おもしろくてふしぎな動物たちの絵が大集合! 市立伊丹ミュージアムで「動物画譚展」開催中

    もふもふ?ゾクゾク? 日本人が描いてきた動物の絵がずらりと並ぶユニークな展示が開催中。

    妖狐に霊獣……動物たちの絵物語が大集合

     古来、動物はさまざまなアートや文学のモチーフとして描かれてきた。今でも絵本やマンガ、アニメのなかには人間のようにしゃべり、泣いたり笑ったりする動物が数多く登場しているが、そうした表現のルーツははるか昔にまでさかのぼる。

     市立伊丹ミュージアムで開催中の「動物画譚展 おもしろくて不思議な動物たちの絵物語」では、日本人が長い歴史のなかで描いてきた動物にまつわる作品が、約150点も展示される。室町時代の御伽草子や、さるかに合戦などの昔話にも目を惹かれるが、ムー的に注目したいのは、この世ならざるモノとして出現する動物たちの姿だ。平安朝廷を震撼させた伝説の大妖怪九尾の狐を描いた「玉藻前草子絵巻」や、まるで図鑑のようにさまざまな化け物があらわれる「大石兵六物語絵巻」などのほか、かわいいキツネたちがたっぷり描かれた見るからに縁起のいい「稲荷狐図」まで、描かれる動物たちのバリエーションもさまざま。日本美術にあふれる古今の多彩な動物表現が堪能できる展示だ。

    《玉藻前草子絵巻》江戸時代初期、サントリー美術館蔵。
    森二鳳《稲荷狐図》安政六年、関西大学図書館蔵。
    《大石兵六物語絵巻》江戸時代、国立歴史民俗博物館蔵

    「動物画譚展 おもしろくて不思議な動物たちの絵物語」

    会場:市立伊丹ミュージアム(兵庫県)
    会期:4月11日(金)〜6月1日(日)
    料金:一般1,000円、大高生700円、中小生400円
    詳細は公式サイトから https://itami-im.jp/

    webムー編集部

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