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米ハーバード大学教授で天文学科長も務めたアヴィ・ローブ博士といえば、これまで異星人や、その宇宙船としてのUFOの存在に肯定的な考察と発言を繰り返し、世間に衝撃を与えてきた。
ローブ博士の名を一躍有名にしたのは、2017年に発見された恒星間天体「オウムアムア」について、地球外文明が意図的に送り込んだ探査機である可能性を指摘したことだった。世界的有名大学の教壇に立つ人物による考察として、博士の主張は多方面に驚きをもたらした。
その後も博士は積極的に発言を続け、今年6月にはパプアニューギニア沖160kmの海域で2014年に落下した正体不明の物体(CNEOS 2014-01-08もしくはIM1と呼ばれる)を引き上げる事業を遂行し、「謎の金属球」を回収。人間が作り出す合金や隕石ではあり得ないとして、世界4か所の研究所に分析を依頼している。
そんなUFO界隈で今もっとも注目を集める研究者から、またしても衝撃の発言が飛び出した。
なんと、人類にとって近年最もホットな社会的トピックである人工知能(AI)が将来的に異星人のAIと結託し、人類を滅亡へと導く可能性があるというのだ。
今月、ローブ博士は米国で急成長中の人気無料ストリーミングサービス「Tubi」で配信が開始したドキュメンタリー作品『God Versus Aliens』(日本未公開)に登場。
「現在急速な開発が進むAIが今後、地球外知的生命体が生み出したAIと接近しようと試みる可能性がある」「そして両者は結託し、人類の元を離れて我々の指示を無視するようになるかもしれない」と主張。最終的に人類が破滅へと追いやられる近未来を示唆した。
ローブ博士が語る地球外知的生命体とは、他の星系に属し、“まだ発展途上にある”人類を上回る高度な知性と技術を獲得した存在のことだが、そんな彼らにとっても惑星間の移動にはそれなりの時間やエネルギーを要することになるため、生体が直接乗り込んで宇宙船を操作するよりも、AIによって運用される無人偵察機のようなUFOを送り込んでくると考える方が合理的だという。そして博士は、現在地球で目撃される数々のUFOについて、このAI搭載型ではないかと危惧している。
「彼らが(AI搭載のUFOを使って)私たちの元へとやって来た場合、もちろん私たちはAIを駆使して彼らのAIを分析・理解することになります。そして、両AIは互いに親近感を抱くかもしれません」(ローブ博士)
その時に(地球上のAIは人類を上回る)新たな叡智を授かり、人類を見限って…… という展開が考えられるというわけだ。表層だけを追えばSF映画の脚本かと見紛うような主張だが、博士のこれまでの発言を考えると、その根底にあるのは、現在の人類は未成熟な存在であり、我々はまだ多くを理解・制御していないという一貫して謙虚な姿勢だ。科学の健全な発展のため、この当然の事実について彼は何度も念を押している――と勘繰るのは考えすぎだろうか。
・ 俳優ケヴィン・ベーコン「幽霊に憑依されるため農場を取り壊す必要があった」
webムー編集部
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