本物のUFO写真公開! 国際UFO研究所の「そら豆」UFO映像を徹底分析

文=宇佐和通
取材協力=国際未確認飛行物体研究所/福島市いいの街なか活性化委員会
映像解析=宇宙現象観測所センター(SPOC)

地域:

    6月25日、福島市飯野町の国際未確認飛行物体研究所で活動報告会が行われた。1年間で研究所に寄せられたUFO資料は452件。その中からとくにUFOの可能性が高いものを、宇宙現象観測所センター所長の北島弘氏の解析とともに紹介する。

    1年間に寄せられたデータ総数452件!

     6月25日に「国際未確認飛行物体研究所(国際UFO研究所)」の開設1周年の活動報告会が行われた。
     本誌「ムー」の三上編集長を所長に迎え、福島市飯野町の国際UFO研究所が開設されたのは2021年6月24日。国内外のUFO現象データの収集・検証を目的とする同研究所の開所式の様子がさまざまな媒体で伝えられ、注目を集めたことはまだ記憶に新しい。アメリカ政府からUAPに関する公的な最新報告書が発表されたのはその翌日というタイミングだった。
     今年は5月17日に米議会でUAP問題関連の公聴会が開かれ、今まさに、UFOと国家安全保障が公的に同一線上でとらえられるようになったといっていいだろう。
     1年間で研究所に寄せられたデータの総数は452件。独自に制定した「未確認飛行物体(UFO )評価判定基準」に基づき、合成写真や特殊技術による人工的に作られた可能性についてひとつひとつ確認している。こうしたプロセスを経て最終検証に残った画像125件と動画24件の149件から、さらに厳選した2種類の映像と2種類の画像に三上所長が解説を加えるという形で話が進んだ。
     UFOの可能性が高いとされた4件であるが、これらについて後日、宇宙現象観測所センター(SPOC)の北島弘氏によってより詳細な分析が行われた。

    国際未確認飛行物体研究所は2022年6月24日で開設1周年を迎えた。

    研究所上空にそら豆形UFOが出現⁉

     最も注目すべきは、ご当地飯野町の千貫森で撮影された事例。静止状態で夜空に浮かぶ白い発光体の映像だ。ライブ配信およびアーカイブで映像をご覧になった方も、筆者と同じ感覚を抱いたはずだ。
     撮影日は2022年1月の夜、撮影場所は福島市飯野町で、福島市在住の男性が撮影したものだ。国際未確認飛行物体研究所が建つ千貫森上空に白い光が静止した状態で浮かんでいるところが写っている。

    2022年1月、飯野町上空で撮影されたそら豆形の白い発光体。国際未確認飛行物体研究所がある千貫森上空に滞空しているように見える。


     信号などの光源が写っている映像や画像では、レンズゴーストという現象がよく起こる。とくに夜間に撮影された動画では、まずそれを疑ってかかるべきである。写っているものがレンズゴーストかどうかの判断基準は、まずノートリミングの画像を用意して、画面に対角線を引き、中心部を見つける。物体と中心部を線でつなぎ、その延長線上に強い光源があれば、レンズゴーストであると判断できる。とくにUFOと思われる物体と中心から同じ距離で反対側にある場合は間違いない。
     この動画に関しては、その法則が当てはまらない。白い物体は微妙に動いており、中心部と結んでも反対側に対応する光源はない。つまり、千貫森の山の上に発光体があったことになる。解析を行ったSPOCの北島氏からは、次のようなコメントが寄せられた。
     「この白い発光体は他の地上の信号機や街灯などの人工物の光と相対位置をまったく変えていない。発光体を3次元立体モデルにして見てみると、まるでソラマメのような形状だ。回転翼やローターなどの機構部分や航空灯、衝突防止灯、閃光灯などが一切認められないので、滞空しているヘリである可能性はない。静止しているので発光する昆虫ではない。また、車のライトや地上の光のゴーストやフレアではない。

    ソラマメ形の発光体の拡大図。
    発光体の3次元立体モデルを見てみると中央がやや窪み、全体的に丸みを帯びた形状であることが確認できる。


     以上から、この動画から判断すると、白い発光体は見事に映り込んだ山の上空で静止するそら豆形のUFOと呼んでもいいだろう」
     残りの3つの映像・画像に関しては、解析の結果からすると説得力にはやや乏しいように感じた。
     まず、2018年9月3日午前11時30分ごろに長野県と富山県を結ぶ立山アルペンルートで撮影された写真。撮影者は長野県在住の男性だ。連続写真の1枚に“空飛ぶ円盤”を思わせる黒い物体が写り込んでいたという。撮影場所が山頂なので、ヘリコプターや飛行機とは考えにくいが、鳥である可能性を完全に否定することもできない。

     北島氏は次のようなコメントを寄せてくれた。「左右対称に見えたのだが、実際には非対称形で、この形状は鳥の飛行形態によくみられる形状に酷似している。おそらく鳥の飛行中の一瞬を切り取った画像の可能性が高い。もしも動画で撮影されていれば飛行する様子がよくわかったかもしれない」

    会津磐梯山の白い発光体

     次は2021年12月17日、喜多方市在住の男性が会津磐梯山で撮影した動画だ(7ページ②)。こういう種類の動画では、飛行機やヘリコプターである可能性がポイントとなる。
     航空機は識別のため両翼に青と赤、尾翼に白の光が点滅しているが、この動画の物体にそうしたものはない。形状も飛行機とは思えない。背景が黒で雲より手前にあって白く写っているため、発光している可能性がある。もし発光しているなら、プラズマかもしれない。UFOがプラズマに包まれた状態で発光しているという説もある。
     北島氏は次のように語る。
     「いわゆるショートコン、あるいはショートコンがある経過時間の後に残った残留ショートコンではないかと思われる。太陽の位置は不明だが、太陽光線のハレーションでそれが白く光っているのだと考えられる。撮影時間から類推すると、冬の太陽は右下から右の方向にある。太陽光を受けた航空機のショートコンあるいは残留ショートコンがハレーションとして輝いているものと思われる」

    千貫森頂上の黒い円盤形物体

     最後は会津若松市在住の小学校1年生(男子)が2021年8月28日に千貫森の頂上で撮影した写真だ(7ページ③)。撮影時に肉眼では確認していなかったが、後で写真を見たら黒い物体が写っていたという。形状はいわゆるアダムスキー型円盤と形容できる。被写体が比較的近い気がするので、さらに分析を重ねないと最終的な結論を下すことはできない。アゲハチョウや虫が写り込んだ可能性も否定できない。
     北島氏の分析内容もよく似ている。「拡大して画像処理を行うと、飛行中の昆虫の羽の様に左右対称のパターン状のようなものが見える。他の昆虫で似たような角度の画像があればもっと似ているものがあるかもしれない。これは何かの昆虫だと推測される」

     これら以外にも、数多くの画像・映像データ、および目撃談が寄せられている。興味深いものをいくつかピックアップして下に掲載する。

    海外からも寄せられるUFO関連情報

     なかには、直接、UFO現象ではないがメキシコから“異星人ストーン”という物体に関する情報が寄せられた。
     昨年6月は、設立前日の時点で同研究所が日本初のUFO研究専門機関として英語圏のニュースで取り上げられていたが、こうしたことも国際UFO研究所が世界的な話題となっている事実の証明ではないだろうか。

    タコ形の飛行物体やフライングヒューマノイド、メキシコで発見されたという異星人が描かれた石など、研究所に集まった未確認飛行物体の情報はまだ検証途中のものも多い。


     今年は、イギリスの新聞「The Sun」の電子版(https: //www.the-sun.com/news/5643020/recorded-ufo-sightings-alien-hotspot-reveal-proof/)にも活動報告会の記事が大々的に掲載されたことも記しておきたい。
     1年間で450件以上のデータが集まったことは、一定以上の成果といっていいはずだ。今後も多くのデータが寄せられることは容易に想像できるし、その中から「これぞ本物」と呼べるものが見つかることが期待される。そうしたものを見出すことこそが研究所の使命であり、存在価値にほかならない。
     どんな画像や映像が集まるのか、とても楽しみだ。海外からの注目もこれまで以上に集まるだろう。そして蓄積データの増加とともに、国際UFO 研究所の世界的なネームバリューも上がっていくに違いない。

    UFOふれあい館(福島市飯野町青木字小手神森1-299 電話番号:024-562-2002)。

    月刊ムーの特集記事を三上編集長が解説!

    ムー民感謝祭での解説動画はこちら!

    宇佐和通

    翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。

    関連記事

    おすすめ記事