恐怖! 一族の長男を襲う「ベル・ウィッチの呪い」/宇佐和通・海外チャンネルレビュー
犯罪ドキュメンタリーや事件捜査のリアリティ番組を専門とする「CRIME+INVESTIGATION」。 今回は、一族にかけられた“呪い”に立ち向かい、調査に乗りだす男たちの物語。
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UMAの代表格として世界的な知名度を誇るネッシー。果たしてその正体は何か。作家・中沢健が今、改めて過去の情報を整理しつつ、新しい可能性を提唱する!(第2回/全3回)
UMAの代表格・ネッシーの正体については、非常にたくさんの仮説が登場している。
前回の記事では、プレシオサウルスの生き残り説、巨大ウナギ説、大型両生類説……など、正体候補として名前を挙げられてきた“地球上の動物“について紹介してきた。
だが、ネッシーの正体を、地球外の存在、さらには“動物以外の何か”に求める者もいる。今回はそんな奇説のいくつかをご紹介しよう。
1980年頃から、「ネッシーは宇宙人が連れてきた宇宙生物である」と主張する人たちが出てきた。
突飛な仮説のように感じる人も多いだろうが、ネス湖のあるスコットランドではUFOの目撃も多い。その中には、「UFOと首の長い動物を同時に目撃した」と語る者までいたのだ。
では、UFOとネッシーには何か関係があるのだろうか?
6550万年前に滅んだと言われている巨大生物が、人々から発見されずにネス湖で生き残っていると考えるよりは、宇宙生物のほうがリアリティーのある仮説だと語る者もいる。
地球外からいかにして飛来したか、地球環境にどうやって適応したか、という別の謎が発生してしまうが、UFOのような超テクノロジーを擁する存在=宇宙人が連れてきた生物なら、UFOのように姿を消したり瞬間移動したりすることも可能かもしれない。
そして実は、正体について宇宙生物説が唱えられているUMAはネッシーだけではない。
プエルトリコで目撃されているチュパカブラや、現在でも目撃され続けている河童の正体は、宇宙生物である……そんな話を聞いたことがある人もいるのではないか?
日本ではUMAの正体に宇宙人の関与を疑う人は比較的少ないが、アメリカでは数多くのUMAに対して宇宙生物説が唱えられている。あのビッグフットも、UFOに乗ってやって来た宇宙人である可能性が囁かれているのだ。
このような説が根強く支持される理由としては、超常現象として語られているものの多くに宇宙人との関与を疑う人々が存在していることがある。
そして、現行の生物学では存在を証明することが難しくなったものに対して、宇宙人という人智を超えた存在に頼ってでも「不思議なものは実在してほしい」と願う人々の心理もあるのだろう。
宇宙生物説からさらに先へ進み、そもそもネッシーは水中でも活動できるUFOなのではないか? と考える者もいる。水中であれば、USO(Unidentified Submerged Object=未確認潜水物体)と言うこともできる。
UFOが水中から出現した光景を目撃したことがある人は大勢いるし、海底には宇宙人の基地があるという話もある。そしてネス湖には、宇宙空間と繋がるワームホールのようなものがあり、そこからUFOがやって来るというのだ。
さらに派生して、「ネッシーの正体とは、人工的に製造された飛行も潜水も可能なメカニックである」と考えている人さえ、少数ではあるが存在する。イギリス政府が極秘裏に開発したプレシオサウルス型ロボットなどを疑う陰謀論寄りの説を含めれば、意外と「ネッシー=ロボット説」は根強いのだ。
ちなみに、ヒストリーチャンネル『古代の宇宙人』シリーズでおなじみの超常現象研究家、ジョルジョ・A・ツォカロス氏もネッシー=UFO説を支持する一人だ。
奇説はまだまだ存在する。前回お伝えしたように、ネス湖という環境は巨大爬虫類が生息するには難しいにもかかわらず、プレシオサウルスのような姿の生物を目撃したと語る者や、撮影された写真や動画が数多く存在するのはなぜか?
その疑問の答えになりそうな仮説の1つが、「プレシオサウルスの幽霊説」だ。人々が目撃しているのは幽霊であり、世に出回っているネッシーの写真は心霊写真であるという考え方である。これなら巨大爬虫類が生息するには難しい環境でプレシオサウルスとしか思えない存在が目撃される理由も説明できる。
ネス湖があるスコットランドは幽霊の目撃も非常に多いエリアだ。地元の心霊スポットを解説してくれるガイドが多数存在し、ゴーストツアーも盛況だ。
心霊の世界では犬や猫など動物霊の話はよく聞くが、何千万年前もの大昔に死んだ動物霊の話はあまり耳にしない。
だが、それは人々が霊として認識していないだけで、世界中で目撃されている古代生物の生き残りのようなUMAは、命を持った動物ではなく、実際は大昔に滅んだ動物の霊かもしれないのだ。
スコットランドには精霊や魔物の伝説が多く伝わっている。ネス湖も含む多くの湖では「ケルピー」と呼ばれる水辺に住む怪物の話がある。
ケルピーは馬のような姿をしている怪物で、人を水辺に誘い寄せて溺れさせるという。
ネッシーの正体もケルピーのような魔物なのではないか? と考える者もいる。精霊や魔物なら人間に発見されないのも当然であるというのだ。
7世紀の書物に登場する聖コルンバは、ネス川の底に眠る「水の獣」を退散させたエピソードで知られる。これがネッシーに通じる魔物なのだろうか。
その他、やや突飛な仮説としては、「タイムワープしてきたプレシオサウルス説」などもある。ネス湖周辺の土地は石英の含有率が高いのだが、一部の超常現象研究家によると石英は時空を乱れさせるパワーを秘めているというのだ。そのロジックはここでは割愛するが、つまり、ネス湖はタイムトンネルが定期的に発生する環境であり、そこを通ってネッシーは過去と現代を行き来していると主張しているのだ。
だが、仮にネス湖にタイムトンネルがあったとしても、我々がイメージするネッシー像と、現代の古生物学で判明したプレシオサウルスの姿には大きな隔たりがあるのも事実だ。とはいえ、そのようなネッシー像に合致する姿の生物が目撃され続けてきたこと自体に、大きな意味があるのではないかと筆者は考える。
ここに断言しよう。ネッシーは実在する。いや、正確にはネッシー現象と呼ぶべきものがネス湖では起こっているのだ。
3回に渡ってお届けするネッシー記事も次回が最後となる。次回は、ネッシーの正体について現時点での筆者の見解を述べさせていただく。
中沢健
作家、UMA研究家。UMAのお土産を集めるのが最大の趣味で、町興しや観光に利用されているUMAが特に好き。
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