世界中に実在する呪われた建物「幽霊屋敷」の怪/世界ミステリー入門
どこの国にも、幽霊が出没したり、不思議な音や心霊現象が発生したりする、いわゆる「幽霊屋敷」が存在する。 それらの現象は、かつてそこに住んだ人間が残した強い怨念が引き起こすのか——? 世界有数の幽霊屋敷
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タイの事故物件で暮らしていた住民が謎のメッセージとともに不審死を遂げた。果たして彼が最期に見ていたものは何だったのか――!?
過去の住民が不幸な死を遂げた「事故物件」が多方面で話題に上るようになって久しいが、その恐怖が海外にも伝播しているのだろうか。現在、タイのアパートで悲劇的な死を遂げた住民が遺した“最期のメッセージ”が人々を戦慄させている。
現地メディアの報道によると今月4日、タイ・ラヨーン県ムアンラヨーン郡のとあるアパートの住民から「異臭がする」と警察に通報があった。すぐに駆けつけた警察は、アパートの一室で死後3~5日が経過したと思われる男性の遺体を発見。その後、亡くなったのは美声で人気を博した元DJのチャイヤ・ヤムさん(77)と判明したが、警察を驚愕させたのは現場で見つかった恐ろしい遺品だ。
なんとヤムさんの部屋から、彼が数々の心霊現象と心身の不調に悩まされていたことを窺わせる日記が発見されたのだ。
「毎晩、部屋に強力な霊が出る。彼らは私を苦しめたいのだ。誰にも信じてもらえず、馬鹿げた話だと思われてしまう。どうすればいいんだ。本当に苦しんでいる。彼らは昼でも夜でも現れ、あらゆるものに干渉する。私は神経衰弱で死ぬだろう。ヤム」
また、部屋の壁には「取り憑かれないように、住民たちは仲良く平和に暮らし、お互いを兄弟と呼び、悪いことをしてはいけない」という内容のメッセージも殴り書きで遺されていたという。
さらに、警察の捜査によってヤムさんが入居していた部屋では過去に住民が悲劇的な死を遂げる事件が相次いでいたことも発覚した。1人目は首を吊って自ら命を絶ち、2人目は原因不明の突然死、そして3人目のヤムさんは謎の衰弱死だった。
ヤムさん自身が把握していたかどうかは不明だが、彼は日本で言うところの事故物件に暮らしていたのだ。そして(因果関係を立証することは困難だが)数々の心霊現象に心身を苛まれて衰弱し、やがて死に至った。ヤムさんの部屋で最初に命を絶った人物が今も成仏できず……という可能性を考えたくなるが、真相は不明だ。
タイの不動産業界では、日本と異なり事故物件の告知義務がない。もしも彼が日記や壁のメッセージを遺してくれなければ、犠牲者が際限なく増えていく可能性もあったのではないか。ヤムさんの悲劇を無駄にしないために何をすべきなのか、関係者は真摯に検討する必要がありそうだ。
webムー編集部
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