マンモス復活計画に挑む!「化石に眠るDNA」/ムー民のためのブックガイド
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モンゴリアン・デスワームの伝道者といえば……?
夏のミュージアムといえば、おばけ、昆虫、そしてやっぱり恐竜。今年もそろそろ化石の季節。新潟県立万代島美術館では6月末から「化石ハンター展」が開催される。今から約100年前、中国とモンゴルの国境地帯にひろがるゴビ砂漠で、数々の貴重な化石を発見したアメリカ自然史博物館のロイ・チャップマン・アンドリュース。古生物学の発展にも大きく寄与し、「化石ハンター」と呼ばれた彼の功績を記念する展示だ。
1922年から1930年にかけて、アンドリュースはゴビ砂漠で5回にもわたる探検調査を行なっている。彼が「化石ハンター」と呼ばれる所以だが、その後ここは世界各国から古生物学者たちが訪れる化石発掘のメッカとなった。同展では、ゴビ砂漠で発見されたアジアの大型肉食恐竜や、日本・モンゴルの調査隊が発見したさまざまな化石が展示される。
そしてもうひとつの見どころが、世界初公開となる大型哺乳類「チベットケサイ」の全身復元骨格と復元モデルだ。チベットケサイをはじめ、チベット高原で寒冷気候に適応した大型哺乳類たちは、その後地球が氷河期をむかえると各地に広がっていったという新説がある。「アウト・オブ・チベット」説と呼ばれるものだが、チベット高原が氷河期生物のゆりかごとなっていたなんてなんともロマンがある。
ところで、「アンドリュース、ゴビ砂漠」といったら、ムー読者であればもうひとつ別の生き物を想像するのではないだろうか。そう、あの「モンゴリアン・デスワーム」の情報を初めて欧米に伝えたのがこのアンドリュースなのだ! 彼自身は実在を信じていなかったといわれるが、「化石ハンター」は今につながるUMA情報伝道者の顔も持つ。まさに冒険者、探検家の鑑たる彼に思いを馳せながら鑑賞すると、ひと味違った感慨があるかも。
ロイ・チャップマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年記念
化石ハンター展 ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣
会期:6月25日(火)〜9月23日(月、振替休日)
会場:新潟県立万代島美術館
料金:一般1,800円、大学・高校生1,500円、中学生以下無料
詳細は公式サイトから
webムー編集部
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