手のひらの「気脈」で人間関係と適性を読む!/秋山眞人の「サイキック開運手相術」 第2回

文=秋山眞人

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    日本を代表するサイキックのひとりで、10代から手相学を学んだという秋山眞人さん。古今の文献を精読し、国内外の成功者や著名人の手相を観察しながら、開運に役立つ手相術を練りあげました。第1回につづき、そのエッセンスを伝授していただきます。

    5つの気の流れがさまざまな情報を運ぶ

     手に表れるサインは「紋章」と「気色」に大別されます。
     紋章というのはシワが形成するシンボルのことで、さまざまな形があります。その人に縁の深い数字やアルファベットが表れたりもします。
     一方、気色とは、ざっくりといえば肌の色のことです。手のひらを観察すると、赤みを帯びたなかにポツポツと白い部分があり、それが星(白星)・月・花のような形をしていることに気づくでしょう(下図参照)。
     紋章や気色は何から生じるのでしょうか。
     手相学の古書によると、右手の手首あたり、少し凹んでいる部分を龍穴といい、「気」の大本がここにあるとされています。そして、この龍穴から5指に向かって気が流れ込んでいるのです。なかでも親指に流れ込む気は特徴的で、内側から外側へとねじれるように流れています(下図参照)。
     また、5指に流れる気が、その人の奥底にあるさまざまな情報を運んでいます。たとえば、親から受け継いだもの、潜在意識にあるもの、先祖たちに共通する民族的な価値観、善悪の判断基準など。私はそれらを総称して「性(さが)」と呼んでいます。
    
     ここでは、5つの気の流れが担う役割や、それにもとづく開運法をお教えしましょう。
    
    ◆龍穴(天将軍大座穴) 
    龍穴とは本来、風水の用語ですが、ここではスピリチュアルな気の流れの源泉を指します。古来、医師は手首で脈をとりますが、これは脈が発する信号から、龍穴周辺の気の流れを知ろうとしたのです。自然界でいうと天将軍大座穴、すなわち宇宙の大将軍の力が宿る大きな穴であり、気の井戸や気の池ともいえます。神道ならば天(あま)の真名井(まない)、神の息吹が表れる場所です。
    利き手の5指をグッとそらしたとき、この部分に白いダルマ状のでっぱりが現れるのは、心身が健康な証拠で、気穴(きけつ)がよく働いていることを意味します。また、このダルマ状の白いでっぱりを大白星(だいしろぼし)といいます。
    なお、大白星が左手に現れる人は突破力がある、言葉を換えれば難しい運命を変えていく力があるとされます。念力が強い人に特徴的な相です。
    
    ◆火星脈
    龍穴から小指にいたる気の流れが火星脈です。別名を人情霊脈といい、感情が激しく動かされるものと深くかかわる気脈です。たとえば愛情に関すること、親友などのごく近しい人にまつわること、敵に関係することにも反応します。
    対人関係で強いストレスを抱えているときは、この脈の流れは弱くなります。反対に、穏やかな愛情に包まれて幸せを感じているときは、ごうごうと気が流れます。
    手のひらを上に向け、目を閉じて気持ちを整え、龍穴から小指に向かう気脈をなんとなく意識して、その流れをゆったりと穏やかにするよう念じてみてください。それだけでも、愛情運が向上していきます。
    
    ◆木星脈
    龍穴から薬指にいたる気の流れが木星脈です。別名を血縁霊脈といい、伯父(叔父)や伯母(叔母)、あるいは甥・姪・いとこなど、同居していない血縁者の動向に大きく反応します。
    そうした人たちとの距離が近すぎず、遠すぎず、適度なときは、木星脈の流れが健全です。
    一方、木星脈が向かう先である薬指にケガをしたり、異変が生じたりした場合は、木星脈が弱っているというサインです。そういうときは、同居していない血縁者や、彼らとの関係に気を配るとよいでしょう。
    なお、生家から独立して親元を離れたら、親の動向や親との関係がこの木星脈に表れます。
    
    ◆土星脈
    龍穴から中指にいたる気の流れが土星脈です。別名を家門霊道といい、家・遺産・墓・血統・家の名にかかわる変化が起きるときには、ここに感覚的な変化が生じる、中指にアクシデントが起きる、中指が温かくなるといったことが起こります。
    
    ◆金星脈
    龍穴から人差し指にいたる気の流れが金星脈です。別名を大樹霊道といい、血縁者以外で縁の深い人、たとえば仕事仲間や知人に、ときには「先生」にかかわる出来事に反応します。人差し指という言葉にふさわしく、他人との関係が表れます。
    
    ◆水星脈
    龍穴から親指にいたる気の流れが水星脈です。この気脈には、先天的な傾向といいますか、根本的な心のあり方が表れます。人間関係でいえば目上の人や親、自分を導いてくれる心の師にかかわる気脈でもあります。
    目上の人に可愛がられたいなら、親指をマッサージしたり、クリームを塗ってケアすると人間関係が変わっていきます。
    このように、手のひらを流れる5つの気脈には、大切な人間関係にかかわる事柄が感覚的に表れてきます。

    手のひらの丘から大まかな特性を読む

     次に、手のひらに見られる代表的な6つの丘について説明していきましょう。
    丘とは、手のひらのなかで盛りあがった部分を指し、筋肉のつき方がよく、月・星・花が出ているか、線が少なくツルリとしていると意味が強まります。丘には、およその適性や傾向が表れます。
    A(小指の下)の丘が発達している人は、芸術やファッショの分野に向いています。
    B(薬指の下)の丘が発達している人は、ひとつのことを突き詰めて大成するタイプで、広い意味での技術職に向いています。秘書や参謀としても活躍できるでしょう。
    C(中指の下)の丘が発達している人は、伝統や宗教に関連する職業や、家業を継ぐのに向いています。地方の伝統文化の担い手になることもあります。
    D(薬指の下)の丘が発達している人は、教育関連の分野に向いています。技術指導というよりはメンタル面でのサポートが非常に上手です。
    E(親指の下)の丘が発達している人は、歴史学・政治学・法律・哲学など、人類が積み重ねてきた分野に向いています。
    F(小指のずっと下)の丘が発達している人は、医学や自然科学の分野で頭角を現します。実際、医師の方の手相を拝見すると、この部分が盛りあがっていることが多いものです。
    
     適性については、次回さらに深く述べていきます。
    
    (ムー2022年9月号より)

    秋山眞人

    国際気能法研究所所長。1974年に超能力少年としてメディアに登場。日本における精神世界、能力開発の第一人者。各国の王族、政治家、研究者と交流し、国際的なネットワークをもつ。企業のコンサルタント、個人のカウンセリングを行うほか、絵画や映画評論も手がける。「秋山眞人オフィシャルサイト」https://makiyama.jp

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