近江の「龍の骨」は皇室に献上され、博物館に収蔵された!? 奇妙な化石を巡る信仰と伝説の現在地/鹿角崇彦
江戸時代の琵琶湖畔で、幻の生物・龍の骨が発掘されていた! その骨は現存し、今でも博物館で保管されているという。
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表博耀 著
スサノオは、世界各地の文化文明の祖だった!
素戔嗚尊、すなわちスサノオといえば、日本神話に登場する「荒ぶる神」。多くの逸話を持つが、高天原で大暴れしたとか、八岐大蛇を退治して櫛名田比売と結ばれたとかいう話は、だれでも知っているだろう。
このように神話上の存在とされているスサノオだが、本書によれば、彼は実在の「最初に日本の国土を統治した長オサ」。のみならず、「古代ヤマトから世界各地に旅立」って、さまざまな文化文明の祖となったという。
特に、彼が興したシュメール文明を引き継いだインドのドラヴィダ族の子孫は、後に日本に帰還して古代出雲王朝を築いた。その後、この出雲族を制圧し、「天孫族」を名乗ってヤマト政権を樹立したのは、ユダヤ系の徐福集団であった。だがこれら諸民族は、いずれも元をたどれば、海洋民族であるスサノオの系統であるという。
学校で習う日本史・世界史とは、ずいぶんとかけ離れた話であるが、とにかくこういう「裏の」歴史が、これでもかと開陳されていく。そして最終的には、「長老民族」たる日本人の霊的使命が説かれるのだ。
著者の表博耀氏は、山蔭神齋80世として「古典神道」を行ずると同時に、創生神楽宗家でもあり、観光庁エンタメ観光マイスターや、出雲観光大使なども務めるという多才な人物。「古典神道」は記紀の他、いわゆる「古史古伝」にその歴史観を依拠している。そんなわけで、当然、古史古伝ファンは本書も必読である。
(月刊ムー 2024年5月号掲載)
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