メキシコのUFO研究家アナ・ルイサ・シッドが世界に知らせた「メスカラUFO滞空事件」とは?
UFO研究家として中南米で広くその名を知られている人物がいる。メキシコを拠点として、テレビや雑誌などにも出演しているアナ・ルイサ・シッドさんだ。 元は教育者だったというアナさん。UFOと思しき物体
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中米の吸血UMAチュパカブラについてメキシコの研究家にインタビュー。その正体は…生物兵器だ!
ミステリー大国メキシコで広くその名を知られるUFO研究家がいる。メキシコを拠点にテレビや雑誌などでも活躍しているアナ・ルイサ・シッドさんである。日本のテレビ番組でも、何度かメキシコ観光の現地スタッフ・酒井美樹さん(UFO酒井さん)がガイドするテレビ番組などに出演しているので、ご存じの方も多いのではないだろうか。
アナさんは、宇宙人やUFOはもちろんのこと、未確認動物(UMA)を含む超常現象や怪奇現象にいたるまで幅広く精通している人物。その研究スタイルはというと、直接現地へと足を運び、徹底的に調査。そして独自の分析の結果、納得できるものだけを公開する主義だという。そのため彼女の真贋を見極める目は、国内のみならずアメリカや南米でも「信憑性が高い」と称されており、今では研究機関からも相談が来るほど。ここでは「ムー」での取材で特別に語られたアナさんのチュパカブラにまつわる見解を紹介したいと思う。
ヤギやヒツジ、ニワトリなどの家畜を襲う吸血怪獣「チュパカブラ」ーーアイスピックのような尖った舌を突き刺し、体中の血液を吸い取るモンスターとして恐れられている。犠牲になった家畜は、首や下顎に小さな穴が開いているのみ、それ以外の外傷はない。
目撃された地域や年代によって違いはあるものの、体長は約90センチから1.2メートルほど。大きな赤い目に鋭いキバ、そして背中にはトゲのような生えた姿がスタンダードとされている。主に中南米での報告が多く、1995年にプエルトリコで初めて目撃されてから25年以上が経過しているが、近年では人間も襲われるなど、その被害は今なお報告されている恐ろしいUMAなのだ。
今では一部「チュパカブラは皮膚病の一種である疥癬(かいせん)に感染したコヨーテ」という説も浮上しているが、目撃者の証言や、殺された家畜の状況と一致しない点などが挙げられており、決定打としてはまだ弱いようである。そしてアナさんもまた、チュパカブラ=コヨーテ説に真っ向から反論する1人なのだ。
「まずはこれを見て」
そういって、アナさんは首元に2つの穴があけられている家畜(ヤギだろう)の写真を見せてくれた。聞くと、これは2021年8月、チワワ州ヒメネスの牧場でチュパカブラに殺害された家畜のもので、現場にはイヌ科でもネコ科でもない、二足歩行する動物らしきものの足跡が発見されたのだという。
アナさんによると、現場周辺にはそのような動物が存在していないこと、さらに事件当日、牧場主が家畜を襲う二足歩行の動物を目撃していることから、この足跡の持ち主がチュパカブラである可能性が非常に高いと断言する。足跡がイヌ科ではないことから、一部囁かれているチュパカブラ=コヨーテの説には疑問符がつく。やはりチュパカブラはコヨーテではなく、未知の二足歩行動物だろうと結論づけているのだ。
アナさんのUMA研究者としての年季と矜持を感じる発言に感じ入った著者であったが、驚くのはこれだけではない。なんと過去には、チュパカブラが現れた場所から、奇妙な白い体毛を発見しているというのだ。もちろん分析鑑別の結果は、Unknown――既知の生命体のものではない。
そこでアナさんはメキシコ最高峰「メキシコ国立自治大学」の動物学の権威に鑑定を依頼した矢先、何者かに自宅で保管していた体毛を盗まれてしまったのだという。
「私は1階にいたのだけれど、飼い犬がすごく吠えていて。どうしたのかなと思って2階へ上がったら、部屋のドアが開いていて、白い人影をみたわ」
最初は強盗かと思ったそうだが、貴金属を始め金目のものには一切手をつけられていなかった。そこでよく調べたところ、例の体毛だけが盗まれていたのだという。またさらには出演予定だった番組からも、「体毛について話してはいけない」という謎の圧力がかけられ、結局は全てがうやむやのまま終わってしまったそうだ。
犯人について心当たりを聞いてみると、「チュパカブラのことを口外されてはマズい誰かの仕業だ」という。さらにアナさんは「これまでの研究から、チュパカブラが生物兵器である可能性が高いと思っています」と衝撃の仮説を提示した。
チュパカブラが生物兵器であることを裏付ける説として、アナさんは「被害に遭った家畜の中にはゾンビのように生きているものがいた」事例を紹介してくれた。
「ごく稀だけど、チュパカブラに襲われても生きている家畜がいるの。そう長くは生きられないけれど、一日くらいなら普通の家畜と同じように歩いているわ。でも近づいてみると目が血のように赤くて、ものすごく嫌な、化学臭がするのよ」
家畜が血液のない状態で生きることは通常ではありえない。しかしアナさんによると、体中の血液が抜かれた状態で生きいる家畜を確かにその目で見たと断言している。では、なぜそのような現象が起きるのか――。アナさんはあくまでも推測、と前置いた上で「チュパカブラが何らかの遺伝子操作をした可能性が高い」と推測している。
政府や軍が極秘裏に開発している生物兵器であれば、その存在自体が明らかになってはいけない。むしろ「謎の吸血怪獣」「病気のコヨーテ」などとUMAの扱いになっていたほうが、当局としては都合がいいだろう。
チュパカブラが生物兵器だというアナさんの推測がもし事実だとすれば、アナさんの自宅に押し入った白い人影は事件が明るみに出るのを恐れ、体毛を盗み出したのだろう。その目的は分からないが、チュパカブラが様々な化学実験や遺伝子操作により創り出された生命体だとしたら、各地で多様なタイプが目撃されていることにも結びつくのではないだろうか。
「だけど、この説を裏付ける証拠がないのよ」と悔しそうな表情で語るアナさんからは、彼女の真摯な研究姿勢がうかがえるようだった。
日本から来た我々にリアルな現地情報を教えてくれたアナさん。だがベテランUFO研究家である彼女の不思議体験はこれだけではない。次は、地球外生命体との遭遇事件についてレポートしたいと思う。
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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