジプトで愛と豊穣の女神として信仰を集めていたハトホルの教えがその身に宿るそうだ。
ピラミッドの中で互いの魂を重ねあわせるというハトホルの秘儀。じつは保江氏自身、この秘儀を体験している。 発端は、2012年8月19日にかかってきた一本の、いや、同一人物からの2度目の電話だった。電話の主は、はるか4億5000万年前から。前世からの保江氏の師匠であり、保江氏を「合気」に開眼させてくれた人物。その人から一日に2度電話がかかることなど過去に例がなかったため、よほどのことがあったのだろうと、保江氏はいささか緊張したようだ。 そんな保江氏の心中を知ってか知らずか、その人は、やおら電話口でこう切りだした。 「11月の後半に、ひとりでエジプトへ行ってピラミッドの中に入ってくるんだが、保江君となら一緒に行ってもいいかなと思ってね……。行くかい?」 意外なことに、このとき保江氏の脳裏をよぎったのは、「エジプトに行くお金と時間があるなら、ほかのことに使いたい。大学の講義があることを理由に、お断りするしかない」という思いだったという。だが、そんな思いとは裏腹に、口を衝いて出たのは「ぜひともお供させてください」という言葉だった。 このときに限らないが、保江氏がいったん決断を下すと、その後は神様がえこひいきをしているとしか思えないような展開がついてくる。キャンセル待ちで申し込んだエジプト旅行は2日後にキャンセルが出たうえ、旅行期間中は教壇に立つ必要がなくなった。さらに、話を聞きつけた何人かの門人(保江氏は冠光寺流柔術の創始者であり、全国に弟子がいる)も旅に同行することになった。 ただ、この時点では、保江氏の心中はやや複雑だったようだ。ほかの同行者がいるなら、自分がわざわざ行く必要はない。なのに、いったいなぜピラミッドへ行こうとしているのか。 そんなことをぼんやりと考えていると、ある出来事を思いだした。同年3月、保江氏に会うため石川県からノートルダム清心女子大へと足を運んだ女性から、伯家神道(はっけしんとう)に伝わる秘儀「祝之神事(はふりのしんじ)」を継承してほしいと懇願されたのだ。その女性は、白山神社の先代宮司の姪に当たる人物で、本来ならば祝之神事を継承するはずだったのに、自分の都合で拒否したことを激しく後悔しているという。 伯家神道? 祝之神事? 保江氏は、どちらもはじめて耳にする言葉だった。だが、遠路はるばる訪ねてきたその女性や、保江氏が懇意にしている矢作直樹氏(東京大学名誉教授。ベストセラー『人は死なない』ほか著書多数)、さらには祝之神事を細々と伝承しているという京都在住の高齢の巫女様が、次々と情報をもたらしてくれた。 その結果わかったのは、祝之神事とは、日本の皇太子に授けるべき重要な儀式であること。また、6000年前はピラミッドの中やスフィンクスの前で行われていたことだ。ここまでくれば、読者諸氏には察しがつくかもしれない。じつは、ハトホルの秘儀は、祝之神事のルーツらしいのだ! こうした情報を、保江氏がなんの葛藤もなく即座に受け入れたわけではない。トンデモ本に書かれているような内容だと感じはしたものの、情報提供者たちの真剣な眼差しと知性、そして、このタイミングでたまたま保江氏が読み込んでいた数々の資料に照らしあわせれば、信じる以外の選択肢はなかった。
こうしてエジプト行きは決まったが、最後にして最大の難関が待ち受けていた。ハトホルの秘儀を行う際のパートナーを見つけねばならないのだ。 だが、保江氏には心当たりがあった。というか、直感的にわかっていた。その相手は、東日本大震災をきっかけに、はじめて顔を合わせた姪御さんだ。 とはいえ、自分の独断でパートナーを決めるわけにはいかない。そこで、祝之神事の詳細を知る京都の巫女様に姪御さんを引きあわせてみると、はたして大当たり。彼女は、保江氏を追うようにしてアンドロメダ銀河からシリウス星系を経て、この地球に転生してきた魂であるというお見立てだった。 ここで少し説明を加えねばならない。驚くべきことだが、京都の高齢の巫女様によれば、保江氏の魂はアンドロメダで生まれて転生を繰り返していたが、わけあってシリウス経由で地球へやってきたのだという。 齢80を越える巫女様の口からアンドロメダだのシリウスだのという単語が出てきたことに保江氏は面食らった。だが、偉大な教育者にして神秘思想家のルドルフ・シュタイナーも、人間の本質が魂であり、その魂は地球以外の星々をめぐっていくと説いていた。それを知っていた保江氏は、巫女様の言葉を受けとめることができた。
その後も波状攻撃のように大小のアクシデントに見まわれたものの、どうにかそれらをかわし、保江氏と姪御さんはエジプトの地を踏んだ。2012年11月20日のことである。 それから3日後、23日の昼過ぎに一行はホテルを出た。まずは3大ピラミッドを一望できるポイントへ行き、続いてスフィンクスを見学。このとき保江氏は、大勢の観光客を見て不安に駆られた。このなかに混ざっていては、自分たちの旅もただの観光旅行になってしまうのではないかと。 しかし、姪御さんが耳打ちしたひとことによって、不安は払拭された。スフィンクスの右の耳に、白いハトがとまっているというのだ! 白いハトは、聖霊のシンボルという以上に、保江氏にとっては特別な意味を持つ。手術後に死の淵から救ってくれたし、そのお礼をするためにファティマを訪れた際、聖母マリアのロザリオの下に、忽然と姿を現したこともある(写真参照)。 幸先のよい出来事に保江氏の心は躍り、ピラミッドの王の間で、秘儀を無事に行えるに違いないという確信が生まれた。
同日夕方、いよいよ一行は王の間へ。他のツアー客も一緒だったため、最初のうちは総勢31名が王の間にいたが、これといった装飾もなく、温度と湿度が高くて居心地が悪いため、5分もたたないうちに多くの人が出ていき、保江氏一行と見知らぬ女性ふたりだけが残った。 絶好のチャンス! 保江氏は自身の魂を肉体から解放し、ピラミッドを構成する300万個の石に同化させようとした。姪御さんの様子を確認すると、保江氏から50センチほど離れた場所で壁に背をつけて目を閉じ、すでに石に溶け込んでいるかのように見えた。 保江氏は、姪御さんとは反対に、壁におでこをくっつけた姿勢で魂を解放し、石に溶け込ませようとした。 というのも、両者が魂を解放して石に溶け込ませれば、自然に石の中で魂が重なるはず。これは事前に打ち合わせていたことであった。 こうして首尾よくふたりの魂が重なり、変容しはじめた。 が、そのときだ。 保江氏は、調和が突然乱されるのを感じた。不審に思って目を開けると、なんと、保江氏と姪御さんを隔てるわずか50センチの間に、ひとりの男性が割り込んで立っていた! その男性は、旅行当初から、保江氏が姪御さんの写真を撮ろうとすると、必ずといっていいほど画角に入り込んできた人物だった。おかげで保江氏は、何度も取り直したり、トリミングしてその人物のみを消し去ったりしていたという。 (また、こいつか!!) 秘儀の成就を邪魔されたと思った保江氏は憤激した。 しかし、ここでまたしても天の助けなのか、憤懣やるかたない保江氏のもとに数日後、不思議なメッセージが届く。 メッセンジャーは、保江氏一行とともに王の間に残った、見知らぬ女性のうちのひとりだった。その女性がいうには、自分もまた神様の啓示を受けて王の間に入り、マントラを唱えていた。ところが、ひとりの男性に邪魔されたため水の泡になってしまった。その悲しみと怒りに打ちのめされていると、神様の声が心に響いた。 「怒ってはならない。お前は邪魔などされてはいなかった。望みはもうかなえられている。 お前と同じように、やろうとしていたことが邪魔されたと誤解し、怒りを抱いたまま王の間を出ていった男がいる。お前はできるだけ早くその男を見つけだし、見事に成就していたのだから怒ってはならないと伝えなさい。よいな」 かくして保江氏は、秘儀が成就していたことを知ったのだ。 その後の保江氏に起きた変化と、ハトホルの秘儀の実践法については、次回の記事でご紹介する。
文月ゆう
ムー的ライター。とくにスピリチュアリズム方面が好物。物心つくかつかないかという年齢のころから「死」への恐怖があり、それを克服しようとあれこれ調べているうちにオカルトの沼にはまって現在に至る。
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