北米のビッグフット、豪州のヨーウィ…環境激変と獣人UMA活性化の謎/並木伸一郎・フォーティアンFILE
ここ数年、世界規模で多発する獣人UMA活発化の原因とその正体について迫る。
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ネス湖において現在も謎の巨大生物の目撃が相次いでいる。現在、2020年9月に水中ソナーに映った巨大生物のニュースが話題となっている。 はたして、ソナーが捉えた巨大生物はネッシーなのか?
近年、科学技術が進み、ネス湖のUMA、ネッシーに関して、学術調査が行われている。残念ながら、巨大水棲獣が存在する物的証拠を摑むにはいたっていないものの、その一方でスマホなどの普及で、謎の生物が目撃、撮影されるケースが増えているのも事実である。
そうしたなか、水中ソナーがネッシーらしき生物を捉えたというニュースが飛び込んできた。
2020年9月30日、ネス湖で遊覧船ツアーを主催するロナルド・マッケンジーは、操舵中、備えつけのソナーの異変に気づいた。場所はネス湖のほぼ中央部、水深約170メートル付近に巨大な影が浮かびあがったのである。
大きさは約10メートル。航行中、約10秒にわたって謎の物体がはっきりと画面に映しだされたのだ。
「水面に近いところや少し深いところに映っている“点”は湖に棲息する淡水魚です。これらと問題の物体を比較すると、その大きさがわかるでしょう。巨大なウナギか、チョウザメか。もちろん、ネッシーの可能性もありますがね。いずれにせよ、得体の知れない巨大生物が存在することは間違いない」
はたして、ソナーに映った影の正体は何か。水中探査技術の専門家クレイグ・ウォレスは、ソナー画像について偽造されたものではなく、100パーセント本物だと前置きしたうえで、巨大化したチョウザメか、もしくは小さい魚の群れが一匹の巨大生物に見えている可能性もあると指摘する。
慎重な姿勢を見せつつも、非常に興味深い画像であり、今後、ネッシー議論が盛りあがるだろうと期待感をにじませている。
ネッシーに関しては、2019年、ニュージーランドのオタゴ大学が環境DNAの調査を行っている。ネス湖の水に含まれている生物の遺骸、なかでもDNAをすべて抽出し、そこに既知の生物以外の遺伝子が存在しないか分析したのだ。
同大学のニール・ジェメル教授は2019年9月、会見を開き、結果を発表した。残念ながら、未知の生物のものと思われるDNAは確認できず、ネッシーは巨大化したオオウナギではないかと述べている。
もっとも採取された遺伝子のうち、20パーセントについては詳細が不明であり、UMAの存在が完全否定されたわけではない。ネッシー目撃多発地帯であるアーカート湾を拠点に調査を長年続けているスティーブ・フェルサムはオオウナギの可能性を考慮する必要はあるが、今回のソナー画像は、これまでにないほど説得力のある証拠だと指摘する。
確かに、ネス湖にはオオウナギが多数、棲息している。が、仮に巨大化したとしても、せいぜい3〜4メートル。倍以上の10メートルになることは、まずないといっていい。
これを機に、ネス湖全体のソナー調査をして、謎の巨大生物の正体を突き止められることを期待したい。
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