富士王朝 超古代史文献に記された富士山麓の王朝/世界の新七不思議
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紀元前210年、中国の方士(呪術や学術に通じた博士)徐福は、秦始皇帝の命に従い、不老不死の霊薬を求めて東海へと旅立った。彼に与えられたのは複数の船舶と童男童女3000人、百工、五穀の種子など。だが船団の消息は途絶え、二度と帰ってはこなかった。
司馬遷の『史記』は、徐福はその後「平原広沢を得て王となった」と記している。土地を得て、国をつくったというのだ。
徐福については、1982年に中国の調査チームが「中国江蘇省北部にある徐阜村が徐福の出身地で、かつては徐福村と名乗っていた」という発表を行っている。つまり、徐福は実在した可能性が高い。
では、彼はどこへ行ったのか。
古くから有力視されてきたのが日本列島だ。
実際、徐福の到着地もしくは定住地と伝えられる場所は日本列島各地にある。
まず、佐賀県佐賀市の金立山には、徐福が発見したとされる「フロフキ」という植物が自生していて、これは「不老不死」が訛ったものだともいう。
また、和歌山県新宮市には徐福の墓が残されており、現在では中国風の楼門が作られるなど、徐福公園として整備されている。
山梨県富士吉田市の福源寺の境内には徐福ゆかりの「鶴塚」と呼ばれる石碑がある。これは、霊薬を見つけることができないままこの地にやってきた徐福が、ここで織物を伝え、死後は鶴になって舞いあがったという伝説にちなむものだ。
京都府伊根町にも、徐福の漂着伝承が残されている。徐福はここで不老不死の霊薬を見つけたが、村に住みついた。その後、病が流行ったときに村人が徐福を新井崎神社に祀ったところ、病は治まったという。
最後に、『富士宮下文書』にも、富士山の麓で徐福が王となって国を築いた(富士古代王朝)という記述が見られる。
もしかしたら、あなたの近くにもあるかもしれない。
(月刊ムー 2025年8月号)
中村友紀
「ムー」制作に35年以上かかわるベテラン編集記者。「地球の歩き方ムー」にもムー側のメインライターとして参加。
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