水陸両棲UMA「フロッグマン」! 米オハイオ州らブランドに生息するカエル男の謎/並木伸一郎
世界各地で、人知れず棲息する未確認動物=UMA。とりわけ強烈な存在感を放ち、現代人がリアルに語りつづける「都市伝説UMA」の数々を紹介する。
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1972年に高知県に小型UFOが出現し、中学生によって捕獲されたーー。介良UFO事件50年目で敢行した現地調査で、当事者とまさかの遭遇! 驚きの新証言とは…?
50年前の夏、高知県介良地区で起きた中学生男子たちによる小型UFO捕獲事件。事件から50年が経った2022年の夏。現地調査を行っていた筆者、宇宙人愛好家のザクレスホビー、高知県在住の超常現象研究家ゲッター・ショーンの3人は、なんと50年前に小型UFOを目撃していた当事者の1人である男性にお会いすることができた!
「介良事件」について、これまでも多くの雑誌や書籍、テレビ番組などが取り上げてきた。だが、筆者は今回、未だ語られてこなかった介良事件の新情報もいくつか得ることが出来た。
その驚きの情報を皆さんにもお届けしよう。
小型UFOが目撃された田んぼからもよく見える小富士山の上空では、今もUFOの目撃が時々あるという。それは介良事件で目撃されたような小型UFOではなく、空飛ぶ巨大な発光体であるらしい。
そこで、我々はUFO目撃スポットである小富士山へと足を運ぶことにした。
この山には、朝峯神社という神社があるのだが、ここで「事件」は起こった。
神社の境内をぶらぶらしていると「会いたかったんですよ~っ!!」という声がするのだ。
その声の主は、この神社の宮司である野村尊應さんだった。そしてこの方こそ、50年前に小型UFOを目撃したと語る当事者の一人なのであった。
それにしても「会いたかったんですよ~っ!!」という第一声は一体?
野村さんは、介良事件で不思議な体験をした後に、UFOや超常現象に興味津々になってしまい、その手のテレビ番組などは欠かさずチェックするようになっていたのである。そのため、筆者の出演していたオカルト番組もよく観ており、ありがたいことに自分の活動にも非常に好意的であった。
出会いこそ偶然、幸運ではあるが、我々は野村さんから実に多くの証言を聞くことが出来た。
我々は前日に介良事件の当事者が経営している店にも伺っていたことを話した。店の主人は最後まで姿を見せなかったという話を聞いた野村さんは「もう事件のことは話したくないという者もいるからね」と答えた。そして、介良事件について取材の問い合わせがあると、答えたくない人は自分に話を振ることも多いのだと教えてくれた。
野村さんが言うには、どれだけ真剣に話しても疑いの声を浴びせられるのが辛い人も多いのだという。
だが逆に、この話により小型UFOを目撃した少年たちの多くは、今でも交流が続いていることがわかった。
野村さん本人について取材をしていくと、驚いたことに、野村さんのお子さんも介良地区でUFOを目撃したことがあるそうだ。それは、父親が目撃したような小型UFOではなく、空中を浮かぶ発光体であったらしい。距離があったので正確な大きさは分からないが、宇宙人が乗っていてもおかしくないサイズだとは感じたようだ。UFOとの縁が遺伝するということはあるのだろうか?
50年前ではなく、近年になっても介良ではUFOが目撃されている。それなら我々もUFOを見たいものだと思っていると、野村さんは介良でUFOが頻繁に現れる場所を知っているという。更に詳しく話を聞くと、その場所は数時間前に我々が足を運んでいた場所であった。田園風景の中に突然現れた巨大な岩。筆者がケラストーンと呼んだあの場所の辺りでUFOが飛来しているのが目撃されているらしい。
ケラストーンの正体は不明であるが、やはりUFOと何か関係があるのだろうか?
介良事件については、実を言うと、疑いの気持ちがないわけではない。小型UFOそっくりの灰皿も発見されているわけで、やはり、この事件は少年たちの勘違いやイタズラだったのではないのかという疑念はどうしても抱いてしまう。
疑いの目を向けられることが嫌で取材を拒否する当事者もいるという話を聞いた直後でもあったので、若干の躊躇はあったのだが、当事者から話を聞けるというチャンスである。我々は小型UFOそっくりの灰皿を野村さんに見てもらうことにした。そのうえで、世間でささやかれる「イタズラ説」について当事者の声を聞くことにした。
幾分緊張を感じながらも灰皿を取り出した瞬間、野村さんは「わぁっ!! 私たちが見たものそっくりだ!」と満面の笑みでテンション高くそう言った。もちろん、野村さんもこれが小型UFOではなく、灰皿であるということはわかったうえで、である。野村さんは「裏にあるこの模様もそっくりだ」「質感や硬さもよく似てるなぁ」と、懐かしそうに眼を細めた。
50年前に目撃したUFOと、目の前にある灰皿の共通点をいくつも口にした後、「よく見つけましたね!!」と感心したように言う。
慌ててしまったのは筆者だ。
このままでは50年前に少年たちが目にしたものも灰皿だった、という話になってしまう。
「逆に、この灰皿と違っていた部分は無いんですか?」そう私が問うことで、ようやく野村さんは灰皿とは違っていた2点について答えてくれた。
ひとつ目は「裏からアンテナのような形状の機械が出ていた」というもの。そして、ふたつ目は「UFOはもっと軽かった」である。
筆者が特に重要な証言だと思ったのは後者だ。介良事件がイタズラだったとしても灰皿をそのまま使用したわけではない。UFOに見せるために改造した可能性もある。灰皿にはなかったパーツが付いていたという証言は「改造説」で説明できてしまう。
ただ、様々なパーツを付けて改造したということは、元の灰皿より少なくとも重みは増すはずだ。
それなのに、野村さんはむしろ、この灰皿は重すぎると語ったのである。
また灰皿を使ったイタズラだとしたら、普通は自分から「似てはいるけど、ここが違う」と灰皿との差異について言いたがるものではないか。筆者のほうから「灰皿と違っている部分はないんですか?」と訊ねるまで、むしろ灰皿との共通点ばかり口にしていた野村さんを見ていると、灰皿を使ってイタズラを仕掛けた犯人としては不自然のように思う。
少なくとも、野村さんは50年前に何か不思議な物を見たのだ。
筆者は、そう確信した。
野村さんとは介良事件とは直接の関係はなさそうな話もたくさんさせてもらった。
小型UFOを捕獲した男性が神社の宮司をやっているという情報を知り、不思議な体験をした人が野村さんに話を聞いてほしいと訪ねてくることも少なくないのだという。
興味深い話をたくさん聞かせてもらったのだが、その中で、ひょっとしたら介良事件と関係性があるのではと思った話がひとつあったので、ご紹介しよう。
ある日、参拝に来た男性から「境内に小人がいる!!」と大声で呼び出されたことがあったそうだ。
慌てて野村さんが様子を見に行ったが、小人の姿はなかった。
だが、前日までは生えていなかったキノコが、参拝客が小人を見たという辺りに何本も生えていたのだ。突然現れたキノコは、境内にやって来た小人の影響で発生したものだったのか?
この話を聞いた筆者は、その小人は、50年前に飛来したあの小型UFOの搭乗員で、野村さんに再び会いにやってきたのではないかと思った。
50年前、小型UFOは少年たちの前に何度も現れた。何度捕まっても、もとの田んぼに。
もしかすると、少年たちにコンタクトを積極的に取りたいという意思があったのかもしれない。当時の田んぼに、だれにも気づかれず、謎のキノコが生えていたとしたら……?
超常現象肯定派の間でも介良事件のUFOは、搭乗員のいない無人偵察機という見方が有力視されている。だが、非常に小型の宇宙人が搭乗していた可能性も捨てきれないのではないか?
介良で小型UFOを捕獲した翌月。少年たちの一部は修学旅行で長崎に出かけていた。実はこのときも野村さんを含む介良事件の当事者数名がUFOを目撃していたという。
それは、介良で目撃したような小型UFOではなく、空高く飛ぶ未確認飛行物体であった。
長崎で彼らが目撃したUFOと、介良で捕獲された小型UFOの関連性は不明である。しかし、UFOを送りこんだ存在がいるとすれば、それはやはり、少年たちに強い関心を抱いていたに違いない。
その理由は一体何だったのか?
介良事件の謎は50年を過ぎた今も深まるばかりである……。
中沢健
作家、UMA研究家。UMAのお土産を集めるのが最大の趣味で、町興しや観光に利用されているUMAが特に好き。
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