神木に打ち込まれた無数の鎌! 呪詛でも縁切りでもない祈願の現場「丹生酒殿神社」/小嶋独観

文・写真=小嶋独観

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    珍スポ巡って25年、すべてを知る男による全国屈指の“珍寺”紹介。今回は和歌山県かつらぎ町の「鎌八幡」。神木に打ち込まれた大量の鎌の意味とは……!?

     和歌山県の北部にある丹生酒殿神社。

    写真=小嶋独観

     世界初の全身麻酔による外科手術を行った華岡青洲が石灯籠を奉納した神社として有名だが、もうひとつ樫の神木に鎌を打ち込む習俗でも知られている。

    写真=小嶋独観

     大木に鎌を打ち込む行為は縁切りや呪詛を連想させる。

    写真=小嶋独観

     実際に見てみると幹に大量の鎌が刺さった様子は何とも不気味だ。

    写真=小嶋独観

     しかしこの鎌は子宝や安産、無病息災などを祈願するために打ち込むもので、見た目のおどろおどろしさの割には意外と穏健な奉納なのだ。

    写真=小嶋独観

     打ち込まれた鎌は刃先が木に食い込んでいけば願いが叶い、落ちてしまうと願いが叶わないとされている。

    写真=小嶋独観

     だから幹の上の方は持ち手の部分が風雨に曝され落ちてしまい、鎌先の刃だけが残っている。

    写真=小嶋独観

     大量の鎌先が刺さった巨木は痛々しくもあるが、それだけご利益もあるのだろう。
    (注:現在は樹木保護のため打ち込まれていない模様)

    珍寺大道場 ― 鎌八幡(和歌山県)

    小嶋独観

    ウェブサイト「珍寺大道場」道場主。神社仏閣ライター。日本やアジアのユニークな社寺、不思議な信仰、巨大な仏像等々を求めて精力的な取材を続けている。著書に『ヘンな神社&仏閣巡礼』(宝島社)、『珍寺大道場』(イーストプレス)、共著に『お寺に行こう!』(扶桑社)、『考える「珍スポット」知的ワンダーランドを巡る旅』(文芸社)。
    珍寺大道場 http://chindera.com/

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