三上編集長が「古代の宇宙人」のムー的エピソード集をセレクト! シーズン15放送前に”神回”を見よ!
「古代の宇宙人」シーズン15日本放送開始! 三上セレクトでシリーズの厚みを予習しておこう。
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ヒストリーチャンネルの人気番組「古代の宇宙人」新シーズンが放送開始!
『古代の宇宙人』新シーズン、S15の放送が開始された。
2009年に始まったこの番組は、タイトルどおりの宇宙人、UFO、そして古代文明を主要トピックにしつつ、東西の神話世界から最新の遺伝子工学や宇宙論、ネッシーやビッグフットといったUMAたちも貪欲に取り込むバリエーションと立体的な検証で見る者を飽きさせることはない。このジャンルではかなりの長寿番組だ。
新シーズンの3回目まではすべてこれまでの番組の内容を振り返るダイジェスト版なので、初めて見る人たちにとっても違和感はないはずだ。同時に、ホストのジョルジュ・ツォカロスの姿に安定感を覚え、番組の歴史の厚みとこれまでの満足感やこれからの期待感を抱く視聴者も多いと思う。
1話目のエピソード「ピラミッド遺跡ベスト10」はタイトル通り、世界中に点在するピラミッド状構造をチャート形式で紹介していく。ピラミッドは「古代の宇宙人」シリーズ全体を通してつまびらかにされる数々の謎の象徴であり、古代の宇宙飛行士説においても最も重要な要素のひとつだ。特徴と背景が詳しく紹介される10のピラミッドのうち、筆者が印象深く感じたものを3つ紹介しておこう。
まずは10位にランクインしたメキシコのエル・カスティーヨ。天文学と農業の知識をもたらしたマヤ文明の神ククルカンを崇めるために作られた階段ピラミッドでは、毎年3月23日の日の出と9月21日の日没に、ピラミッドの壁面に蛇そっくりの巨大な影が現れることで有名だ。
6位にランクインしたギリシャのヘリニコン・ピラミッドは、ヨーロッパで唯一のピラミッド状構造と認識されている。面積は7×9メートル、高さ4メートルと規模はきわめて小さいが、一部の考古学的研究ではギザのピラミッドよりも古い可能性があるという。
ギザの大ピラミッドが1位に輝いたのは当然かもしれない。3大ピラミッドはオリオン座3連星と同じ配置で建設されたと考えられており、規模も世界最大級だ。『古代の宇宙人』シリーズの基本的なコンセプトとイメージを体現する建造物といっていいだろう。
2話目のエピソードは、主流派科学的な説明が難しい遺物(いわゆるオーパーツ)を軸に世界を巡る『謎の装置ベスト10』だ。こちらも3つのアイテムを紹介しておきたい。
7位のミッチェル・ヘッジス・クリスタルスカルほど美しく、不思議に満ちた遺物はないだろう。水晶の切り出しと研磨加工、そして解剖学的に正しく上下の顎が動くという構造の技術面をクローズアップすればオーパーツ的な要素が強調されるが、筆者としては霊性あるいは未知のパワーと地球外生命体との関係性が気になってしまう。
6位には日本の三種の神器がランクインした。天照大神が邇邇芸命(ニニギノミコト)に授けた「八咫鏡」「草薙剣」「八尺瓊勾玉」は皇室のレガリア(正統な王・君主の象徴)として代々受け継がれてきた。まったく異なるマインドセットから見る三種の神器のそれぞれの解釈は興味深く、改めて日本書紀を読みたくなる。
1位の聖櫃=契約の箱は納得だ。多くを語る必要はないだろうが、キリスト教会機構にとって最も重要な聖遺物である契約の箱は、ツォカロスによれば、「古代地球人類が地球外由来技術との接点を持っていた揺るがぬ証拠」にほかならない。
3話目には、『謎の島ベスト10』というタイトルが付けられている。ベスト10にランクインしたいずれの島にも、古代地球人類と地球外生命体の接点の痕跡が認められる。こうした島々に共通するのは、独自の文化の中で大切に語り継がれている「空から来た人々」との関わり合いについての伝承だ。
8位のハイ・ブラジル島は、大西洋の海底に沈んだとされている。ただ、1325年に作成された海図には円として描かれており、1497年にはイタリア生まれの冒険家ジョン・カボットがここを訪れて島民を連れ帰ったという逸話が残されている。ちなみに島民は、美しい光を放っていたという。島そのものが巨大なUFOで、地球と宇宙を行ったり来たりしていたという考え方もある。
4位はイースター島。第一の特徴は、島内に点在するモアイだ。大きなものは高さ21メートル、重さ165トンに達する。島民たちにとってモアイは、“月の世界”からやってきた祖先の姿を象ったものだ。そして今も、モアイを通して祖先たちとコミュニケーションを取っているという。人間を模したものにしては、頭部が長すぎる。地球外生命体の特徴を示しているのだろうか。
2位のマルタは観光地としても有名だが、その本質はまったく違うところにあるようだ。それほど広くはない島内に、巨石神殿がいくつもある。こうした神殿は、巨人によって造られたのではないか。そんな考え方がある。それは、聖書でいうネフィリムだったかもしれない。そして1902年には、岩盤をくりぬくような形で造られた地下神殿も見つかっている。近代的な重機を使わなければならないような構造がある理由は何か?
先日、とあるアメリカのSNSで『インディ・ジョーンズ』シリーズを見て考古学者になったという人の書き込みを見つけた。『古代の宇宙人』がきっかけになってリサーチャーになったり、テレビ番組制作に関わったりすることになったという人たちがそろそろ出てくるのではないだろうか。そういう広がり方を感じさせる新エピソードの始まりだ。
番組情報
「古代の宇宙人」S15
https://jp.history.com/rec/ancient_alien_s15/
2024年2月13日(金)放送スタート
22:00~24:00 ほか
©2024 A&E Television Networks. All Rights Reserved.
宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
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