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古神道白川流の易学や、中国に伝わる望龍術を修めた花谷幸比古宮司(鶴見神社)に、2025年の傾向についてお話をうかがう第2弾。今回は、日本と世界の情勢についてお聞きした。
鶴見神社の花谷幸比古宮司は、20代のころに中国へ留学し、鍼灸の技術を深めた。その折にふとしたきっかけから「望龍術」の存在を知り、現地で学んで日本へ持ち帰った。望龍術は風水術の一流派で、歴代皇帝などの支配者によって門外不出とされていた。
望龍術によれば、万物を主宰する皇天上帝の命を受けて地球を支配し、人間を監督する12の龍神が存在するという。彼らの動きを見ることで地上の出来事を読み解き、未来の一端を知ることが可能となるそうだ。今回は、この望龍術を駆使して2025年の日本と世界を予測していただいた。
さて、2025年の気候を望龍術で見ると、「風」という象意がクローズアップされるという。
「2024年は台風で大きな被害が出ましたが、来年も引きつづき警戒が必要です。水害も多いし、太陽フレアによる通信障害も心配。また、北極と南極では、氷の溶ける速度が上がっています。その影響で風水害がますます激しくなるでしょう」
多くの人が懸念している7月の大災害は起こるのだろうか。
「起こらないとはいえません。発生するとしたら最も可能性が高いのは5月で、次いで4月、6月、7月です。時間は午前10時ごろ。危険な地域は瀬戸内海沿岸と、静岡県、長野県で、東京は被害を免れます」
日本経済は相変わらず難しい局面が続くと、花谷宮司は予測する。成長が見込めるとしても1〜2パーセントで「まったく儲からない」そうだ。
「ただ、辰巳天井という言葉があるように、辰年と巳年は株価が上昇する傾向が見られます。とはいえ、上がったとしても一時的なもので、その後はまた下がるでしょう」
少子高齢化が経済に与える影響も見過ごせない。
「人手不足がますます深刻になります。たとえば鶴見では、今年も運送会社が廃業しました。運転手が確保できないというのが理由です。バスの運転手も不足しているから、自衛隊を定年退職した人に声をかけている。事業を継承する人材がいないという悩みもあちこちから聞こえてきます。要するに労働力が減少しているということですね。これは鶴見だけでなく、全国的な問題です」
そして日本の政界については、望龍術で重視する「天地の生命エネルギー」に感応する政治家がほとんど見あたらないという。
「石破さんは来年まったくふるいません。政権は短命になるでしょう。高市早苗さん、玉木雄一郎さん、橋下徹さんもよろしくない。そんななかで、大阪府知事の吉村洋文さんは感応しやすい。この人がキーパーソンになるかもしれません」
また、自民・公明の議席が過半数割れしたことが、プラスに作用するそうだ。
「与党と野党の協調が望めます。そもそもこれまでがおかしかった。自民と公明だけで法案がつくれてしまうのですから。そんな状況では、野党もスキャンダルをつついて牽制するしかありません。来年はまともな政策論争を見たいものです」
なお、石破氏自身の運気は低空飛行のようだが、防災省構想は評価できるという。
「日本は災害大国ですから、防災省はぜひとも必要です。いざ災害が発生したとき、これまでは自衛隊が現地へ派遣されていましたが、それだけでよいのかどうか。防災省と各地の消防団組織が連携して、救助や復興に当たるのがいいと思います」
海外の政治家では、プーチン、ゼレンスキー、トランプ、副大統領のバンス、金正恩、頼清徳が「生命エネルギーに感応できない」。しかし、トランプには特殊な事情があるそうだ。
「安倍さんが背後霊としてついているのではないか。ふたりが親密な関係にあったことは周知の事実です。7月にトランプが銃撃されたとき、安倍さんの声が聞こえたような気がして頭を動かしたから弾が外れた、という噂が流れました。これはあながち的外れではないと感じますし、だとしたら、安倍さんの守りがあるトランプは強い」
トランプといえば、関税政策やウクライナ戦争への対応が注目されているが、望龍術ではどんな予測が立つのだろうか。
「関税は、中国からの輸入品に対して60パーセント、日本を含めた諸外国には10〜20パーセントといっていますね。ウクライナ戦争については、ロシアに占領された地域を割譲する方向で進めるでしょう。その代わりNATOへの加盟を認める。ゼレンスキーは泣く泣く承知せざるを得ないかもしれません」
日本に対して、防衛費をGDPの3パーセントに増やすよう求めると見られているが……。
「当然、在日米軍駐留経費も引き上げられるでしょう。しかし、考えようによっては、トランプ政権は日本が強い国に変わるためのきっかけになりえます。かつてペリーが浦賀へ来航したとき日本は混乱しましたが、開国に踏みきったことで新しい世界が開けてきました。あのときと同じようなことが起きるのを期待したいところです」
台湾周辺で中国が実弾を使った軍事演習を展開するなど、圧力を強めているが、有事の可能性はあるのだろうか。
「中国という国を知っている人間ならば、台湾侵攻はないと断言するでしょう。理由はいくつかあります。
ひとつは、中国にはひとりっ子が非常に多いこと。大切な跡取り息子が兵士となって戦地で次々と命を落としたら、中国人は黙っていません。おそらく国内で暴動が起こり、内部から国が揺らぎます。
もうひとつの大きな問題は、台湾海峡が130から170キロあることです。これを渡って何十万人もの軍隊を上陸させられるだけの船は、中国海軍にありません。それでも行くなら、まず波止場を占拠しなくてはならないのですが、台湾にとっては好都合で、波止場さえ死守すればよいということになります」
じつは台湾と中国との関係は、けっして悪くないという事情もあるようだ。
「台湾の貿易を見ると、輸出の半分以上が中国です。それに最近では、中国大陸の人と結婚する台湾人や、中国から台湾への旅行者も増えています。去年、台湾でアンケートを実施したら、約6割の人が中国の侵攻はないと答え、用心したほうがよいと答えたのは3〜4割でした」
中国の狙いは、平和裏に台湾を手中に収めることだと、花谷宮司は予測する。
「王毅外相は、おそらく来期の選挙までに台湾と平和条約を結ぼうとするでしょう。犠牲を払って軍事侵攻するより、そのほうが現実的です。中国は台湾の半導体をほしがっているのだから、一緒につくろうと台湾が持ちかければ、すぐになびくはずです」
なお、中国が今最も頭を痛めているのは北朝鮮だという。
「中国にとって北朝鮮は、韓国に駐留する米軍との緩衝地帯です。その意味では必要な国なのですが、金正恩が目ざわりになったら、北朝鮮を内部崩壊させるかもしれません」
いろいろな意味で、日本も世界も節目を迎えているようだ。その先によりよい未来があることを祈りたい。
webムー編集部
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