人体自然発火現象(SHC)の深すぎる謎! 犠牲者が直前に訴える“異変”と「ウィック理論」の限界
きわめて稀なケースだが、自らの肉体が発火して死亡するという謎多き死亡事故が報告されている。近年も、6年前にロンドンの路上で起きていたのだ――!
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オーストラリアの獣人UMAヨーウィ未知の化石人類なのか?
ヨーウィは北アメリカのビッグフットと同様に猿と人間の中間的な特徴を備えた、直立二足歩行をする獣人UMAだ。体長は1.5〜3メートル、筋骨隆々の身体は茶褐色の長毛で覆われている。両肩にめりこんだような頭部は類人猿そのもの。頭頂部の毛は薄茶色で、額から眉丘にかけて隆起があり、眼窩にはくぼんだ大きな黒い目がある。
これまでに、オーストラリア全域から寄せられた目撃報告は3500件以上にのぼる。25〜40センチのさまざまなサイズの足跡も数多く採取されてきた。特にニュー・サウスウェールズ州沿岸からクイーンズランド州の南東部に位置するゴールドコースト一帯に出現が集中しており、シドニー西方のブルーマウンテンの山中にはヨーウィの“巣”があると推測されている。
また、目撃の歴史は古く、1795年にシドニー湾周辺でヨーロッパからの移民が目撃したという記録がある。
だが、それ以前からオーストラリアの先住民「アボリジニ」たちの間で、ヨーウィの存在は語り継がれてきた。1895年ころまでブルーマウンテン一帯に住んでいたアボリジニの間では、「ガバ」と呼ばれる獣人の存在が伝承されていたという記録も残っており、1912年にブルーマウンテンで目撃されたヨーウィのスケッチもある。
その後、1970年代になり、目撃事件が多発しはじめた。
1970年8月7日には、UMA研究家のレックス・ギルロイが、ブルーマウンテンの一角にあるソリタリー山中でヨーウィと遭遇。このときの個体は体長約1.5メートルと小柄で、甲高い鳴き声をあげながら姿を消したという。1976年8月には、リズモンド地区の民家にたてつづけに出没。同年12月には、ヨーク山付近で小柄なヨーウィが目撃されている。
1980年8月3日にはコックス・バーバーで、ついにヨーウィの姿が写真で捉えられた。午後8時過ぎ、不審な物音を聞いたクラリン・ブリューワが外を覗いてみると、全身毛むくじゃらの怪物がゆっくりとした足取りで前方の茂みに向かって歩いていた。ヨーウィだと直感した彼は、慌ててカメラを取り出し、シャッターを切った。フィルムを現像したところ、歩き去るヨーウィの後ろ姿を、見事に捉えていたのである。
1980年の事例以来、ヨーウィの目撃報告は激減していくのだが、近年は、件数も増し、その活動は激しくなっている。現地のヨーウィ・ハンター、ディーン・ハリソンによれば、2017年以降、再び目撃報告が増加しており、人里近くや公道で出現が相次いでいるという。
2018年9月10日の午前7時30分ごろ、ビクトリア州バニープに住むデイビッド(仮名)が、自身が所有する馬小屋に向かって車道を歩いていると、小川のほとりに連なる柵のそばに彼が所有する2頭の馬が佇んでいるのに気がついた。
小屋にいるはず2頭が、なぜこんなところに……。すると、馬の背後で大きな“何か”が動くのが見えた。このときの光景を次のように語る。
「50メートルほど離れた場所から見ていたのですが、体高が1.5メートルある私の馬よりはるかに大きい生物が通過していった。あのように背が高いヒト型の生物を見たことがありません。全身はワラビーの体毛に似た褐色、黒に近い色の毛で覆われていましたが、飛び跳ねるように移動していなかったので、カンガルーなどではありません。
全体のフォルムも人間に近く、私が目撃した生物は伝説のヨーウィだと思います」
目撃したのは一瞬だったため、顔の特徴などの詳細はわからなかったようだが、頭の側部に毛で覆われていない黒光りした部分が確認できたという。デイビッドは耳ではないかと推測しているが、もし彼の主張が正しければ、ヨーウィの耳を確認した初めての事例である。
次いで2018年11月、前述したヨーウィ出現のホットスポットとして知られるクイーンズランド州で新たな目撃情報が寄せられた。
同日午後10時ごろ、53歳のトラック運転手の男性が、ゴールドコーストからほど近いビーチモント・ロードを走っていたときのことだ。彼は曲がりくねった道をいつも通りに走り抜けていた。次のカーブに差しかかったとき、出会い頭に毛むくじゃらの怪物が現れたのである。
驚いた運転手は、とっさにブレーキを踏みこみ、トラックを急停車させた。強い衝撃は感じなかったが、われに返った運転手が顔を上げると、全身が毛で覆われた野獣のような怪物が、トラックのボンネットを両手で抑えつけていたのだ。運転席の高さは地上から約1・8メートルあることから、その怪物がかなり大型であることは間違いなかった。事故後、トラック運転手は、怪物の身長は3メートルを超えていたと証言している。
同年、彼の証言を裏づけるかのように、ビーチモント・ロード近くの森では、大型生物が残した“ひっかき傷”が発見されている。クイーンズランド州マッジェラバ在住のアンディ・マッキノンという人物によって発見されたものだ。
足場の撤去作業に従事していた彼は、森の中をマウンテンバイクで走行中に、木々の側面に大きなひっかき傷が残されているのを見つけた。普通の人間には届かないような位置に残されていて、一種のマーキングのように見えた、と語っている。
さらに、マッキノンはゴールドコーストの海岸沿いで、非常に大きな獣によるものと思しき歯型が残ったワラビーの死骸なども発見しており、トラック運転手の事件を聞いたマッキノンは、彼が遭遇したのは間違いなくヨーウィで、ひっかき傷もヨーウィが残したものだ、と主張している。
対して、前述したディーン・ハリソンは、マッキノンが発見した“マーキング”のような傷跡を“クロオウム”も残すことがあると指摘。痕跡だけでヨーウィの存在を証明することはできないと結論づけている。
だが筆者には、マーキングに思えてならない。古の伝承によれば、ヨーウィは非常に縄張り意識の強い生物であるという。つまり、己の縄張りを主張する術として、何らかの爪痕を残しても不思議はないのだ。
2009年8月、ニュー・サウスウェールズの山道を走るスクールバスがヨーウィに遭遇したときには、威嚇するようにひっかく仕草をしてみせたという報告もある。これもマーキングにつながる一連の動作ではないだろうか。だとすれば、その目的はいったい何なのか?
度重なる人里付近での出没とマーキング――。もしかしたらヨーウィたちは、人間に奪われた土地が己の縄張りであると主張しているのかもしれない。なぜならば、彼らこそがこの地の“先住民”である可能性があるからである。
ヨーウィが先住民であるとすれば、より人間に近い存在であることになる。事実、ブルーマウンテン一帯で採取されたヨーウィの体毛は高等霊長類の特徴を示しており、人類進化の空白を埋める“鍵”ではないかと注目されている。だとすれば、ヨーウィの正体は何なのか?
レックス・ギルロイは、氷河期にジャワ島からオーストラリア大陸に移り住み、そのまま進化することなく現代に生き残った化石人類「メガントロプス」だと主張する。
メガントロプスの化石は1941年にジャワ島で発見されているが、ジャワ原人の骨よりも古く、頑丈であった。さらに体躯はジャワ原人よりもひとまわり大きく、全身は毛で覆われていたと推測されている。
また、メガントロプスは、道具を使う知性を有していたとされるが、アボリジニの伝説ではヨーウィも道具を使うと語り継がれている。以上のように、メガントロプスとヨーウィには共通する点が多いのだ。
ジャワ島とオーストラリアの位置を考えれば、メガントロプスがオーストラリアにも生息していたという可能性は高い。事実、ジャワ原人に似た化石が、オーストラリア北西部で発見されている。だとすれば、メガントロプスが進化しないまま現代まで生き残ってきた可能性は極めて高くなってくるのだ。
そもそも、オーストラリアは、特殊な生物進化が確認できる大陸であるが、それは生態系だけではない。たとえばタスマニア島の先住民たちは石器だけを使い、十数万年前に絶滅した原人そのままの生活を19世紀末まで続けていた。アボリジニの中には、今も旧石器時代の人々に近い生活を続けている人々もいるという。
これらの事実を踏まえると、大昔のオーストラリアに渡ってきたメガントロプスが、進化を遂げずに生き残った。今日、ヨーウィと呼ばれる獣人の正体だとする主張が現実味を帯びてくる。そう感じるのは筆者だけだろうか?
並木伸一郎
「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。
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