奇現象を招き、災厄をもたらす有翼の怪物「モスマン」/ムーペディア
毎回、「ムー」的な視点から、世界中にあふれる不可思議な事象や謎めいた事件を振り返っていくムーペディア。今回は、災厄をもたらす無気味な飛行生物「モスマン」を取り上げる。
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世界各地の「謎」を検証していく人気チャンネルをレビュー。番組は誠実で説得力ある考察と、切れ味よく明快なジャッジで伝説の怪物を解明する。
現場取材を中心とした活動で30年以上のキャリアがあるジャーナリスト、トニー・ハリスがホストとなり、世界のさまざまな謎現象を紹介していくシリーズ「ザ・未確認スペシャル 証拠はそこにある!」。現場情報と周辺情報を組み合わせ、関係者の証言やエキスパートの意見を盛り込みながら立体的に展開していくフォーマットは切れ味が鋭く、説得力に満ちている。
2020年7月、アメリカ東海岸ニューヨーク州モントークのビーチを歩いていたカップルが、異様な外見の死体を発見した。場所から考えて何らかの海洋生物であることは間違いないと感じられたが、哺乳動物を思わせる外見はイルカやクジラにはほど遠く、しかもそれほど大きくなかった。
地元ニュース番組でも放映されたこの奇妙な生物を見た人々は、ちょうど12年前に話題になった生物を思い出したに違いない。2008年に発見され、「モントークモンスター」と名づけられて話題になった死体である。
2008年の発見当時、モントークモンスターについての噂は都市伝説的に広がった。すぐ近くのプラムアイランドという島にある動物疫病センターから逃げ出したハイブリッド生物だ、というものだ。
実はこの動物疫病センターの業務や背景について胡散臭い曰くがあったからだ。ミステリアスな状況がさらに深まるなか、関係当局が死体を回収して詳しい検証を加えようとしていた矢先に、死体そのものが忽然と消えてしまったことも不思議だった。
動物疫病センターそのものにも注目が集まるようになったのは、その直後だ。歴史を遡ると、1971年当時はプラムアイランドそのものが〝デビルズアイランド〟と呼ばれていた事実が明らかになった。冷戦時代を通じ、プラムアイランドは生物兵器の開発プラントだったのだ。
この話が本当なら、生物兵器の開発プラントとして設立された施設が冷戦構造の崩壊とともに動物疫病センターに姿を変えて残り、2008年になってその施設からハイブリッド生物が逃げ出した。この生物は何らかの理由で命を落とし、死体がモントークの浜辺に残されていた。
話はそんな流れになる。ちなみにこの施設、今は国土安全保障省によって管理されている。
番組では2008年と2 0 2 0 年の〝クリーチャー〟の画像を並べて比較検討が行われる。これを担当するのは海洋生物学者シェイ・コンガー博士と野生動物学者ルーシー・エッカーズリー博士だ。いずれもアライグマという答えを出しているが、その根拠となっているのがそれぞれ1枚の画像でしかない。しかもコンピューターのモニター越しの検証だ。ただ、12年おいてまったく同じ種類と思われる生物がまったく同じ状況で見つかったことに何らかの関連性を感じ取る人は決して少なくないはずだ。
今回の番組を見て、プエルトリコとチュパカブラの関係性を思い浮かべた。1995年にプエルトリコで初の目撃例が報告されたチュパカブラは、アメリカ本土でも目撃されるようになり、瞬く間に世界中で存在が知られる未確認動物となった。
プエルトリコにはアメリカ軍関連施設が多く、そのなかには遺伝子学関連の研究施設も含まれている。チュパカブラはこうした施設で生み出された生物であり、それが逃げ出したという話があったことを覚えている人も多いだろう。
プラムアイランドの動物疫病センターと、12 年をおいて見つかった外見がそっくりな2体の奇妙な生物の死体。アメリカ軍関連施設に関するさまざまな噂が渦巻くプエルトリコとチュパカブラ。何らかの共通点があるような気がしてならない。モントークモンスターに関しても、あらゆる方法を用いてあらゆる可能性が追及されることを望む。
ザ・未確認スペシャル 証拠はそこにある:「巨鳥と砂浜の謎の死骸」
カナダの公園で子供を襲う巨大なワシ。人食いの鳥獣が現存するのだろうか?それとも偽物の映像か?専門家が検証する。一方、モントークの砂浜に打ち上がった謎の生物の死骸。その正体は未確認生物か?動物疫病センターとの関係は?専門家が解析する。
近日放送予定。その他のエピソードはAmazon Prime Videoチャンネル、Hulu 、U-NEXTほかで配信中。
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宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
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