南極の超古代遺跡と地底王国アガルターー地球深部の謎/世界の新七不思議
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『旧約聖書』の「創世記」に記された、神と人類の物語を新たな視点から『聖書』を読み解くことで、ついに明かされる人類の歴史と未来。「シン・創造論」が告げる終末とは、はたしてどのようなものなのか!? 三上編集長がMUTubeで解説
2022年、NASAは科学史に残る偉業を達成した。
ビッグバン、つまり宇宙(あるいはこの世界)が始まった直後の姿を撮影することに成功したのだ。まさに擬似的なタイムトラベルといっていいだろう。西暦2023年に生きるわれわれが、130億年前に始まった初期の宇宙を目撃したのだから。
ご存じのように、光は秒速約30万キロメートルで進む。われわれが観測している限りにおいて、これより速い伝播速度を有した物体や現象は存在しない。したがって遠ければ遠いほど時間軸上も過去を見ている、ということになる。
これを利用してビッグバン直後の宇宙を観測しようというアイデアは、ハッブル宇宙望遠鏡の時代(打ち上げは1990年)から存在していた。 だが、そこには大きな問題があった。解像度である。
宇宙は真空なので、障害物がなければ究極の果てまで見ることができる。理論上、小さな点にも無限に近い情報が含まれていることは明らかだ。
だがこれまでは、その小さな点を可視化する方法が存在しなかった。
それを可能にしたのが、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡である。日本ではあまり報道されていないが、これによって46億光年という、途方もない彼方の画像をわれわれは鮮明に見ることができるようになったのだ。
重力レンズ効果により多少歪んではいるものの、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は初期宇宙の姿と、宇宙の始まり直後の銀河(これもわずかではあるが)の様子を撮影し、地球に送ることに成功した。と書くと、読者は不思議に思われるかもしれない。ビッグバン直後に銀河が存在したのか、と。
だが、画像を見てもらえればおわかりのように、初期の宇宙にはすでに多くの銀河が輝いていた。それが証明されたのである。天文学や物理学の世界において、常識が覆った瞬間だった。
改めて書くが、従来の宇宙理論ではこんなことはあり得ないはずだった。
なぜならビッグバン理論では、宇宙の始まりには水素やヘリウムなどの軽い元素があるだけで、そこから徐々に重い元素、ガス惑星や恒星、惑星などができあがった、とされていたからだ。
ところがたった一枚の画像で、それまでの常識は覆ってしまった。
なかにはビッグバン理論そのものが間違っていたのではないかとか、アインシュタインの定常宇宙論のほうがまだ現実に即しているのではないかという、さながら天文学の世界が100年前に戻ったかのような議論さえなされている。
だが筆者にいわせれば、これは必ずしも科学や天文学、物理学の後退を意味するものではない。
新しい事象が発見され、これまでの説に矛盾が生じた場合、それは正されなければならない。具体的には一度、その理論が確立した原点まで戻ることを要求される。ビッグバンはあったのか、あったとしてその直後に何が起きたのか――そういった議論を改めて詰めていく必要がある。
大きな違いは、そこで用いられるデータが最新のものということだ。議論自体は過去の再現でも、使われるエビデンスは最新データなのである。これは科学の大いなる前進なのだ。
唐突だがここで筆者は読者に、『聖書』の一節を紹介したいと思う。
初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。「光あれ。」
こうして、光があった。神は光を見て、良しとされた。神は光と闇を分け、光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である。
神は言われた。「水の中に大空あれ。水と水を分けよ。」神は大空を造り、大空の下と大空の上に水を分けさせられた。そのようになった。神は大空を天と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第二の日である。
(『旧約聖書』「創世記」第1章1~8節/新共同訳)
いかがだろうか。
これまでに構築されたいかなる理論より、この一節のほうがジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がとらえた宇宙の現実に即しているのではないか。筆者にはこれが、一瞬で宇宙の銀河││光と天と地――が創造された情景を表現しているように思えてならないのだ。
実はこのように『聖書』の記述は科学的にも正しい歴史なのではないかという考えは、キリスト教圏ではごくごく当たり前に存在する。
その極端なものは「創造論(クリエイショニズム)」と呼ばれるが、筆者はそこに独自の解釈を加えることで、新たな歴史、世界観を提示していきたいと思っている。これを仮に「シン・創造論」と定義しておこう。
では、これから『聖書』をテキストに、壮大な時間の旅を始めることにしよう。
(文=嵩夜ゆう)
続きは本誌(電子版)で。
webムー編集部
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