【放送事故】悪魔ゲー「FAITH」日本版お披露目イベントで宇宙海賊に悪魔が憑依して会場は大混乱へ

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    悪魔ゲーム「Faith: The Unholy Trinity」日本版お披露目となったステージにムー参戦! なんと「悪魔祓い」を実践することに……?

    秋葉原に宇宙海賊とムーと悪魔が終結

     2025年3月15日土曜日、東京のベルサール秋葉原で開催された「ハピネットゲームフェス! ~2025 春の陣~」で行われたステージイベントにて、「FAITH: The Unholy Trinity」というホラーゲームの日本版が発表された。2025年8月7日に発売で、パッケージ版の予約も始まっている。

     エクソシストが主人公の悪魔祓いゲームということもあり、本作への関心は「ムー」としても高い。
     そこで、今回のイベント中、スペシャルなステージイベントが開催された。ゲストには、かの宇宙海賊ゴー☆ジャス氏とおけちゃん(天の声)というYouTube「ゴー☆ジャス動画」のコンビ、そして月刊ムー編集長の三上丈晴と、webムーの望月哲史も登壇。望月は「三上氏の暴走を止める見守り役」という謎のミッションでの起用だったそうだ。

     ステージはハピネットの「FAITH」広報担当、タケウチ氏のリードで進行。
     海外で大ヒットし、この度ついに日本語版が上陸するホラーゲーム『FAITH: The Unholy Trinity』の実況プレイが披露されることになった。

    宇宙海賊ゴー☆ジャスと、右手卓上におけちゃん。YouTube「ゴー☆ジャス動画」のコンビだ。

    80年代をメタ表現するビジュアル

     じつはこの「FAITH: The Unholy Trinity」という作品、月刊ムーでは、2017年に初代作のデモ版がリリースされた時点で「藤川Qの月刊ムー通」コーナーでもいち早く紹介していたほど、ホラーゲームとしては異様な佇まいを見せている作品でもあり、ムー的注目作品なのである。

    異色な面々でイベントスタート。

     というのも、まずはこのビジュアル。一見すると、ドット絵の奇抜なホラーゲームに見えるかもしれないが、これは1970-80年代の Atari 2600やApple IIといった8 ビットゲーム特有のもの。
     本作は1986年の米コネチカット州スターリング近郊が舞台であり、プレイヤーは、かつて挑むも祓えなかった、少女に憑いた強大な悪魔を再び退治すべく舞い戻ってきた悪魔祓い師=エクソシストとなる物語を体験することになるのだが、本作は、まさにそうした作中の年代に実際に存在していた古いゲームの表現をあえて模して全編が制作されている。
     つまり、このビジュアルは悪魔祓いが話題として全盛していた時代のメタ表現ともいえる。

    場所の話題になるとすかさずゴー☆ジャス氏が動く。「コネチカット こーこ!」

     そんな「FAITH」は1986年のゲームを模しているため、複雑な操作やボタンも少ない。方向キーで移動、ボタンで十字架を掲げるのみのシンプルな操作。「十字架だけで、悪魔に抗えるの?」とのコントローラを握るゴー☆ジャス氏から思わず漏れた疑問に対して、すかさず三上編集長からは「基本ですね」との端的かつこれ以上ない解説が。

    ゴー☆ジャス氏とパープルのカラーがそろった三上編集長。

     正統な悪魔祓いに関する規則が記された『ローマ典礼儀礼書』には、悪魔祓いの儀式はまず、憑依された者へ聖水を振りかけることから始まるとされ、聖水がかかると悪魔に憑かれた者は苦しみだすので、そこを見計らって“その者に十字架を掲げる”べしとされている。ちなみに、憑依した悪魔が強力なケースは、儀式は我慢強く繰り返し行なわなければならないともされる。
     つまり、十字架を掲げる行為はエクソシズムの基本中の基本なのである。

     あまりにも端的かつ無駄のない悪魔祓いについての解説、その説得力にステージ上のゴー☆ジャス氏も会場に集まった観覧客もなんとなく安堵したような空気に。そんな風にして、ゴー☆ジャス氏がゲームプレイを担当。三上編集長は作中に描かれる不可解な要素について逐次解説を行う……という形でイベントは進んでいった。

    白塗りの者と白い怪物の対決

     本作は、画面がつながってかなり広いエリアが形作られているため、ゴー☆ジャス氏は似たような風景が続く中、迷いながら探索していく。ゲーム中では、ゴー☆ジャス氏がいつも持ち歩いている地球儀のような詳細なMAPは存在せず、非常に簡素な模式図のようなものがあるのみ。無論、定番ネタの「そおれぇ……こーこ!」と地図上に位置を指し示すことも一切できない。

     固唾を飲んで見守る中、それは現れた。

     いきなり「這ってくる白いもの」が、高速で画面外からゴー☆ジャス氏に迫る! だが十字架を掲げると、すごい速さで画面外に逃げていった。歓声に沸く会場。ドヤ顔のゴー☆ジャス氏。

     これだ。これが悪魔祓いなのだ。しかも、基本中の基本である十字架を掲げることによって悪魔を追い出す。正式には事前に聖水を散布する必要があるが、そのあたりは1980年代のゲーム機のソフトでは遊び的にもゲームデザインとしても複雑になりすぎるし、方向キーとボタンひとつでは表現しにくいので割愛したに違いない。きっとそうだ。

     白塗りメイクのゴー☆ジャス氏が、嬉々とした笑顔で迫りくる白いものを退散させるたびに歓声に湧く会場。こんな悪魔祓いがあるだろうか。これが本当のゲームでしか体験できない悪魔祓いエンターテインメントなのではないだろうか?

     三上氏と望月氏も、大笑いしながらその様子を観覧。ちなみに今回のハピネットゲームフェスの会場には、月刊ムーと『FAITH』のコラボコーナーが設けられており、展示パネルとともにムー編集部による、この謎めく“白い存在”についての考察が掲示されていた。

    白い怪物とチュパカブラの関係は?

     パネルでは、この白い存在こそ「チュパカブラ」である可能性が高いとの考察が記事になっていた。

     しかし、チュパカブラッ?

    「ムー」読者なら、チュパカブラは1995年のプエルトリコの大量家畜怪死事件で知られるようになったUMAなので、1980年代のアメリカはコネチカット州にいるはずもないと思うだろう。

     だが、会場のパネルには驚くべき情報が掲載されていた。それは“AIRDORF”なる人物から、1987年9月にチュパカブラと思しき死体がコネチカット州で警察および生物学者によって調査されている……というタレコミがあったというのである。
     ムー編集部は、この怪情報は後年になって捏造された偽情報ではないかと推察。というのも、この怪情報によるチュパカブラは“毛がなく、血色が悪い”と記載されており、実際のチュパカブラ(ブルードッグ)とは異なっているからだ。

     さすがはムー編集部。こうした情報の違和感への着目の鋭さたるや。さらに、この情報を偽物と位置付けたうえで、さらなる独自の恐るべき考察を展開していた。
     それは、1987年9月にコネチカット州で事件現場となったマーティン家では、本当に“悪魔祓い”によって悪魔が退治されており、その際に隠蔽された本物の悪魔の死体が、後年チュパカブラに偽装されたのではないかというもの。
     木を隠すなら森の中。まさか悪魔の存在証明をUMAの偽情報で隠蔽するとは……。

     大胆な考察だが、これが本当ならば悪魔は実在するということになる。AIRDORFなる人物はいったい何者なのか? イベント前に会場のムー特設コーナー前でムー望月に遭遇したのでこのあたりのことを訊いてみたが、うまくはぐらかされてしまった。おそらく1987年9月のコネチカット州悪魔祓い事件における、相当重要な人物なのだろう。

    疑惑に深く触れず、「FAITH」のPRとムーグッズの販売に勤しむ望月。あやしい。

     思い起こせば、ゲーム中で幾度となく襲来する白く這うものを撃退し続けるゴー☆ジャス氏の様子を眺めていた三上編集長は、ゴー☆ジャス氏やタケウチ氏から「この白いやつはどんな悪魔なんでしょうか?」といった質問に対して、「“チュパカブラ”かもしれないと思っていたけれど、日本の怪談で知られる“てけてけ”や、四つん這いでハイウェイを高速移動する都市伝説で有名な“ターボばばあ”に類するものかもしれない」的な解説をしていた。
     ……今にして思えば、これは生配信が行われている楽しいゲームイベントにて、ムー編集部が独自にキャッチした“悪魔祓いの真相”から話題を逸らそうとしての発言だったのかもしれない。

    ステージに悪魔が降臨してしまった!

     そんな中、イベントは恐怖の瞬間へと着実に進んでいた。白昼の秋葉原を戦慄させたあの瞬間へと。

     大勢の観覧客に見守られながら、まるで手練れのバチカンのエクソシストかのような華麗なる十字架さばきで順調に歩を進めるゴー☆ジャス氏は、ついに禍々しい気配を放つ災禍の中心であるマーティン家へとたどり着く。そこでは、かつて祓えなかった悪魔に取りつかれた娘のエイミーがいまもさまよっていた。対決の時である。

     ゴー☆ジャス氏も必死のドッジを披露し、十字架を構えつつ悪霊エイミーに対抗するも、なかなか悪魔祓いは成就しない。まさに『ローマ典礼儀礼書』にあるように、強力な悪霊は何度も儀式を繰り返さねばならないのだろう。

    エイミーと対峙する部屋には悪魔を意味する「逆五芒星」が!

     それどころか、エイミーに触れると即ゲームオーバーになり、画面には無慈悲にもラテン語で死を意味する“mortis”との電子音声と表記が。幾度となくmortisるゴー☆ジャス氏。おけちゃん氏もついにmortis回数のカウントを始めたほど、困難な悪魔祓いが続いた。

     そんななか……残念ながら、ここでイベントステージの実況プレイ時間は終了に。エイミーの悪魔祓いは成就することはなく、エンディングと最後の『FAITH』の商品説明コーナーへ。

     その時だった。観覧席からもわかるほどに、商品の説明をするためにスライドの情報を読み上げていたタケウチ氏の様子に異変が。

    「ゲイリーはあなたを愛しています」

    突然、奇妙なことを口走りだすタケウチ氏。あなたはまともだと思っていたのに。

     広報担当として最重要ともいうべき商品説明をそっちのけで、ぶつぶつと奇怪な一文を連呼し続けている。
     会場が妙な空気になり始めたころ、ゴー☆ジャス氏までが同じく
    「ゲイリーはあなたを愛しています」とつぶやきながら、ステージをさまよい歩き始めたのである!

    宇宙海賊も様子がおかしい。

     というか、スライドもよく見ると後半や背景にびっしりと「ゲイリーはあなたを愛しています」と書いてあるではないか!
     これはハピネットゲームフェスのステージを利用した、悪魔の儀式なのか!?

    ムー望月は「こんなにゲスト側がこんなに戸惑わなくちゃならないんですか! タケウチさんはちゃんと進行する人だったでしょう!」と思わず狼狽。

     このまま、ステージはどうなってしまうのかと危惧し始めた瞬間、三上編集長が、なんとエロイムエッサイムの呪文を唱え、「去れ!」と喝破!

     ゴー☆ジャス氏とタケウチ氏は我に返り、事なきを得たのである。

     三上編集長、悪魔祓いできたのか……軽めの茶番かどうか、真相は闇の中だ。

    平穏を取り戻したステージにて。

     これが白昼の秋葉原、楽しく賑わうハピネットゲームフェスの会場、その片隅のステージで生々しく起こっていたのだから恐ろしい。悪魔は場所も時間も信仰も進行も問わず、世に顕現する隙を伺っているかのようだ。

     余談だが、ゴー☆ジャス氏はかつて恐怖体験として、営業先でネタを披露した際、笑いも一切起きず会場が静まり返ったのち、意識を失い……気づくと楽屋わきの椅子に座っていたという、テレポーテーションなのかわからない超常体験を経験したことがあったという。「滑り倒して気絶したのでは?」という分析も可能だが、もしかすると今回のイベントで憑依現象があったことから考えると、なんらか悪魔の影響だった可能性も捨てきれないところ。

     ゴー☆ジャス氏は「ゴー☆ジャス動画」で数多の困難なゲームに挑んできた強者でもある。『FAITH』も今後、ぜひ自身の動画チャンネルでも実況プレイでリベンジしたいと語っていたので、その節はぜひ悪魔祓いの行方を注意深く見守りたいところである。

     この舞台上の悪魔憑きと、三上編集長による悪魔祓いの一部始終は、以下より動画で確認できるので、衝撃の映像としてあなたの目でご覧いただきたい。

    <タイトル情報>
    FAITH: The Unholy Trinity
    Nintendo Switch用 パッケージ版4,180円(税込)/ダウンロード版1,700円(税込)
    発売日:2025年8月7日(木)
    ジャンル:ホラーアドベンチャー
    CERO:D
    公式サイト:https://faith.happinet-games.com/
    トレーラー:https://youtu.be/NBz2unzujyU
    ハピネットゲームズ(Happinet GAMES)公式X:@happinet_game
    © New Blood Interactive © Airdorf Games. Licensed to and Published in Japan by HAPPINET CORPORATION.

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