「地図から消えた海岸」に女幽霊が出現! 44歳を招く因縁の心霊スポットで撮影した人影の恐怖/夜馬裕
千葉県に存在する「地図から消えた海岸」そこではかつて、44歳の男女が事件や自殺で立てつづけに亡くなったという。現地に赴いたのは怪談師・夜馬裕。44歳を迎えた年に、そこで不可解な写真を撮影してしまった…
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「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
雨宮淳司、郷内心瞳、朱雀門出、住倉カオス、田中俊行、田辺青蛙、西浦和也、響洋平、ホームタウン、松岡真事、夜馬裕、幽木武彦、夕暮怪雨、吉田悠軌 著
「予言」をテーマにしたちょっと奇妙な物語、52篇
2025年大災難説というものが、またぞろ世間を騒がせているようだ。2011年の東日本大震災を予知した漫画家のたつき諒氏が、「本当の大災難は2025年7月」と述べているとか、国内外の霊能者、ホピ族の首長、さらには異星人や、胎内記憶を持つ子どもたちが同じような警告を発している、というようなことが、数号前の本誌(No.521)に書いてあった。
長年、本誌の読者をやっていると、本誌が昔から、その時々の世相に合わせた近未来の予言記事を掲載しつづけ、しかもそれが読者に好評を博してきたことがわかる。ことほどさように、本誌の読者を含めて、人は「予言」が大好きなのだ。
本書は、そんな「2025年の大災難説に震える現代人に贈る〈予知〉〈予言〉〈予兆〉をテーマに取材した異色の怪談集」。
怪談師やクラブDJ、医療従事者や拝み屋から板前まで、その職業はさまざまながら、いずれも無類の怪談好きという共通項を持つ14人の気鋭の著者たちが、自身の体験や取材に基づいて書き綴る、ちょっと奇妙な物語が、52篇も収録されている。
この収録数からもわかるように、それぞれの物語はさほど長くはなく、中には見開きの2ページで終わってしまうものもいくつもあり、たいへん読みやすい。「掲載するすべてを事実と認定するものではございません」という但し書きもある。気楽に手に取って、存分に怖がっていただきたい。
(月刊ムー 2024年8月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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