焼け野原に残ったキリスト像に騒然! フランスの山火事で起きた“神の奇跡”、教会の見解は?

文=webムー編集部

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    フランス南西部を襲った大規模な山火事で、焼け焦げた大地に残された“奇跡”。なぜ、それだけが焼失を免れることができたのか――!?

    山火事で起きた奇跡

     今年は熱波が欧州各地を襲い、各地で山火事が相次いでいるが、フランス南西部で起きた“奇跡”が世界を驚かせている。

     7月22日、フランス南西部ジロンド県のサウモスで大規模な山火事が発生した。激しい延焼によって、約4万2000ヘクタールが炎に包まれ、森林や家屋が焼失。数万人が避難する事態となったが、鎮火後の灰燼に帰した大地に、磔にされたイエス像だけが、まるでそこだけ炎から守られたかのように残されていたのだ。

     イエスが十字架にかけられ最期を遂げたゴルゴダの丘を再現していることから、「サウモスのカルヴァリー(ゴルゴダの丘)」と呼ばれ、地元の篤い信仰を集めてきた十字架とイエス像。信じられない事態がSNSで拡散されると、「紛れもない奇跡」「炎でさえ信仰には抗えなかった」と驚嘆する声が広がった。なかには旧約聖書の「火の中を歩いても、あなたは焼かれることなく、炎もあなたを焼き尽くすことはない」という一節を重ねる人もいるという。

    聖職者が示した解釈

     騒動の拡大を受け、7月29日に現地ボルドー教区はインスタグラムを通して公式見解を発表。クレマン・バレ神父は、十字架だけを神が守ったと考えることに慎重な姿勢を示している。

    「もし神が自らの像を救うために奇跡を起こしたのなら、炎に焼かれた家や森林、動物、死傷した消防士、すべてを失った人々を、なぜ助けなかったのか――。教区は、そうした考え方はキリスト教とは相容れない」

     その一方で、磔のキリスト像が炎を免れた出来事を、単なる偶然として片づけてもいない。教区は、「神が炎を退けたのではなく、最終的な勝利は復活にあることを示した」とし、この事象を今は奇跡と断定せず、苦難の中でも失われない愛と希望の象徴、つまり「希望のしるし」と受け止めるよう呼びかけている。

    山火事前の「サウモスのカルヴァリー」 画像は「Paroisse du Cap-Ferret-Sud-Médoc」より引用

     前述の通り、「サウモスのカルヴァリー」は現地の人々にとって祈りの対象となっており、復活祭の時期に毎年行われる「十字架の道行き」儀式でも、順に辿る14か所のひとつとなっている。だからこそ今回、焼失することなく残されたことに、とりわけ特別な意味を見出す人が多いのだ。

     人々の信仰がもたらした奇跡か、単なる幸運か、それとも他の要因があったのか。真相は今も不明だが、事態が落ち着きを取り戻した頃、バチカンが調査に乗り出す事態もじゅうぶんに考えられる。

    【参考】
    https://www.infochretienne.com/articles/miracle-ou-symbole-le-calvaire-de-saumos-en-gironde-epargne-par-les-flammes/
    https://www.paroissecapferretsudmedoc.fr/actualites/le-calvaire-de-saumos/

    webムー編集部

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