AIの次に「脳を直接支配される」未来が迫る! 脳チップ研究の最前線と先行する中国の脅威
AIの普及が人間をバカにしている!? それも大いに問題だが、しかし時代はその次――人間の脳を直接操作する未来を見据えている!
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地球温暖化が進む現在、「このままでは、いずれ世界は灼熱地獄になる」という未来予測が定説となっている。しかし、最先端の気候科学が導きだしたのは、真逆のシナリオだった。この記事を三上編集長がMUTubeで解説。
「昔に比べて、ずいぶんと夏が暑くなった」──こんな言葉を日々の会話で耳にしたり、自分自身で口にしたりすることが、ここ数年で増えたのではないだろうか。
「地球温暖化」という言葉がメディアや教育の場で盛んに叫ばれるようになって久しいが、今やそれは遠い世界の学術的な警告ではなく、われわれの肌で直接感じる切実な実感として迫ってきている。
気象庁が長年にわたって蓄積し、公開している精密な観測データをひもといてみると、その実感は数値として明確に表れている。それらのデータによれば、日本の年間平均気温は、およそ100年あたり1.44度というきわめて高い割合で上昇を続けているのだ。
特に1990年代以降の推移は顕著であり、それ以前とは比較にならないほど高温になる年が頻発するようになった。さらに恐ろしいことに、ここ数年のデータに目を向けると、気温の上昇率そのものがより加速している傾向さえ見て取れる。
こうした異常ともいえる気候の変化の深刻さを受けて、気象庁は従来の「猛暑日」(最高気温がセ氏35度以上)という枠組みだけでは現状の危機を表現しきれないと判断し、最高気温がセ氏40度を超える日を新たに「酷暑日」と呼称することを決定したほど。しかし、平均気温の上昇という現象は、日本に限った話ではない。それは全世界で起きている地球規模の環境問題なのだ。
欧州連合(EU)の専門機関である「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」が発表した世界的な観測データによると、工業化が本格化する産業革命以前、つまり1850年から1900年にかけての平均気温と、産業革命以降の地表における平均気温の差は、2015年以降、一時的な例外もないまま常にプラス1度を上回りつづけている。
近年、事態はさらに悪化し、2024年にはついに、国際的な防衛線とされていたプラス1.5度の境界線を突破してしまった。この数字が意味するのは、地球全体の気候システムが、過去数千年間維持されてきた安定した平衡状態から完全に逸脱しつつあるという事実である。
急速に進行しているこの温暖化の影響は、世界各地で破壊的な形でその姿を現しはじめている。大気と地表の温度が上昇することによって、大気中の水分バランスが崩れ、ある地域では深刻な干ばつを引き起こし、また別の地域では、海水から蒸発する水蒸気が巨大な台風や猛烈な豪雨をもたらしているのだ。
また、不安定な気候は農作物の品質低下や収穫量の減少を引き起こし、日常生活に大きなダメージを与えている。ほかにも、デング熱やマラリアなどを媒介する蚊の分布が拡大し、かつては熱帯地域だけだった感染症が、身近な健康リスクとなりつつある。
さらに、気温の上昇によって、何万年もかけて形成されてきた極地周辺の氷山やグリーンランドの膨大な氷床、そしてシベリアなどの永久凍土が、目に見えるほどのスピードで融解し、減少を続けている。
極地に存在する膨大な氷が水になると、自転の力によって赤道付近へと移動し、海面が上昇する。加えて、赤道付近に集まった質量が、地球の自転速度に影響を与えることも研究者の間で指摘されている。日常生活においては気にならないレベルの変化であっても、精密な時間を利用している高度な情報通信システムや金融ネットワークの運用にとっては、その変化が大きな負担となりうるのだ。
なぜこれほどまでに、地球温暖化は加速度的に進んでしまっているのだろうか。温暖化の原因には太陽活動や大規模な火山噴火など、いろいろな要素があるが、その根本的な原因のひとつとして挙げられているのが、二酸化炭素(CO)やメタン(CH)、一酸化二窒素(NO)などに代表される「温室効果ガス」の濃度上昇である。
これらのガスは、太陽から地球に降り注ぐ光(可視光線)をそのまま透過させる。その一方で、太陽光によって温められた地表から、宇宙に向かって逃げていく熱(赤外線)を吸収し、再び四方八方に放射するという特性を持っている。
地球は、温室効果ガスという透明で厚手の毛布に包まれているようなもので、本来は宇宙空間へ逃げていくはずの熱が、毛布によって大気圏内に閉じ込められ、結果として地球の気温を上昇させているのだ。
そもそも温室効果ガスは、生物の生存に適した温度に保つために必要な存在だったが、産業革命以降、人類が石油や石炭といった化石燃料を大量に燃やしはじめたことで、大気中に存在する温室効果ガスの濃度が一気に跳ねあがった。それによって、何百万年という時間をかけて維持してきた精密な熱のバランスが、わずか百数十年のうちに崩れてしまったのである。
もし、われわれがこれまでと何ら変わることなく、目先の利益や利便性のために化石燃料を燃やしつづけていった場合、地球はどのような末路をたどることになるのだろうか。
多くの人は、暑さによってすべてが干上がり、不毛の砂漠が広がる世界を想像するかもしれない。しかし、最先端の気候科学が提示するシナリオの中には、単純な一直線の未来ではなく、過剰な温暖化がある臨界点を超えたとき、急激かつ猛烈な寒冷化が引き起こされるという、きわめて逆説的な仮説も存在する。温室効果ガスにより、気温が上昇している現在の世界が、どのようにして氷に閉ざされた冷たく寒い世界へ変貌するのか、その恐るべきメカニズムを見ていこう。
(文=水野寛之)
続きは本誌(電子版)で。
webムー編集部
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