怪談を聴いて微笑んだ市松人形/MUTube&特集紹介  2025年11月号

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    100年前の少女人形がにわかに笑った!? スマホのカメラがとらえていた謎の美形人形の正体とは? この記事を三上編集長がMUTubeで解説。

    怪談作家・川奈まり子が体験した超常現象

     日本各地が連日すさまじい猛暑に見舞われた8月初旬。
     そのころ、東京・高円寺のギャラリーカフェ「オンディーヌ」では、「異変」と題された企画展が催されていた。ちょっと怪しげな雰囲気を放つ人形や絵画、オブジェなどを集めたユニークな美術展で、主催は画家のraichiさんである。
     この企画展開催中のある土曜日の午後、同じオンディーヌ店内で、作家・怪談師の川奈まり子さんらが参加する怪談会「恐怖譚の集い〜美喰の盃〜」が開かれた。「異変」とのコラボ・イベントである。
    会が終了すると、川奈さんは、オンディーヌを訪れていた上屋梨影子さんと一緒に何枚かの記念写真に収まった。撮影したのは、怪談を聴きにきてくれていた川奈さんの知人の杉本哲男(chara)さん。杉本さんは特殊造形作家で、「異変」には彼の作品も展示されていた。ただし、撮ったスマホの持ち主は梨影子さんである。
     ちょっとややこしいが、梨影子さんと杉本さんは友人同士、川奈さんと杉本さんも顔見知りだが、川奈さんと梨影子さんはこのときが初対面であった。
     それで、梨影子さんが、川奈さんとの記念のツーショットの撮影を、ふたりの共通の知人である杉本さんに自分のスマホを渡してお願いした、というわけである。
     撮られるとき、川奈さんと梨影子さんは、店内のギャラリーの一角でポーズをとった。そこがライトに照らされていて明るく、撮影しやすいと思ったからで、それ以上の理由はない。ふたりのバックには、はからずも展示されていた市松人形が写り込むことになったが、撮影時点ではふたりともこの人形のことは、まったく意識していない。
     ところがその日の夜になって、川奈さんは杉本さんからSNS経由で、無気味なことを知らされた。さきほどの記念写真のバックに映っている市松人形の表情が変化しているというのだ。梨影子さんがそのことに気づいてLINEで送ってきたとのこと。

    (文=古川順弘)

    続きは本誌(電子版)で。

    月刊ムーの特集記事を三上編集長が解説!

    webムー編集部

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