異色の鼎談「科学が見捨てた“不思議”は、すべて本当だった!」/ムー民のためのブックガイド

文=星野太朗

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    科学が見捨てた“不思議”は、すべて本当だった!

    保江邦夫 さとうみつろう 三上丈晴 著

    物理・オカルト・スピリチュアルに精通する異色の3人が、この世の不思議について語り尽す

     保江邦夫氏。いわずと知れた日本を代表する理論物理学者。専門は量子力学・脳科学。湯川秀樹博士の素領域理論の継承者にして、本欄の常連でもある。
     さとうみつろう氏。哲理学作家にしてシンガーソングライター。スピリチュアル方面への関心が深く、主宰するYouTubeチャンネル『神さまとのおしゃべり』の登録者は75万人を超える。沖縄のノロの末裔であり、あのバシャールと2度にわたって対談したり、天皇の祈りのパワーを乱数発生器で確認したこともある。
     そして三上丈晴氏。いわずと知れた本誌編集長であり、オカルト界の生き字引。筑波大学自然学類を卒業、物理学は自家薬籠中の物である。

     本書は、この異色中の異色ともいうべき3人が、2日間にわたって、この世の不思議について語り尽した鼎談本。
     話はUFOから幽霊、ウイルス進化論から原爆投下の真相、悪魔や魔物の実在から、日本という国が持つ真の底力まで、実に多岐におよんでいる。その中で、たとえば、超能力者はエネルギーを発しているのではなく「世界を創造」しているのだ、といった目から鱗の斬新な解釈も開陳される。

     3人のうち、みつろう氏はもっぱら問題を提起し、これについて三上氏が詳細に解説。そこに、実は3人の中で一番ブッ飛んでいる保江氏が、いきなり突拍子もない話をぶっ込んでくる、という構成。
     何しろこの保江氏、高名な理論物理学者でありながら、スピリチュアル界隈にも精通しておられる。小学生のころにUFOを目撃するわ、「緊縛」体験をきっかけに「無空間状態」が発動して遠隔で知人女性の身体を触るわ、ステロイドの投与で人格が変わり果てるわ、霊障に悩まされるわ、公安にもマークされるわと、想像を絶するような話が、次から次へと、ごく当たり前のように飛び出すのである。
     さらに三上氏は、その膨大にして浩瀚、かつ正確無比なオカルト・科学両面の知識でもって、読む者を圧倒する。鼎談というライヴの場で、これだけの情報が立て板に水のごとくスラスラとあふれ出すのだから、さすがは本誌編集長、ただ者ではない。その一方で、たとえば三軒茶屋の某ビルで霊の物質化を目撃して動画に収録したり、某所で女性の霊に乗っかられたり、こっくりさんとコミュニケーションしたりと、不思議な体験には事欠かないというからおそれいる。
     こういう方が心血注いで創っている雑誌なのだと思えば、本誌の尊さもいや増すことだろう。

    VOICE/2200円(税込)

    (月刊ムー 2026年11月号掲載)

    星野太朗

    書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。

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