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クンダリニーとは人間に潜在する巨大なエネルギー。不用意に覚醒させることは危険だが、ほんの一部でも覚醒させられれば、心身と人生に大きな変化が起きるという。成瀬雅春師が、安全にクンダリニー覚醒へといたる技法を3回にわたって伝授する!
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この世に生まれてきたからには楽しい人生を送りたいと、だれもが思います。しかし実際には、辛苦の多い人生を送っている人がたくさんいます。そこから解放され、楽しい人生を送ることのできる方法があるなら、すぐに実行することでしょう。 私が提唱する「クンダリニー覚醒技法」は、その方法となり得る可能性を大いに含んでいます。なぜなら、この技法を少しでも体得すると、あらゆる面で能力が高くなるからです。 たとえば、会社で営業成績が上がらず肩身の狭い思いをしている人は、営業成績ナンバーワンとなる能力が得られるでしょう。アスリートならトップ選手になれる可能性が生まれ、自営業なら商売繁盛にもっていけるでしょう。 クンダリニーとは、人体に潜むとてつもなく大きなエネルギーで、伝統的には「3回半とぐろを巻いた蛇が尾てい骨周辺に眠っている」と表現されます。 ヨーガによるクンダリニー覚醒を100とすると、通常の人間に備わっている潜在能力はその50パーセントくらいです。また、いざという場面で車を持ち上げるといった火事場のバカ力」は、そのさらに半分、25パーセントくらいです。 25パーセントといっても、通常使っている能力の25パーセント増しなので、非常に大きな力です。たとえば時速160キロのスピードでボールを投げられる野球選手が25パーセント増しの力を発揮すると、時速200キロのスピードボールを投げられることになります。
ただ、ヨーガ行者はクンダリニー覚醒を得る必要がありますが、通常の社会生活では、そこまで大きなエネルギーはいりません。むしろ邪魔になります。 また、ヨーガ行者や団体のなかには、尾てい骨を石畳などにぶつけることでクンダリニーを覚醒させようという、危険な行為をするものもあります。 そうした危険な方法で、あるいは交通事故などの衝撃によって覚醒してしまうと、幻覚に悩まされたり、精神面でトラブルが起こったりして社会生活が営めなくなる場合があります。クンダリニー覚醒が危険だといわれるのは、そのためです。だから、危険な覚醒が起きないように通常は潜在しているのです。 なお、そのような状態はクンダリニーが覚醒したのではなく、エネルギーが漏れ出てしまった状態です。たとえるなら漏電のようなもので、エネルギーを安全に使うことができません。
先述したように、不用意にクンダリニーを覚醒させることは危険が伴います。その意味でクンダリニー覚醒技法とは、クンダリニーを制御するためのテクニックともいえます。 今回から3回にわたって安全なクンダリニー覚醒に向けていくつかの技法を紹介しますが、その一部だけでも実践すれば、潜在能力がだんだんと開花していきます。 たとえば、次回でご紹介する「腰の回転」は、健康を増進させるほか、集中力・精神力・行動力の向上に役立ちます。 また、第3回でご紹介する「ムーラバンダ」を日々実践すると生命力が賦活されるので、バイタリティーにあふれ、何事も積極的に取り組めるようになります。その結果、仕事が楽しくなり、人間関係が豊かになり、充実した人生を歩めるでしょう。 「そんな調子のいいことをいわれても信用できない」と思われるかもしれませんが、信用しなくてもかまいません。実践してみればいいだけのことです。 だまされたと思って実践しても、損はしません。何しろ腰の回転もムーラバンダも、お金はいっさいかかりませんから。1円もかけず、楽しい人生が手に入るかもしれないなら、やってみるべきでしょう。
クンダリニー覚醒のためにぜひとも必要なのは「繊細な身体操作能力」で、これは「やりにくいこと」をすることによって身につけられます。 たとえば、普通に歩くことや利き手で箸を使うことは、考えなくてもできます。しかし、ヒマラヤの氷河の上を歩いたり、右利きの人が左手で箸を使ったりするのはかなり大変で、自分の身体に意識を集中して繊細な操作をしなければなりません。 ここで問われるのは意識を働かせる力です。つまり、繊細な身体操作をするために、繊細な意識操作が要求されるのです。 これについては、少し意識できるようになったらもう少し意識するという具合いに、徐々に高めていくことができます。 そして、意識は生命力とも関係しています。トレーニングのなかで意識を高め、深めていくことで生命力が賦活され、能力が伸びていくのです。 では、実践に移りましょう。 まずは、意識を働かせる力と生命力を高める3つのトレーニングを紹介します。これらを毎日つづけるだけでも、心身の変化が実感できます。
次回は、胆力と生命力を上げるための基本動作をいくつかご紹介します。
成瀬雅春
ヨーガ行者、ヨーガ指導者。12歳の頃に「即身成仏」願望が生じ、今日までハタ・ヨーガを中心に独自の修行を続けている。現在は日本とインドを中心にヨーガ指導、講演等の活動を行う。著書多数。
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