未確認動物「ABC」のDNA分析結果で生物としての正体判明!? ほか不思議ニュースまとめ/web MU HOT PRESS
今週世界を驚かせた最新不思議情報を一挙紹介!
記事を読む
ウサギの体にシカの角。卯年に知っておきたいUMA、幻獣の基礎知識です。
アメリカ・ワイオミング州に、角が生えたウサギが生息するという。目撃証言や写真はいくつかあるものの、生体での捕獲例はない。いわゆる未確認動物UMAの一種だ。
ジャッカロープ(Jackalope)という呼称は、ジャックラビット(Jackrabbit/野兎)とアンテロープ(antelope/レイヨウ)を合体させたもの。ただしその角は、レイヨウのようなまっすぐではなく、シカのような枝分かれした角である。
角が生えた動物にはウシやシカ、サイ、キリン、水棲動物ではイッカクなどがあげられる。ウサギ科で角を生やす例はなく、ジャッカロープの見た目に近いのは、新生代の新第三期に絶滅したとされる齧歯類(リスの仲間)ケラトガウルスだろう。生息地も北米大陸だったから、よもや絶滅せずに生き残った個体がジャッカロープとなったのではないか、というイメージもはかどる。
(参考:https://paleontology.sakura.ne.jp/epigaurusu.html)
現在に伝えられるジャッカロープの姿は、1930年代にダグラス・ヘリックスが作った合成(作り物)が起源で、もともとそんな生物はいないとか、長い耳の野兎が素早く動くと角があるように見えるだけだとか、または病気でイボがついたウサギの見間違いだ、という見方が定番になってしまっている。
ともあれ、ウイスキーの匂いにつられる、人間の声マネをするなど親しみやすい特徴もあってか、ワイオミング州ダグラスでは愛すべきご当地モンスターとして定着。ジャッカロープの狩猟免許証が発行されており、毎年6月にはジャッカロープ・デイというイベントも開催されているらしい。
「角が生えたウサギ」の存在は、ネイティブアメリカンの間にこそ伝わっていないものの、15世紀以降のヨーロッパ各地で伝説があり、レプス・コルヌトゥス、ヴォルパーティンガー、イスラム圏だとアルミラージなどが知られている。
ジャッカロープが今なお実在するのか、絶滅したのか、それはもちろんわからないが、時代や地域の違いはあれど、「角が生えたウサギ」の存在は根強く語られてきた。
シカの角は一年サイクルで生え変わり、再生を含んだ生命力、豊穣の象徴でもある。多産なウサギもまた同じく、豊かさのシンボル。シカの角とウサギの足をともに魔除けのお守りとする例もある。
両者の特徴を備えたジャッカロープは、その神秘性とめでたさもあって、愛されているのだろう。
関連記事
未確認動物「ABC」のDNA分析結果で生物としての正体判明!? ほか不思議ニュースまとめ/web MU HOT PRESS
今週世界を驚かせた最新不思議情報を一挙紹介!
記事を読む
月面に超巨大都市やピラミッドがある! 謎の構造物を建造したのは異星文明か?/並木伸一郎・月の都市伝説
月で確認されている代表的な構造物らしきものの数々を解説していこう。
記事を読む
ポポカテペトル山 UFOが多発するメキシコの聖なる山/世界の新七不思議
超巨大建造物から超常事件の現場まで、各地のさまざまなミステリーを、超常現象研究の第一人者・並木伸一郎がセレクトした〝世界の新七不思議〟をご案内! 今回は〝UFO・異星人の七不思議〟に選定したなかから、
記事を読む
アルゼンチンの墓地で「死者の日」が近づくと連発する超常現象の謎! 水が勝手に渦を巻き… “黒服の男”も出現
人智を超えた力によるものなのか──!? アルゼンチンの墓地でここ数年、奇妙な現象が管理者たちを困惑させている。
記事を読む
おすすめ記事