透視するなら邪念を払ってから!「脳力と超能力開発の最前線」セミナーで潜在能力開拓に挑む/辛酸なめ子・魂活授業<番外編>

文・マンガ=辛酸なめ子

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    米軍式のリモートビューイング(透視)を実践で学べるセミナーに参加したら、邪念でフラつく意識が見えた? 魔法のワンドも飛び出す講座参加レポート!

    米軍式リモートビューイングを実践体験!

     在米ジャーナリストとして、欧米の精神世界の最前線に関わってきたエリコ・ロウさん。「米超能力開発と意識の科学の最前線」と 題し、リモート・ビューイングについてのセミナーを開催。区の施設の和会議室でこんなディープな講座がひっそりと行われているとは……。日曜の昼下がりに参加させていただきました。

    エリコ・ロウさんから米軍式リモートビューイングの実例を学んで実践!

     エリコ・ロウさんは、なんと元陸軍諜報員から、米軍式のリモート・ビューイング法を教わったそうです。かつてソ連による超能力諜報に対抗するために、米軍も超能力を訓練し、切磋琢磨していたとか。CIAが開発した透視法がリモート・ビューイングと名付けられ70年代から実践されていました。イラク戦争の諜報や、ソ連の秘密基地や潜水艦などを調べるためにも使われていたとか。遠距離や過去や未来だけでなく、地球外の宇宙も透視できて、簡単な訓練で開発しやすい超能力だそうです。

     今回集まった参加者の方々は、平和な日本で、どんな目的意識や使命感を持ってこのセミナーに参加したのでしょう。
     エリコさんが一人ずつに聞いたところ、「チャネリングに興味があります」「スプーン曲げに興味あって」「UFOとと宇宙人について知りたいです」「自分で瞑想していて行き詰まりがあったので参加しました」といった様々な動機があるようです。意識が高い参加者が多く、さすがに女風呂や洋服の下を透視したいとか言い出す人はいませんでした。

     リモート・ビューイングには役割分担がある、というのは今回はじめて知りました。
    リモートビューワー  実際に透視する人
    モニター ビューワーに質問しながら監視する人
    マネージャー 透視する目的や目標を伏せて、ランダムな数字だけで任務を指示

     リモート・ビューイングは「二重盲検式」で、透視する目標が何かを知らずに行うのがルールだそうです。先入観や推察を避けるため、というのがその理由です。
     たしかに「金星の様子を透視しましょう」とか言われたら先入観で美男美女の金星人の姿を描いてしまいそうです。

    先入観を払った状態で透視!

     リモート・ビューイングを始める前にまず雑念を払うための工程が。今気になっていることを紙に書き出すことで頭の中をリセットします。
     とりあえず近隣から太鼓や合唱の練習の音が聞こえてきたので「太鼓の音」「合唱」、そして「風が強い」「眠気」「日曜日の気だるさ」「車通り」「畳の感触」など、思い付くままに書き連ねました。

     できるだけ雑念がない状態になって、さっそく透視スタート。
     エリコ・ロウさんが「ターゲット始めます。16328」と番号を伝え、モニター役も兼任し「音は?」「重さは?」「色は?」「温度は?」「感触は?」「高さは?」「匂いは?」などと矢継ぎ早に問いかけます。

    「形とか匂いが思い浮かんできたら今度はスケッチしてみてください」
     なんとなく黄色くてシュワシュワした楽しそうな感じが浮かんできました。柑橘類かもしくはシャンパンか、というイメージです。
     参加者のうち自信がありそうな人が見えたものを発表し、ついに封筒からターゲット写真が出されました。
     答えはなんと……「月面着陸」でした。「宇宙っぽい感じがした」とあと出しで言っている人がいましたが、自己肯定感は大切です。私も(宇宙飛行士はきっと月面着陸のお祝いでシャンパンを飲んだに違いない)と、こじつけで思うことにしました。

     続いて2回目と3回目は、近くの人とペアを組みリモートビューワーとモニター役にお互い挑戦。
     まずリモートビューワー役で、青からグレーのグラデーションや、キーンという音、人工物を感じました。
     正解の写真は……なんと「海難救助の水上訓練」のシーン。外れてしまいましたが、青からグレーのグラデーションという部分だけ当たっているとポジティブに解釈。

    海、水、黄色、赤、ピンチ、救助などを透視したかったが……

     3回目はモニター役になって、ペアの男性に次々質問。
    「山に何か異変が起きている」「土の匂いがする」というイメージが導かれましたが……答えの写真はなんと笹を食べるパンダでした。シルエットが山っぽいといえばいえるかもしれません……。

     どれもかなり難易度の高い出題で、当たった人はほとんどおらず……。そんな挫折感の空気が漂っていましたが、エリコ・ロウさんが気を高める方法を伝授してくださり、実践しているうちにポジティブな雰囲気に包まれました。

    魔法の杖で体内から負のエネルギーを絡めとる

     次の時間は、桑嶋正明さんによる「ワンド(魔法の杖)による施術とその効果」についてのトークが行われました。

    桑嶋正明さん。「総合施術・頭蓋のゆらぎ」を運営する。ワンドによる施術は橋本和哉医師から学んだそう。

     玉置神社の近くで、精霊のスピリットが入った手作りのワンドを扱っている原さんという仙人風の方がいて、そのワンドを使って施術をすると負のエネルギーを検知・除去できる、という興味深いお話でした。

     怒りのエネルギーや痛みがとれたり、見た目はそこら辺に落ちていそうな木の枝なのですが、かなりのポテンシャルを秘めています。
     今までの症例では「10年間指一本触れさせてくれなかった猫が触らせてくれるようになった」「芸能界の怨念が祓われた」「トンネル恐怖症が改善」「歯の噛み合わせ不良が瞬間的に治った」など、驚きの効果が報告されているようです。

    「一時的な結界を作って負のエネルギーをどこかに捨てるだけだと、自分についちゃうので、不動明王にお願いして焼いてもらう形で自分の体を守っています」と、桑嶋さん。

     超能力や精霊の宿るワンドなど、インナー中二心の琴線が震えます。リモート・ビューイングやサイコキネシスはあまり発動できませんでしたが、そのかわり思春期に年齢対抗するアンチエイジング効果を実感できました。

    取材協力=マインドフルプラネット

    辛酸なめ子

    漫画家、コラムニスト。芸能界から霊能界、セレブから宇宙人まで独自の視点で切りこむ。

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