イギリスの古城には今も幽霊が出没する! 「英国の幽霊城ミステリー」の世界
伝統あるイギリスの歴史の舞台となってきた古城は、死者たちの記憶を宿した場所でもある。そんな「幽霊城」をビジュアルたっぷりに図解した一冊。
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かわいいイラストつきで「ゴースト」の歴史がよくわかる!
昨年、アート関係の出版物を多く手がけるマール社から発売された『イラストで見る UFOの歴史』。世界のUFO事件やUFO研究史がかわいらしくポップなイラストつきで解説されたUFO史入門書として最適な一冊だが、今夏はその姉妹編ともいえる『イラストで見る ゴーストの歴史』が登場。
著者のアダム・オールサッチ・ボードマンさんはイギリスを拠点に活動するイラストレーター、アニメーターで、本書がいう「ゴースト」には、日本語の「幽霊」よりももう少し幅広いカテゴリーが含まれている。たとえば日本のゴースト事例として、妖怪や、都市伝説「くねくね」などがとりあげられているというと伝わりやすいだろうか。
ページをめくっていくと、人類はいつから死後の世界を信じていたのか、世界にはゴーストにまつわるどんな文化や信仰があるのかといった基礎知識をおさえたうえで、19世紀欧米で大流行した心霊主義や、20世紀に活躍したゴーストハンター事情などについて学ぶことができる。
マニアックなツボもおさえられていて、ウィジャでおなじみトーキング・ボードの変遷や、メディアに登場した創作のなかのゴースト一覧がイラスト付きでみられる本はたぶん他にはないだろう(トーキング・ボードの一種として我らが「こっくりさん」も描かれている!)。
怪談ブームのご時世、世界のゴーストについて勉強したい! と考えている人にはぴったりの入門書になるだろう。イラストがかわいいので眺めるだけでも楽しい。
『イラストで見る ゴーストの歴史』
(アダム・オールサッチ・ボードマン=文・絵、ナカイサヤカ=訳、本体1,800円+税、マール社)
https://www.maar.com/shop/art/culture/isbn9784837369011
webムー編集部
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