ババ・ヴァンガが小泉進次郎総裁の誕生を予言していた!? 「1981年生まれの日本人が世界を救う」予言の色濃い真相
あのノストラダムスと並び、人類史上最大の予言者と称されるババ・ヴァンガ。これまで数々の歴史的大事件を的中させてきた彼女は、なんと小泉進次郎総理大臣の誕生さえ予言していた可能性があるという。かつてブルガ
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テレビがまだ娯楽の中心だった1970~1980年代。UFOや超能力、ネッシーなどを紹介し、全国に一大ブームを起こした男がいた! 彼の名は、矢追純一。その後の日本人の意識を大きく変えた、伝説のテレビ・ディレクターの知られざる真実に迫る!
退社後も矢追氏は、フリーのディレクターとしてテレビ番組の制作を続けた。筆者が矢追氏に初めてお会いしたのは、矢追氏が退社して10年後のことだった。矢追氏に憧れて日本テレビに入社した筆者は、上司の計らいで矢追氏のUFO特番の宣伝担当になった。矢追氏に何度かお会いするうち、筆者は思ってもいなかった相談を持ちかけられた。
「これからセミナーを始めようと思っているので、手伝ってほしいんです。授業ではUFOや宇宙の話ももちろんするけど、僕みたいに楽に生きる方法を学んでもらう、少人数制のコース別授業をやりたいんですよね……」
それは矢追氏の新たなライフワークとなるセミナーの構想であった。
翌年の1997年8月、「矢追純一の21世紀サバイバル・セミナー」(のちに「宇宙塾」と改名)がはじまった。雑誌に掲載した広告を見た12名の受講生が集まった。
セミナーは毎週末の3時間、修了まで3か月にわたって続き、筆者はアシスタントとして教材の制作や運営をお手伝いすることとなった。矢追氏がテレビ局に在籍したのは26年間なので、現在まで27年間も続くセミナーの歴史は、すでにそれを超えている。
「そもそも僕は、子供のころから教師かセールスマンになりたかったんです。セミナーはその両方を叶えるような感じです。長いことテレビ番組をつくってきましたけど、番組では僕が本当にいいたいことを伝えることができませんでした。
僕が伝えたいもっとも大切なことは、少人数の対面形式で直接話すしか方法がないんです」
本当は教師になりたかったという言葉通り、矢追氏は受講生との時間を心の底から楽しんでいるようだった。
読者の皆さんは、矢追氏が晩年に制作したUFO特番の最後に、必ず「地球環境の悪化による人類の危機」を訴える映像とナレーションが流れていたのを覚えているだろうか。テレビ局を退職した1986年、矢追氏は地球環境財団の常任理事に就任している。
「UFO番組をつくりながら気がついたのは、地球環境がすでに後戻りのできない深刻な状態に陥っているという事実です。セミナーを始めたのも、これから起こるであろう大災害に際して、冷静な判断で人々を導けるような、自立した人間を何人か育てておきたいという思いがありました。そのためには、僕がこれまで学んだ生き方の極意を伝えていく必要がある。だから当初、セミナーのタイトルに『サバイバル・セミナー』とつけたのです」
たしかに矢追氏が30年以上前から警告してきた通り、現在の気候変動は激化の一途を辿っている。
異常な気温の上昇や大型化する台風・ハリケーン、突如襲い来る巨大地震、さらに新型ウイルスの世界的蔓延や戦火の拡大、それに伴う経済の悪化や食料不足など、いよいよサバイバルを意識せざるを得ない時代に突入している。では矢追氏は、セミナーで具体的にどんなサバイバル方法を教えているのだろうか。
「生き残るために必要なこと、それは何ものにも依存しない、自立した自分を確立することです。
僕らは生まれたときから、教育の名の下に、管理する側から考え方をコントロールされています。教科書を暗記していい学校に入り、いい会社に就職する。それは彼らにとって都合のいい教育であって、思考を本筋から離れたところに持っていかれている。
自分は何者で、何をしたいのか、そんな各人が本来考えるべき真の生き方について、考える時間を与えないようにしているんです。だから皆、心の底には常に不安や疑問が生じる。
べつに自分捜しをしろ、といっているのではありません。この地球上にあなたと同じ人間はひとりもいない。あなたは自分の好きなように生き、今この瞬間を幸せに過ごす『自分への責任』がある。
一刻も早く、自分の好きなことを突き止めてほしい。世の中のほとんどの人が好きなことをやらず、常識や周囲の目に囚われ、嫌なことを我慢して人生を終えてしまいます。
僕がセミナーを通じて伝えているのは『努力せず、執着せず、頑張らない』生き方のほうが得なんだよということです」
矢追氏がいう真のサバイバル術とはそれぞれが自分の意識を変え、直感や判断能力を高めて、情報を常に冷静に分析していくことでもあるのだろう。「僕は流れに任せてテレビ局に入り、UFOディレクターと呼ばれるようになったけど、特にUFOに興味があったわけでもないんです。会社を辞めてからは『肩書きはなんですか?』と聞かれますが、『矢追純一という人間をやっています』としかいいようがない。
仕事や会社の肩書きがその人を表すだなんて、会社がなくなれば消えてしまう幻影に過ぎません。
人間として本来の自分を生きること、それ以上に大切なことはないはずです。
だからUFOを捜すことよりも、今夜は何を食べようかと考えることのほうが、僕にとってはよほど重要なんですよ(笑)」
2024年7月17日、矢追氏は89歳の誕生日を迎えた。とてもそんなお歳には見えないが、体力的にこれが最後のインタビューになるだろうと告げられた。
だが別れ際に矢追氏は「僕は100歳まで生きます」と笑みを浮かべた。30年前、日本テレビの廊下で初めてお会いしたときと変わらない、あの人懐っこい笑顔だ。
恩師であり大先輩でもある矢追氏の、少し小さくなった後ろ姿に、筆者は心の底から感謝の念を送った。
(月刊ムー 2024年10月号)
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