クレムリンが空っぽになる!? 「中東のノストラダムス」ミシェル・ハーイクの2023年大予言/羽仁礼

文=羽仁礼

    毎年の大晦日に、世界情勢や自然災害、事件、事故など、翌年に起こる出来事を予言するレバノンの予言者、ミシェル・ハーイク。「中東のノストラダムス」と呼ばれるハーイクは、2023年の世界をどのように予言したのか!? ブラジル大統領府襲撃、アルツハイマー病の新薬承認が早くも的中!!

    2022年の予言はどれほど的中したか?

     2022年12月31日、またもあの男がレバノンのテレビ特番に姿を見せた。「中東のノストラダムス」と異名をとるレバノン人予言者、ミシェル・ハーイクである。さながら日本の「紅白歌合戦」のごとく、ミシェル・ハーイクの予言は、レバノンでは大晦日の定例番組となっている。

    2022年10月号の本誌記事でも話題となったレバノンの予言者、ミシェル・ハーイク(写真=ミシェル・ハーイクのインスタグラムより)。

     かのフランスの大予言者と同じファースト・ネームを持つこの人物は、大晦日に限って地元のテレビ局MTVに出演し、翌年の出来事を予言する。過去には、1986年のスペースシャトル・チャレンジャー号の事故、1997年のダイアナ元妃死亡、1999年のトルコでのイズミット地震、2019年の新型コロナウイルスの発生、2021年にアメリカで起きた連邦議会議事堂乱入事件など、無数の事件を予言し的中させてきている。

     番組の冒頭登場したのは、ロングヘアーにくっきりした顔立ちをし、インナーなしで黒いジャケットを羽織って、胸の谷間の部分を露わにした出で立ちのレバノン美人だ。この女性アナウンサーはハーイクについて簡単な解説を行い、昨年のロシアのウクライナ侵攻やイギリスの政変に関する予言が見事に的中したと述べた。

    2022年12月31日に放送されたテレビ特番で、女性司会者を前に淡々と予言を発表するハーイク(写真=YouTube「MTV Lebanon」より)。

     紹介を受けて登場したハーイクは、「レバノンについては不正をあばき、汚職を撃退する魔法の杖が適用される」と、レバノン内政に関する漠然とした見通しを述べた後、おもむろにアラブ諸国の国別の出来事について予言を始めた。その後1時間以上にわたって、レバノン国内情勢や世界の主要国に関し、約400の事件を列挙した。そのうち、アラブ・中東以外の諸国に関する予言は100件ほどである。

     では、ハーイクの予言の具体的な内容はどのようなものだろうか。詳細に入る前に、彼の予言の精度がどの程度のものなのか、昨年の例をもとに検証してみたい。

     2022年もハーイクは、300以上の予言を残し、その大多数はアラブ・中東諸国に関するものであった。しかも、レバノン国内情勢などは、個々の政党や個人の動きにまで言及しているのだが、こうした内容が日本で詳しく報道されることは極めて少ない。つまり、これらの地域に関する予言について詳細に検証することは容易ではないのだ。

     そのため今回は、国際情勢に関する予言87件に限って、的中かどうか判断してみた。

     とはいえ、これもそれほど簡単ではない。ハーイクの予言には、「イギリスで女性が最高の地位に就く」とか、「カナダで地震」など、比較的はっきりした内容のものもあるが、「ホワイトハウスの一部が白くなくなる」とか、「闇がオーストラリアを覆う」など、具体的にどのような事態を表現したのか判断に苦しむものも多い。

     もっとも、「イギリスのボリス・ジョンソン首相は流砂の上に立っており、政治的にも個人的にも将来が不安である」という予言のように、ジョンソン首相辞任という事態が生じて、初めて納得させられるような場合もある。

     そこで今回は、国際情勢に関する予言に対象を絞ったうえで、彼が述べた内容に沿った事件が実際に起きたかどうか、筆者に確認できた範囲で的中率を判断することにした。その結果、87件中52件を的中とした。的中率にすると59.8パーセントほどになる。

     ただし、ひとつ悩ましい事例がある。それは、「スキーのスロープで有名なスポーツ選手が死亡」という予言である。2022年中にはこのような事件を確認できなかったので外れと判断したのだが、年を越した今年の1月29日、長野県小谷村の白馬乗鞍岳で、アメリカの元フリースタイルスキー世界チャンピオン、カイル・スメインが雪崩に巻きこまれて死亡するという事件が起きた。
     ハーイクは毎年末、翌年に起きる事件として数々の予言を披露しているが、それらの事件が実際にいつ起きるかは、彼にもわからないという。とすれば、年を越した2023年初頭の事件を2022年のものとして予言していたことも充分考えられる。この予言も的中とすると、的中率は6割をわずかに越えることになる。

     この数字を踏まえて、ハーイクとその予言をどう評価するかは、人によっても異なるだろう。他にも個々の予言の判断については判定が分かれる微妙なものはあるし、実際に事件が起きたにもかかわらず、筆者として確認できなかったものもあるだろう。

     他方、「カナダの地震」のように明らかに外れた予言もあるし、イギリスのエリザベス女王薨去や、日本の安倍晋三元総理の殺害など、彼がまったく言及していない事件がいくつも発生していることも否定できない。

     しかし、彼が口にした予言のほぼ6割が的中したということは、かなり恐るべき事態である。彼の場合、毎年の予言は前年末にテレビを通じて公開してしまうから、その後改ざんする余地はないのだ。

    見事に予言が的中 ロシアのウクライナ侵攻

    ロシア軍の攻撃を受けたウクライナの首都キーウの商業施設。ハーイクはロシアのウクライナ侵攻の予言を見事に的中させた(写真=AFP=時事)。

     特に2022年には、ロシアに関係する予言は、すべて的中したといってよいだろう。
     まず、「ロシアとウクライナで大いなる破壊が起こり、プーチンは引き下がる」という予言があった。この予言自体、ロシアのウクライナ侵攻を事前に予知していたとしか考えられない。
     ウクライナは全土でロシアの攻撃を受け、多くの都市や町が破壊された。ロシアのほうも兵員や装備に大損害を受け、国境近くの町も攻撃を受けている。まさに「大いなる破壊」である。

     侵攻当初には、世界第2の軍事大国ロシアの前に、ウクライナは到底太刀打ちできないという見方も根強かった。日本の政治家の中にも、ウクライナに早期降伏を勧めるような意見を述べる者があった。
     他国の国民が徹底抗戦の決意を固めているなか、安全地帯にいる第三者が身勝手な判断を押しつけるべきでないという点はさておき、政治家という国政に関わる立場の人間がこのような発言をするのは、じつはかなり危険なことである。というのは、日本はウクライナのように侵略を受けた場合、抵抗する気がないのではないか、という誤ったメッセージを国際社会に与えかねないからである。

     だがウクライナは、欧米諸国の軍事支援をはじめ、国際社会からのさまざまな支援を得て侵略に立ち向かい、当初占領された領土からロシア軍を押し返している。

     では、プーチン大統領は予言されたとおり引き下がったといえるのだろうか。
     2023年になってもまだ、プーチンはウクライナに対する侵攻を継続する意思を繰り返し表明している。しかし昨年11月6日、ロシアはヘルソン州のドニプロ川西岸から撤退した。この地域はロシアが9月末に一方的に併合を宣言し、自国領であるとみなした4州の一部である。つまりロシア軍はプーチンも承認のうえで、自国の領土とみなす地域から引き下がったのである。
     この「プーチンが引き下がる」という言葉の意味を、「撤退を余儀なくされる」と解釈するなら、ロシア軍は昨年2月24日の侵攻直後に占領した多くの地域から撃退されている。ウクライナ軍のザルジニー総司令官は1月2日、ロシアのウクライナ侵攻後にロシアに占領された領土の40パーセントが昨年解放されたと明らかにした。今後もさらに領土の解放が進みそうな勢いである。

    「プーチンの星が消える」「不完全な手段がプーチンに高くつく」「クレムリンが被害を受ける」といったロシアに関する他の予言も的中したといってよいだろう。

    ロシア軍に占拠されたザポリージャ原子力発電所。ここで爆発が起これば、チェルノブイリ原発事故を上回る大惨事につながりかねない(写真=Wikipedia)

     さらに、「チェルノブイリを思いださせるニュース」という予言もあった。
     ウクライナ侵攻当初、ロシアはチェルノブイリ原子力発電所を一時的に占拠し、さらにザポリージャ原子力発電所に対しても攻撃を行った。世界はかつてのチェルノブイリの惨劇をまざまざと思いだした。ザポリージャ原発については、11 月にもまた発電所付近で爆発が相次ぎ、放射能物質漏洩の悪夢はまだ消え去っていないのだ。

    ロシアとウクライナの2023年の動向は?

     では、戦争の帰趨について、ハーイクはどう予言しているのだろうか。

     今年彼は、ロシアについて10件、ウクライナについては4件の予言を行っている。ウクライナの4件は、いずれも戦争の帰趨に関するものである。
     ロシアについては、「ある夜突然クレムリンが空になる」「プーチン暗殺計画が公然のものとなる」「NATOとロシアの敵対が生じる」というものもあるが、ハーイクによれば、今回の戦争は最終的に交渉によって解決されるようである。

    アメリカ議会で演説するゼレンスキー大統領。ハーイクの予言どおり、今年ロシアとウクライナの戦争は終結を迎えるのか(写真=Wikipedia)

     ロシアに関する予言で彼は、「クレムリンが条件を提案し、ウクライナはその大部分に同意する」と述べており、ウクライナについても「ゼレンスキーの提案はすべてが拒否されず、彼はロシアが受けいれられる条件に達し、新しい段階に道を開く」「ロシアとウクライナの平和に道が開かれる」と予言している。

     そして、両国の和平交渉にはローマ教皇庁も関与するようであり、さらに「イーロン・マスクがロシアとウクライナに関する決定的な行動をとる」とも述べている。
     イーロン・マスクといえば、昨年10月上旬、ロシアが総動員すればウクライナが勝利することはまずありえないとか、彼の所有するスペースX社が運営し、ウクライナにも提供されているスターリンクのサービスを停止する可能性を示すなどして物議を醸したことがある。
     その後立場を修正したようであるが、そのマスクが具体的にどのような行動をとるかは、ハーイクの短い言葉からは明らかでない。

     ともあれ、現在進行中の悲惨な紛争が話し合いで解決できるならそれに越したことはない。平和が訪れることを期待しよう。

    イギリスの政情不安とアメリカ株式市場

     レバノンのアナウンサーが、ロシアのウクライナ侵攻と並んで言及したのが、イギリスの政治情勢に関する予言である。

    「イギリスのボリス・ジョンソン首相は流砂の上に立っており、政治的にも個人的にも将来が不安である」「イギリスではさまざまなレベルで辞任が相次ぐ」、そして「イギリスで女性が最高の地位に就く」という一連の予言は、政府関係者50人以上が辞任するという事態を受けてジョンソン首相が辞任を表明し、後任に女性のリズ・トラス首相が選任されるというイギリスの政変を見事に予言し、的中させたといえるだろう。

    2022年10月20日、 保守党党首を辞任することを表明するトラス(写真=Wikipedia)

     他方、そのトラス首相は経済政策の失敗で国内に大きな混乱を巻きおこし、就任1か月半で辞任、9月の決選投票を争ったリシ・スナク首相が就任した。このあたりの動きについて、ハーイクは何も述べていない。

     しかし、ハーイクはスナク首相に関し、2023年には「災害が待ち受けている」という不吉な予言を残している。イギリスの政情不安はまだ続きそうである。

     アメリカに関しては昨年、15件の予言をしているが、そのうち7件を的中と判断した。

    2022年5月23日、来日したアメリカ合衆国のジョセフ・バイデン大統領は岸田総理と首脳会談を行った(Wikipedia)

     まず、「バイデンの人気は彼の年齢とともに衰える」という予言はまさにバイデン大統領の支持率低下を予言していた。2021年6月に56パーセントを記録した大統領支持率であるが、その後次第に低下し、コネチカット州のキニピアク大学が昨年7月20日に発表した世論調査結果では31パーセントまで下がってしまった。最近では少し回復傾向にはあるようだが、昨年中を通じて低水準であったことに変わりはない。「株式市場の混乱と財政の不安定」という予言も的中したといえる。

     アメリカ株価の代表的な指標であるダウ・ジョーンズ工業株価平均で見てみると、これによって算定された平均株価は2021年11月8日に史上最高値の3万6432ドル22セントを記録した。しかし2022年になると下落を続け、2万9590ドル41セントという最低値となった。その後幾分持ち直してはきているが、2022年年頭の数字にはほど遠い状況で終わった。

     メタ(旧フェイスブック)創業者マーク・ザッカーバーグについても、ハーイクは「彼の計画に衝撃と悲しみ」と述べていた。
     そして、フェイスブック創業以来、毎年売上げを伸ばしていたメタは、昨年4月から6月の決算において初めて前年同期比の売上高が減少、11月には1万人の従業員削減を行うことになった。

    「ザ・シンプソンズがもうひとつ予言する」というものもあった。
     アメリカの人気アニメ「ザ・シンプソンズ」は、1989年以来続く長寿番組だが、過去にトランプ大統領の登場や2001年のアメリカ同時多発テロなど社会的な事件を予言したといわれる。はたして昨年も、1998年3月の放送がロシアのウクライナ侵攻を予言していたとして話題になった。

     他方ハーイクは、「バイデンに対する裏切りが進行する」「バイデン大統領はホワイトハウスを去る」とも述べていた。しかし、バイデン大統領が外国訪問以外でホワイトハウスを出ていくようなことはなかったし、「バイデンに対する裏切りが進行する」という予言についても、筆者として確認できなかったので外れとした。

    「レーダーがUFOを捉える」という予言もあり、新たなレーダー・ビジュアル事件が発生するかと、筆者も個人的に期待したが、これは外れたというべきだろう。
     5月17日には、アメリカの下院で53年ぶりのUFOに関する公聴会が開催され、新たなUFO映像も公開されたようだが、これは目視と同時にカメラで撮影されたということで、レーダーで捉えられたものではなかったようだ。

    2023年のアメリカを取り巻く不穏な予言

     そして2023年、ハーイクはアメリカに関し、23件の予言を行っている。なかでも彼が注目しているのが、イーロン・マスクである。

    TED2022でツイッター買収について話すイーロン・マスク。大型SNSの買収も話題となった(Wikipedia)

     たとえば、「テスラの運命を脅かす危機」「イーロン・マスクの苦難の旅開始を告げる秒読み」という予言があり、2023年はマスクにとって多難な年になりそうだ。
     さらに、「イーロン・マスクの母親について人々が多く話す」とか、「イーロン・マスクが参加するUFOやエイリアンに関するトーク・セッション」という予言もある。マスクがこれらのテーマについて何か重大な発表をするのかもしれない。

     政治的なものとしてはほかに、「カマラ・ハリス副大統領のパフォーマンスに対する疑問」「クリントン一家が再び注目を浴びる」というものがあり、経済的には「銀行、株式市場、財政分野での後退が待っている」とし、また「連邦議会議事堂襲撃は1回だけでなく、次回はよりひどい」とも述べている。2021年の連邦議会議事堂占拠事件のようなものが再び発生するのだろうか。

     社会的には「大規模な脱獄事件」「著名なメディア関係者の衝撃的な死」「ジョニー・デップとアンバー・ハードの裁判に新しい展開。判決はまったく予期しないもの」という予言がある。

    UFOや「外宇宙からの明確なメッセージ」についても予言したハーイク。もし実現すれば、2023年は人類にとって新たな"宇宙元年"となるかもしれない。

     さらにUFOに関して、「エリア51のUFO関連ファイル公開促進に導くイベント」というものもある。ほかにも、「地球人が外宇宙からの明確なメッセージを受ける」という予言もあり、2023年にはUFO・宇宙人関係で大きな進展が期待できそうだ。

     2023年のハーイクの予言には、日本に直接関係するものはない。だが、気になるものもある。それは中国に関するものだ。

     ハーイクはいう。「台湾に関する大胆で決定的な動きがあらゆるレッドラインを越え、アメリカの指導力を低下させる」というものだ。これが台湾を巡る武力衝突、すなわち台湾有事を意味するかどうかははっきりしないが、もしそうであれば、日本も当然巻きこまれることになるだろう。

    年明け早々予言的中! 新薬とブラジルの騒動

     他の諸国に関する予言でまず注目されるのは、「トルコ、キプロスおよびギリシアが予期しない軍事的事件を起こす」というものである。

    GoogleMapより。

     ギリシア系住民とトルコ系住民が共存してきたキプロス島では、1960年にキプロス共和国が成立したが、1974年7月のクーデターを契機に、トルコがトルコ系住民の保護を名目にキプロスに侵攻し、以来島の北部が事実上分離独立した状態が続いている。
     こうした状況を背景に、キプロスでトルコやギリシアも巻きこんだ何らかの軍事行動が行われることは十分に考えられる。

     また、他の国について見てみると、「カナダ首相とその家族に危険」「カナダの路上、モール、学校で銃による暴力事件が多発」「オーストラリアの抗議活動は平和的なものばかりではない」「サウジアラビア王家はたびたび悲しみに見舞われる」「イラクで大規模な自然災害」「イランの女性はあきらめない。内部から変化が起きる」「オランダで過激派が攻撃」などの事件を予言している。

     他方、今年は魔術や超能力に対する関心も高まりそうだ。

    「サイキックな事件が世界を席巻する。たとえばサイコキネシスは一般的になる」「2022年ワールド・カップで行われた魔術の儀式が明らかになる」「魔術あるいはトリックを行う人物が人々を驚かす」といったものだ。「ムー」の読者としては、期待を込めて推移を見守ることにしよう。なお、予言の中には「アルツハイマー病と乳がんの治療」とか、「ルーラ・ブラジル大統領の政府が攻撃を受け分裂する」というものもあった。

    2023年1月6日、アメリカで迅速承認されたアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」。https://time.com/6244798/fda-approves-lecanemab-alzheimers-drug/

     正月気分の抜けきらない1月6日、アメリカ食品医薬品局(FDA)が、日本のエーザイとアメリカのバイオジェンが共同開発したアルツハイマー病の治療薬を承認したと発表した。

     さらにブラジルからは8日、ボルソナロ前大統領支持者らおよそ3000人が大統領府や国会議事堂、連邦最高裁判所を一時占拠したという報道も飛びこんできた。
     FDAの今回の承認は迅速承認と呼ばれるもので本承認ではないが、ハーイクの予言が早くも的中しつつあるようだ。

    羽仁 礼

    ノンフィクション作家。中東、魔術、占星術などを中心に幅広く執筆。
    ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。

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