スコットランドのミステリースポットに現れる「BEK」黒い目をした子供たちの謎/遠野そら
虹彩の無い黒い目に青白い肌をした無気味な子供たちーー「Black Eyed Kids(通称BEK)」は、正体不明ながらも、1980年代より今なお目撃が続いている。様々な目撃情報、そこから見えてくるBE
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都市伝説「黒い目の子供」がイギリスでも目撃されたという映像が話題だ。現場は英国屈指の超常現象ホットスポットで…!
近年、主に米国で急速に広まった都市伝説の一つが「黒い目の子供(Black-Eyed Children/BEC、もしくはBlack-Eyed Kids/BEK)」にまつわる話だ。その名の通り、瞳と白目の区別なく真っ黒な眼球と眼窩、青白い肌、古臭い服をまとった6~16歳くらいの子供が深夜の住宅街や道端に現れる。そして、ドライバーや住民に向かって「助けて」「中に入れて」などと求めながら怪力で窓を叩いたり、しつこく追いかけてくるという。
主に1990年代後半から相次いだ目撃証言は、やがてネットの普及とともに英国をはじめ他国にも伝播し、今も多くの人々を恐怖に陥れ続けている。その正体については悪魔・異星人・幽霊など諸説あるが、もちろん答えはまだ出ていない。そして今、なんと8年前から英国にBEKが出現していたことを物語るショッキングな映像が再び世界の注目を集めているのだ。
英メディア「LADbible」によると、問題の動画は2015年にイングランド中部の森林地帯、キャノック・チェイスの上空を飛行していたドローンに搭載されたカメラが偶然捉えていたもの。一見すると見落としがちだが、人の気配を感じられない広大な森に、あまりにも場違いに思える白服の女性がいたことを確認できる。状況としては実に奇妙だが、とはいえ映像から女性の顔をハッキリ確認することはできず、これだけでBEKと決めつけてよいものか――? 実は、それにはれっきとした理由があるという。
動画の撮影場所であるキャノック・チェイスは、多くの人々を魅了する観光地だが、長年にわたり超常現象のホットスポットとしても世界にその名を轟かせてきた。というのも、これまで現地ではUFOや幽霊はもちろんのこと、米国のビックフットとよく似た獣人型UMA(未確認動物)に至っては19世紀から目撃が相次いできた上、昨今は森でBEKと遭遇したという報告も数多く上がっていたようだ。なお、英紙「DAILY STAR」のインタビューに答えた著名ゴーストハンターのロバート・パルム氏は、次のような見解を述べている。
「この映像は、まさしく現地をBEKが徘徊していることの証拠となるでしょう」
「キャノック・チェイスに現れるBEKは、最初は普通の少女に見えるため、出会った人は『森で迷ったのではないか』と心配します。ところが、こちらを向いた彼女の目を見て驚いているうちに、その少女は姿を消してしまうのです」
ちなみに英国のBEKは、19世紀にジフテリアの流行で命を落とした子供の幽霊であり、その影響で眼窩まで全体的に黒く見えるのだという説や、1965~67年にかけてレイモンド・モリスという連続殺人鬼に殺害された3人の子供だとする説もあるという。やはり、目撃者に対して何かを必死に訴えてくるというBEKの特徴から考えると、不本意な形でこの世を去ることになった存在であるように思える。BEKをただ怖がるのではなく、彼らの思いに耳を傾けようとする姿勢も必要かもしれない。
webムー編集部
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