恐怖の「ガス人間」は実在した! マトゥーンの毒ガス騒動を生んだ疑惑の人物と集団ヒステリー
1944年、米イリノイ州マトゥーンを連続毒ガス事件が襲った。マッド・ガッサーと名付けられた犯人像は、謎めいた痕跡を残しつつもガスのように消え去ってしまった……。その犯人像に迫る。
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ニューヨークの地下に怪人が潜んでいる? マンホールを出入りする人物が都市伝説「モグラ男」の存在を再喚起している。
2026年5月。米ニューヨーク・ブルックリンを中心にマンホールから地下へ出入りする謎の集団が少なくとも4件確認された。地下生活を余儀なくされた人たちなのか、犯罪組織か。はたまた都市伝説の怪人か--。謎の「モールマン(モグラ男)」に注目が集まっている。
まずは監視カメラがとらえた映像をご覧いただきたい。
これは5月29日未明にブルックリン・ベッドフォード・アベニューの交差点で撮影されたものである。閉ざされていたマンホールの蓋が開いたかと思うと、地下から1人、また1人と男たちが姿を現している様子が分かるだろうか。その数は7人。ヘッドライトや長靴、防水スーツを身に着け、近くには迎えの車両も用意していたようである。他の地点の映像から、彼らは3時間近く地下に滞在していたことが判明しており、なかにはシャベルやアルミ製のトレーのようなものを持っている者もいたようだ。
#BREAKING: Video footage obtained by Williamsburg 365 shows seven individuals emerging from a manhole at Bedford Avenue and Lynch Street early Friday morning. The unusual activity is part of a series of incidents reported over two consecutive days in Williamsburg. pic.twitter.com/s6sbCbtxyT
— Williamsburg 365 News (@Williamsburg365) May 31, 2026
だが驚くのはこれだけではない。市内各地の監視カメラには、この集団の他にも3件、約10人の男たちがマンホールを通じて地下へ出入りする様子が記録されていたのである。いずれの現場も爆発物や、設備の破壊といった犯罪の痕跡が認められなかったことから、ニューヨーク市警は「下水道に流れ込んだ指輪やネックレスなどの貴金属、あるいは価値のある金属類を探す『トレジャー・ハンター』ではないか」との見解を示しているようだ。

とはいえ、大都市ニューヨークの地下は、総延長約12,000キロにも渡り、下水道や地下鉄トンネル、送電・通信設備などが複雑に張り巡らされている。なかには立ち入りが厳しく制限された区域や、すでに使われなくなった施設も数多く存在し、その全容を把握する者はほとんどいない、まさに巨大な地下迷宮である。特に下水道には、有毒な硫化水素やメタンガスが滞留している場所も点在しており、高濃度のガスに遭遇すれば、わずか数分で意識を失い、命を落とす危険さえある。
むろん、流された貴金属や現金などの回収を目的に地下へ侵入する者や、社会から外れ、行き場を失った人々が地下空間を生活の場とするケースはこれまでも報告されている。しかし、今回目撃されたマンホール集団はその装備や組織的な行動などから、単なるトレジャー・ハンターや地下生活者として片づけるにはあまりにも不自然な点が多いことから、「本当にそれだけが目的か?」と疑問視する声も少なくないのが現状なのだ。

マンホール集団の正体やその目的については、現在も様々な説が飛び交っているものの、一部話題となっているのが、1970年代頃に広まったニューヨークの地下都市伝説「モールマン(もぐら男)」との関連である。
--深夜、マンホールの中から「モールマン」が現れたとしても、絶対に目を合わせてはいけない。もし好奇心からその後を追えば、地下へと連れ去られ、生きて地上に戻ることはできないだろう——。
ニューヨークの怪談として語られることの多いモールマンだが、その正体は、迷宮深部に独自の地下都市を築いているとされる、謎の地下住人である。
過去にはモールマンを描いた映画が製作されるなど、社会現象となるまで話題を呼んだ都市伝説だけに、そのイメージは今も人々の中に深く根付いているのだろう。現在も「誰もいないはずの地下通路で足音だけが後ろからついてきた」「ライトを消した瞬間、暗闇の中で不気味な人影が動いた」などの怪異が報告されるたびに、モールマンの存在が囁かれているそうだ。

これまでただの都市伝説として語り継がれてきたモールマンだが、マンホール集団の事件を受け、ある興味深い説が浮かび上がっている。それは「モールマンもまた、時代の変化に合わせて姿や行動様式を変化させているのではないか」というものである。
事実、モールマンが「暗黒世界の住人」として伝えられ始めた1970年代に比べ、ニューヨークの地下は、複雑な地下鉄網に加え、通信設備や監視カメラ、各種センサーが張り巡らされている。
当時とは比べ物にならないほどインフラが発達しており、仮にモールマンが地下世界で暮らしているとすれば、人の目を避けて暮らすには非常に厳しい時代であることは間違いない。時には人目を避けるために、活動時間や、地上への出入り方法を変更し、装備を現代社会に適応させている可能性だってゼロではないだろう。
もちろん今回目撃されたマンホール集団とモールマンを結びつける証拠は何ひとつない。だが、組織的に地上と地下を行き来する彼らが、「現代を生きるモールマン」または「地下世界の代理人」といった人々の憶測を呼んでも不自然ではないように思うのだ。

2026年5月に相次いで確認されたマンホール集団については、その後一切姿を現していないという。彼らは地下世界へと戻ったのか、それとも目的を果たして姿を消したのか。その真相は今なお謎に包まれたままであるが、少なくとも、この一連の事件が長らく都市伝説として語られてきたモールマンの存在に、新たな現実味を与えたことは間違いないだろう。
もしかしたらニューヨークでは、夜明け前にマンホールの蓋が静かに開いたとしても、その先を確かめようとしない方が賢明なのかもしれない。その地下迷宮で、本当に暮らしているのは誰なのか――その答えを知るものはいないのだから。
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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