異説「いろは歌」の暗号/MUTube&特集紹介  2026年7月号

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    日本人ならだれもがよく知る「いろは歌」。そこに秘められた謎めくメッセージを読み解いていくと、ユダヤ秘教のエッセンスが盛り込まれていた! この記事を三上編集長がMUTubeで解説。

    「いろは歌」には暗号が含まれていた

     日本人ならだれもが知っている「いろは歌」は、音の異なる47文字を、1字も重複することなくすべて収め、しかも情緒ある文にしている優れた歌である。

     昔から習字の手習いや、「いろは」順の辞書その他に使われてきた。作者は不明だが、10世紀末から11世紀半ばの間に成立したといわれている。

    「いろは歌」には、古来、議論を呼んだ「隠し言葉」(暗号文)が含まれている。

    「いろは歌」は昔から7文字ずつに区切って記された。「いろはにほへと」で区切り、次に「ちりぬるをわか」……といった具合である。

     しかし7字ずつ区切るのは、文の流れからいって、きわめて不自然だ。にもかかわらず、7字ずつに区切って記されてきた。文献上最古、1079年ごろ成立の『金光明最勝王経音義』に記された「いろは歌」も、7字ずつに区切られ、7行で記されている。つまり「いろは歌」は、もともと7字ずつの区切りで作られた、と考えられる。

     7字ずつに区切ったその「いろは歌」の最下段の文字を拾って読むと、「とかなくてしす」、つまり「咎なくて死す」と読める(清音と濁音は区別されない)。「罪がなくて死んだ」の意味である。一方、最上段の文字を拾って読めば「いちよらやあゑ」と読める。いったいこれは何を意味しているのか?

    歌人たちが愛好した「隠し言葉=折句」

     たとえば紀貫之の歌に、「小倉山峯立ち鳴らし なく鹿の へにけむ秋を 知る人ぞなき」(『古今和歌集』巻10)というのがある。これには別の意味の言葉が隠されている。それは次のように五七調に区切るとわかる。

    「を0 ぐらやま/ み0 ねたちならし/ なくしかの/ へにけむあきを/ しるひとぞなき」

     この各句の頭の文字(傍点箇所)を読むと、「をみなへし」つまり女郎花となる。「秋の七草」のひとつの名になる。

     何か重大な用件を「隠し言葉」として組み込むといったものではないが、このように文の中に花の名や鳥の名を折り込み、雅やかな遊びとして愛好されてきた。

     これを「折句」という。

     また、「隠し言葉」を最上段に置くことを「冠」、末尾に置くことを「沓」といった。さらに、頭と末尾の双方に折り込むことは「沓冠」と呼ばれた。「沓冠」のおもしろい例として、次のようなものがある。

    「よもすずし/ ねざめのかりほ/ たまくらも/ まそでも秋に/ へだてなきかぜ」

     これは、兼好法師が友人の頓阿法師に送ったもので、頭(傍点箇所)で

    「米たまえ(コメをください)」、末尾(傍線箇所を和歌の末尾から読む)で「銭も欲し(お金もちょうだい!)」と述べている。

     これに対する頓阿法師の答えは、「よるもうし/ ねたく我せこ/ はては来ず/ なほざりにだに/ しばし問ひませ」であった。

    「米は無し」「銭少し」という答えだ。

     当時の人々はこのように、しばしば歌の中に別のメッセージを入れて、楽しんだのである。

    (文=久保有政)

    続きは本誌(電子版)で。

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    webムー編集部

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