君は医者にオカルトを止められたことはあるか?/大槻ケンヂ「医者にオカルトを止められた男」新1回(第21回)
webムーの連載コラムが本誌に登場! 医者から「オカルトという病」を宣告され、無事に社会復帰した男・大槻ケンヂの奇妙な日常を語ります。
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文=ムー編集部 写真=我妻慶一 取材協力=亀戸香取神社
新日本プロレスの高橋ヒロムがムー的な体験を通じて超人レスラーを目指す「ヒロムー」プロジェクトが進行中! 今回は怪我からの復帰、そしてタイトル奪取に向け、数々のトップアスリートが訪れる亀戸香取神社で武運長久のご祈祷を受けることに…!
負傷でリングから遠ざかり、IWGPジュニアヘビー級チャンピオンのベルトを返上することになった高橋ヒロムが、復活する!
2月19日、岩手県営体育館大会で負傷(後に左大胸筋断裂、全治半年と判明)。そのため、2月25日の後楽園ホール大会で予定されていたIWGPジュニアタッグ選手権試合をキャンセルすることとなり、保持していたIWGPジュニアヘビー級王座も返上となった。
それから約半年の休養期間を経て……復帰宣言をし、9.5の「カードファイト!! ヴァンガード overDress Presents WRESTLE GRAND SLAM in MetLife Dome」ではタイトルマッチを控えている。
振り返れば首の骨折という大怪我から復帰してチャンピオンベルトを取り戻したのが2020年1月。今回は2度目の「負傷による返上」となったわけだが、休養中も5G欠場を宣言し、自身のYouTubeを中心に元気な姿を見せていた。しかし肝心の、プロレスラーとしての復帰に向けた準備はできているのだろうか?
「切れた大胸筋をつなぐ手術をして、バッチリ鍛え直してあります。勝負への気持ちとか、試合勘も元通りですから。首の骨折のときは1年半も休んでいたので、今回の復帰に不安はまったくないです」とヒロムは語る。
復帰に向けて本人でできる準備は充実している。であれば、残るは、神頼みでの後押しである。
そこで、ムー編集部は復帰に向けてヒロムを「スポーツの神」、亀戸香取神社へ案内した。
亀戸香取神社。
創建は665年。御祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)で、国家鎮護の神、武将の祖神、産業の祖神として知られる。平将門を討った俵藤太秀郷(たわらのとうた ひでさと)が3日こもって先勝祈願をした場所としても有名だ。
「3本の矢」は秀郷の将門討伐・お礼参りに由来する。
戦勝祈願で知られる亀戸香取神社が「スポーツの神」としてアスリートからの崇敬を集めるようになったのは1970年代後半のこと。現在の宮司・香取邦彦さんが駅伝を観戦中、「スポーツも戦である」と感得したことがきっかけ。先代宮司に提案して戦勝祈願を「スポーツの神」のご利益として打ち出したのだ。
「私も陸上競技をやっていましたし、駅伝で競り合う選手たちは『気持ちの戦い』をしていると思ったんです。現代の日本に戦争はありませんが、勝負、スポーツに挑む場面はたくさんあります。アスリートのみなさんだけでなく、『スポーツで勝つ、病気に勝つ、自分に勝つ』という御祈願をしています」
「スポーツの神」を発案した宮司の香取邦彦さん。
「相手だけではなく、自分にも勝つ。確かに、戦争、戦いだけでなく、人生の局面には “勝負”がありますよね。それに、参拝してきたアスリートの方々が一流揃い! オリンピック・パラリンピックの代表選手が何人もいるし、めちゃくちゃ説得力あります」
参道の灯籠や絵馬などトップアスリートの名前がズラリ。
競泳の池江璃花子選手が闘病からの復帰を祈願したのもここ、亀戸香取神社。池江選手にとってのパワースポットだとか。
スポーツで相手に勝つ、病気に勝つ、自分に勝つ。
亀戸香取神社の「勝ち運」のご利益は、怪我からの復帰、そしてチャンピオンベルト奪還に向かうヒロムにとって頼もしい神威となる。
取材の中で、「武運長久」のご祈祷をしていただいた。
拝殿にてご祈祷を受け、必勝祈願するヒロム。
そのあとは亀戸香取神社ならではの「勝運守」もお頒けいただく。境内の白い石を拾って手水で清め、勝運袋に自分で納めるもの。この「勝運守」を手に、改めて参拝をして必勝を祈った。
「タイトルマッチに向けて、自分の勝利を祈願しました。でも、それだけじゃないです。プロレス界全体の“勝ち”を誓いました。オリンピック・パラリンピックの話題もあるし、野球にサッカーにラグビーに……ある意味、スポーツすべてがプロレスのライバルです。プロレスがまた地上波のゴールデンタイムで放送されるような人気コンテンツになるのが“プロレスの勝ち”です。自分が試合で勝って、会場が盛り上がって、プロレス全体が勝つ。そこが目標です!」
自分だけでなく、プロレス全体で勝つ!
頂点を狙う男の「宣言」である。
その勝利祈願は、必ずや現実になるだろう。
それが有言実行の超人レスラー、高橋ヒロムである。
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